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2023.07.07

編集部コラム「数字で見るアジア選手権」
編集部コラム「数字で見るアジア選手権」

4年ぶりに開催されるアジア選手権。19年のドーハ大会では桐生祥秀が日本人として初めて男子100mに優勝を飾った

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第204回「数字で見るアジア選手権(大久保雅文)

今年は8月にブダペスト世界選手権が行われますが、その前に来週からタイ・バンコクで第25回アジア選手権が行われます。

アジア選手権はその名の通り、アジアのナンバーワンを決める大会であり、1973年に第1回大会がフィリピンのマニキラで行われました。21年に開催予定だった杭州大会がコロナ禍で中止となったため、今回は19年ドーハ大会以来4年ぶりの開催となります。

日本は第1回大会からすべての大会に参加。かつてはふたケタの金メダルを獲得したこともありましたが、2000年以降はアジア選手権の地位が下がった時期もあり、17年のブバネシュワール大会では金メダルが0という時もありました。

しかし、2019年以降、世界陸連が世界大会への出場資格としてワールドランキング制を導入。アジア選手権はグレードの高い競技会に指定されたことで、その重要度が一気に高まりました。

そこで、今回は他の国際競技会よりちょっぴり地味な印象もあったアジア選手権を数字で紹介したいと思います。

アジア選手権の大会記録

<男子>
100m   9.91(+1.8) 2015(21回大会)
     F.オグノデ(カタール)
200m   20.28(-0.7) 2015(21回大会)
     F.オグノデ(カタール)
400m   44.61 1998(12回大会)
     S.ティラカラトナ(スリランカ)
800m   1.44.27 2005(16回大会)
     M.S.スルタン(カタール)
1500m   3.38.60 1993(10回大会)
     キム・スンヒョン(韓国)
5000m   13.34.47 2015(21回大会)
     M.アル・ガルニ(カタール)
10000m  28.23.70 2009(18回大会)
     H.マハーブ(バーレーン)
110mH   13.21(+1.7) 2019(23回大会)
     謝文駿(中国)
400mH   47.51 2019(23回大会)
     A.サンバ(カタール)
3000m障害 8.16.00 2002(14回大会)
     K.A.サイフェルディン(カタール)
20km競歩 1.21.11.3 2003(15回大会)
     韓玉成(中国)
4×100mR 38.72 2019(23回大会)
     タイ
4×400mR 3.02.50 2015(21回大会)
     カタール
走高跳  2.35 2011(19回大会)
     M.E.バルシム(カタール)
棒高跳  5.71 2019(23回大会)
     E.オビエナ(フィリピン)
走幅跳  8.33(+0.8) 2000(13回大会)
     H.T.アル・サビー(サウジアラビア)
三段跳  17.22(-1.0) 1991(9回大会)
     陳燕平(中国)
砲丸投  20.41 2015(21回大会)
     I.シン(インド)
円盤投  65.95 2019(23回大会)
     E.ハダディ(イラン)
ハンマー投80.45 2002(14回大会)
     室伏広治(日本)
やり投  86.72 2019(23回大会)
     鄭兆村(台湾)
十種競技 8037 2013(20回大会)
     D.カルポフ(カザフスタン)
<女子>
100m   11.17(+1.8) 2019(23回大会)
     O.サフロノワ(カザフスタン)
200m   22.74(+1.2) 2019(23回大会)
     S.E.ナセル(バーレーン)
400m   51.05 2000(13回大会)
     D.ダーシャ(スリランカ)
800m   2.01.16 1998(12回大会)
     張健(中国)
1500m   4.12.69 2005(16回大会)
     杉森美保(日本)
5000m   15.12.84 2013(20回大会)
     B.デサレン(アラブ首長国連邦)
10000m  31.15.62 2019(23回大会)
     S.エシェテ(バーレーン)
100mH   12.97(-0.1) 1998(12回大会)
     馮雲(中国)
400mH   54.31 2015(21回大会)
     K.アデコヤ(バーレーン)
3000m障害 9.34.13 2015(21回大会)
     L.バーバー(インド)
20km競歩 1.30.12 2009(18回大会)
     川崎真裕美(日本)
4×100mR 42.87 2019(23回大会)
     中国
4×400mR 3.30.93 2005(16回大会)
     インド
走高跳  1.94 1998(12回大会)
     今井美希(日本)
     T.エフィメンコ(キルギスタン)
棒高跳  4.66 2015(21回大会)
     李玲(中国)
走幅跳  6.83(+1.9) 1998(12回大会)
     陸敏佳(中国)
三段跳  14.69(+1.6) 2007(17回大会)
     O.リパコワ(カザフスタン)
砲丸投  19.69 1989(8回大会)
     黄志紅(中国)
円盤投  65.36 2019(23回大会)
     馮彬(中国)
ハンマー投75.66 2019(23回大会)
     王ジョウ(中国)
やり投  65.83 2019(23回大会)
     呂會會(中国)
七種競技 6259 1993(10回大会)
     G.シュアー(シリア)      

古い記録も残っていますが、20種目が21回大会、23回大会と比較的新しい記録です。日本勢では男子が室伏広治のハンマー投のみ、女子も3種目のみと少なめ。日本記録のほうが良い種目も少なくないので、大会新記録樹立の声が聞こえるかもしれません。

国別金メダル獲得数

317個 中国
158個 日本
88個  インド
63個  カタール
34個  カザフスタン
32個  バーレーン
28個 サウジアラビア

これまでの金メダル獲得数を国別に見ると、最多は中国の317個です。2回大会までは不参加でしたが、5回大会以降は各種目で圧倒的な強さを誇っており、2位の日本にダブルスコアをつけています。

日本は158個で2位。近年フィールドでの活躍が目立つインドが3位で、カタールが4位。中央アジアのカザフスタンは91年独立後の93年からの参加ですが5位と健闘しています。

日本勢の種目別金メダル獲得数

さすがに日本の金メダリスト全員を紹介することはできませんので、これまで優勝した回数が多い種目を紹介します。

10回 男子4×400mR
9回  男子棒高跳、女子100mH
8回  男子4×100mR
7回  男子400mH、十種競技、女子400mH
6回  男子200m、女子4×100mR
5回  男子5000m、3000m障害、ハンマー投、やり投、女子200m、走幅跳

最も優勝回数のが多いのは10回の4×400mリレー。次いで9回の男子棒高跳、女子100mH、8回の男子4×100mリレーと続きます。男子100mは意外にも1回のみ。19年の桐生祥秀(日本生命)が初の日本人制覇でした。

一方、未だに優勝がないのは男子800m、砲丸投、女子5000m、10000m、三段跳、砲丸投、円盤投の7種目です。

個人別金メダル獲得数

4回 久保倉里美
3回 澤野大地、福島千里、杉森美保

個人で金メダルを獲得したのが多いのは女子400mハードルの久保倉里美です。07年の17回大会から4連覇の金字塔を打ち立てました。11年の19回大会では4×400mリレーでも優勝しており、合計5個の金メダルを獲得しています。

今大会の結果は24年のパリ五輪にもつながる大事な一戦。アジアに挑む77人の日本人選手団の活躍に期待したいところです。

大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)

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今年は8月にブダペスト世界選手権が行われますが、その前に来週からタイ・バンコクで第25回アジア選手権が行われます。 アジア選手権はその名の通り、アジアのナンバーワンを決める大会であり、1973年に第1回大会がフィリピンのマニキラで行われました。21年に開催予定だった杭州大会がコロナ禍で中止となったため、今回は19年ドーハ大会以来4年ぶりの開催となります。 日本は第1回大会からすべての大会に参加。かつてはふたケタの金メダルを獲得したこともありましたが、2000年以降はアジア選手権の地位が下がった時期もあり、17年のブバネシュワール大会では金メダルが0という時もありました。 しかし、2019年以降、世界陸連が世界大会への出場資格としてワールドランキング制を導入。アジア選手権はグレードの高い競技会に指定されたことで、その重要度が一気に高まりました。 そこで、今回は他の国際競技会よりちょっぴり地味な印象もあったアジア選手権を数字で紹介したいと思います。

アジア選手権の大会記録

<男子> 100m   9.91(+1.8) 2015(21回大会)      F.オグノデ(カタール) 200m   20.28(-0.7) 2015(21回大会)      F.オグノデ(カタール) 400m   44.61 1998(12回大会)      S.ティラカラトナ(スリランカ) 800m   1.44.27 2005(16回大会)      M.S.スルタン(カタール) 1500m   3.38.60 1993(10回大会)      キム・スンヒョン(韓国) 5000m   13.34.47 2015(21回大会)      M.アル・ガルニ(カタール) 10000m  28.23.70 2009(18回大会)      H.マハーブ(バーレーン) 110mH   13.21(+1.7) 2019(23回大会)      謝文駿(中国) 400mH   47.51 2019(23回大会)      A.サンバ(カタール) 3000m障害 8.16.00 2002(14回大会)      K.A.サイフェルディン(カタール) 20km競歩 1.21.11.3 2003(15回大会)      韓玉成(中国) 4×100mR 38.72 2019(23回大会)      タイ 4×400mR 3.02.50 2015(21回大会)      カタール 走高跳  2.35 2011(19回大会)      M.E.バルシム(カタール) 棒高跳  5.71 2019(23回大会)      E.オビエナ(フィリピン) 走幅跳  8.33(+0.8) 2000(13回大会)      H.T.アル・サビー(サウジアラビア) 三段跳  17.22(-1.0) 1991(9回大会)      陳燕平(中国) 砲丸投  20.41 2015(21回大会)      I.シン(インド) 円盤投  65.95 2019(23回大会)      E.ハダディ(イラン) ハンマー投80.45 2002(14回大会)      室伏広治(日本) やり投  86.72 2019(23回大会)      鄭兆村(台湾) 十種競技 8037 2013(20回大会)      D.カルポフ(カザフスタン) <女子> 100m   11.17(+1.8) 2019(23回大会)      O.サフロノワ(カザフスタン) 200m   22.74(+1.2) 2019(23回大会)      S.E.ナセル(バーレーン) 400m   51.05 2000(13回大会)      D.ダーシャ(スリランカ) 800m   2.01.16 1998(12回大会)      張健(中国) 1500m   4.12.69 2005(16回大会)      杉森美保(日本) 5000m   15.12.84 2013(20回大会)      B.デサレン(アラブ首長国連邦) 10000m  31.15.62 2019(23回大会)      S.エシェテ(バーレーン) 100mH   12.97(-0.1) 1998(12回大会)      馮雲(中国) 400mH   54.31 2015(21回大会)      K.アデコヤ(バーレーン) 3000m障害 9.34.13 2015(21回大会)      L.バーバー(インド) 20km競歩 1.30.12 2009(18回大会)      川崎真裕美(日本) 4×100mR 42.87 2019(23回大会)      中国 4×400mR 3.30.93 2005(16回大会)      インド 走高跳  1.94 1998(12回大会)      今井美希(日本)      T.エフィメンコ(キルギスタン) 棒高跳  4.66 2015(21回大会)      李玲(中国) 走幅跳  6.83(+1.9) 1998(12回大会)      陸敏佳(中国) 三段跳  14.69(+1.6) 2007(17回大会)      O.リパコワ(カザフスタン) 砲丸投  19.69 1989(8回大会)      黄志紅(中国) 円盤投  65.36 2019(23回大会)      馮彬(中国) ハンマー投75.66 2019(23回大会)      王ジョウ(中国) やり投  65.83 2019(23回大会)      呂會會(中国) 七種競技 6259 1993(10回大会)      G.シュアー(シリア)       古い記録も残っていますが、20種目が21回大会、23回大会と比較的新しい記録です。日本勢では男子が室伏広治のハンマー投のみ、女子も3種目のみと少なめ。日本記録のほうが良い種目も少なくないので、大会新記録樹立の声が聞こえるかもしれません。

国別金メダル獲得数

317個 中国 158個 日本 88個  インド 63個  カタール 34個  カザフスタン 32個  バーレーン 28個 サウジアラビア これまでの金メダル獲得数を国別に見ると、最多は中国の317個です。2回大会までは不参加でしたが、5回大会以降は各種目で圧倒的な強さを誇っており、2位の日本にダブルスコアをつけています。 日本は158個で2位。近年フィールドでの活躍が目立つインドが3位で、カタールが4位。中央アジアのカザフスタンは91年独立後の93年からの参加ですが5位と健闘しています。

日本勢の種目別金メダル獲得数

さすがに日本の金メダリスト全員を紹介することはできませんので、これまで優勝した回数が多い種目を紹介します。 10回 男子4×400mR 9回  男子棒高跳、女子100mH 8回  男子4×100mR 7回  男子400mH、十種競技、女子400mH 6回  男子200m、女子4×100mR 5回  男子5000m、3000m障害、ハンマー投、やり投、女子200m、走幅跳 最も優勝回数のが多いのは10回の4×400mリレー。次いで9回の男子棒高跳、女子100mH、8回の男子4×100mリレーと続きます。男子100mは意外にも1回のみ。19年の桐生祥秀(日本生命)が初の日本人制覇でした。 一方、未だに優勝がないのは男子800m、砲丸投、女子5000m、10000m、三段跳、砲丸投、円盤投の7種目です。

個人別金メダル獲得数

4回 久保倉里美 3回 澤野大地、福島千里、杉森美保 個人で金メダルを獲得したのが多いのは女子400mハードルの久保倉里美です。07年の17回大会から4連覇の金字塔を打ち立てました。11年の19回大会では4×400mリレーでも優勝しており、合計5個の金メダルを獲得しています。 今大会の結果は24年のパリ五輪にもつながる大事な一戦。アジアに挑む77人の日本人選手団の活躍に期待したいところです。
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)

過去の編集部コラム

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