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編集部コラム「人間性を磨く」

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暇つぶし程度にご覧ください!

第52回「人間性を磨く(山本慎一郎)

7月から全国各地で競技会が開催されるようになり、例年よりも数ヵ月遅れで陸上界の2020シーズンが始まりました。ホクレン・ディスタンスチャレンジを中心に早くも好記録が続出しており、アスリートの持つエネルギーに驚くともに、競技会が開催される日常が楽しく、幸せなものだと感じています。

大会を開催するにあたっては、運営に関わる方々がこれまで以上に心を砕き、細心の注意を払いながら大会を成功させてきたと思います。陸上競技に関わる者として、このような状況の中で大会を開催してくださることには感謝しかありません。

競技会が開催されることが「当たり前」ではないことを実感した人は多いと思います

ところで、中学や高校で陸上競技に取り組んだ人は「感謝の気持ちを忘れないように」と指導されたことがあると思います。
また、それに近いものとして「競技者である前に、人間性を磨きなさい」という話もよく聞きます。

では、人間性を磨くとはどういうことでしょうか?

これにはいろいろな意味が含まれていると思いますが、私にとって人間性を磨くというのは「他人から応援されるような人間になる」ということのような気がします。
もちろん、競技力が高ければそれだけ多くの人に存在を知られ、応援される機会は増えるでしょうが、ここで言いたいのはそういうことではありません。
競技成績だけでなく、その選手の人となりを知った時に思わず応援したくなるような魅力的な人間になるということです。

アスリートの人気とは、必ずしも競技力とイコールではない時があります。その種目のナンバーワンではないけど人気はすごい、という選手もたくさんいると思います。
つまるところ、ファンが見ているのは競技力だけではなく、その人の人間的な魅力も含めて応援しているのではないでしょうか。

どんなアスリートもいつかは第一線を退く時が来ます。そうなってから残るのは、競技力を抜きにしても周りの人に好かれるような人間性ではないかと感じます。

それなら、どうすれば人間性を磨けるのか。それは私にもはっきりとはわかりませんが、その1つが「感謝の気持ち」なのではないでしょうか。
指導者、仲間、家族、声をかけてくれる人。そういった自分を支えてくれる人がいることを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持てることが人間性の高さにつながっていくように感じます。

こういう状況だからこそ、普段よりも「当たり前の大切さ」は意識しやすいはずです。競技力とともに、人間性を磨くということを見つめ直すいい機会なのかもしれません。

ちなみに、そんなことを書いている私も自分の人間性はまったく磨かれていないので、もっと修練を積みたいと思います…。

山本慎一郎(やまもとしんいちろう)
月刊陸上競技 編集部(兼企画営業部)企画課長
1983年1月生まれ。福島県いわき市出身。160cm、47kg(ピーク時)。植田中→磐城高→福島大→法大卒。中学では1学年下の村上康則(2010年日本選手権1500m覇者)と一緒に駅伝を走り、その才能を間近で見て挫折。懲りずに高校で都大路、大学で箱根駅伝を目指すも、いずれも未達に終わる。引退するタイミングを逸して現在も市民ランナーとして活動中。シューズマニアの一面も持ち、取材の際にはいつも選手の足元が気になってしまう。

 

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