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2021.04.30

編集部コラム「２年ぶりの織田記念」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

攻め（？）のアンダーハンド
リレーコラム
毎週金曜日（できる限り！）、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ！
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください！

第92回「2年ぶりの織田記念」（小川雅生）

気がつけば、このコラムも100回まで今回を含めてあと９回。記念すべき（？）カウントダウンが始まりました。

果たしてどこまで続くのか……、そして100回の節目に登場するのは？？

さて今回は、タイムリーなところで、私にとっての今季（大会取材）初戦、昨日の織田記念の話をしたいと思います。

４府県で緊急事態宣言が発令された中ではありましたが、有観客で開催されました。日本グランプリシリーズでは木南記念が延期、ゴールデンゲームズinのべおかが中止、全国的にも大会の中止・延期が見られるなか、織田記念も直前まで、開催できるかどうか本当にわからない状況だったと聞きました。感染症対策も含め、ギリギリの準備だったことも聞いています。

大会を運営される方々の苦労は今年も続いていますが、それは選手たちも十分に伝わっています。特に有観客だったことは、昨日のビッグパフォーマンス続出と大いに関係があるでしょう。

２年ぶりの春シーズン、それも仕切り直しのオリンピックイヤーのトラック＆フィールドシーズン。選手１人ひとりのパフォーマンスに、いろいろな思いを感じます。

オリンピックに懸ける執念、試合があることの喜び、大会を開催してもらえた感謝、ライバルたちとギリギリの争いを繰り広げる緊張感や楽しさ、パフォーマンスを出し切った満足感、思うような結果を残せなかった悔しさ、自分の競技のレベルを底上げしたい、広めたいという気持ち。

選手たちのパフォーマンスは、見る者の胸に響くものがあります。織田記念では男子110ｍハードルの金井大旺選手（ミズノ）の驚異的な日本新、女子100ｍハードルの寺田明日香選手（ジャパンクリエイト）の２年ぶり日本新、男子100ｍの山縣亮太選手（セイコー）の復活Ｖはもちろんのこと、どの種目の選手たちも輝いていました。

そんな織田記念を取材した後、私が思うことは、「選手たちの目標が、なんとか達成されてほしい」という願いです。

これはトップ選手だけに対してだけの思いではありません。中学生も、高校生も、大学生も、それぞれが目標に向かって厳しいトレーニングを積み、シーズンを迎えています。

１人ひとりにとって、２年ぶりの春シーズンが素晴らしいものとなりますように。

それから、昨年、全中、インターハイが中止になり、目標を突然奪われてしまった中学３年生、高校３年生たちが、次のステージで新しい目標に向かって打ち込めるものが見つかっていますように。もちろん、陸上競技を続けてくれていればうれしい限りです。

小川雅生（おがわ・まさお）
月刊陸上競技編集部部長
1977年７月12日生まれ、43歳。173cm、69kg、AB型。大阪府東大阪市で出生、兵庫県尼崎市育ち。塚口中→尼崎北高→甲南大。３つ年上の兄の影響で中学から陸上部に入り、大学まで取り組む（専門種目はハードル）。塚口中３年の時、ＯＢで1992年バルセロナ五輪男子走幅跳代表の森長正樹さんの壮行会で生徒会長として花束を渡したが、当時の新聞には私の隣にいた書記のコメントが載っていたという実績を持つ。今季の目標は体重の短縮は達成し、自己新を出した尿酸値もドーピングにより改善。来季は現状を安定させることが目標。

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第92回「2年ぶりの織田記念」（小川雅生）

気がつけば、このコラムも100回まで今回を含めてあと９回。記念すべき（？）カウントダウンが始まりました。果たしてどこまで続くのか……、そして100回の節目に登場するのは？？さて今回は、タイムリーなところで、私にとっての今季（大会取材）初戦、昨日の織田記念の話をしたいと思います。４府県で緊急事態宣言が発令された中ではありましたが、有観客で開催されました。日本グランプリシリーズでは木南記念が延期、ゴールデンゲームズinのべおかが中止、全国的にも大会の中止・延期が見られるなか、織田記念も直前まで、開催できるかどうか本当にわからない状況だったと聞きました。感染症対策も含め、ギリギリの準備だったことも聞いています。大会を運営される方々の苦労は今年も続いていますが、それは選手たちも十分に伝わっています。特に有観客だったことは、昨日のビッグパフォーマンス続出と大いに関係があるでしょう。２年ぶりの春シーズン、それも仕切り直しのオリンピックイヤーのトラック＆フィールドシーズン。選手１人ひとりのパフォーマンスに、いろいろな思いを感じます。オリンピックに懸ける執念、試合があることの喜び、大会を開催してもらえた感謝、ライバルたちとギリギリの争いを繰り広げる緊張感や楽しさ、パフォーマンスを出し切った満足感、思うような結果を残せなかった悔しさ、自分の競技のレベルを底上げしたい、広めたいという気持ち。選手たちのパフォーマンスは、見る者の胸に響くものがあります。織田記念では男子110ｍハードルの金井大旺選手（ミズノ）の驚異的な日本新、女子100ｍハードルの寺田明日香選手（ジャパンクリエイト）の２年ぶり日本新、男子100ｍの山縣亮太選手（セイコー）の復活Ｖはもちろんのこと、どの種目の選手たちも輝いていました。そんな織田記念を取材した後、私が思うことは、「選手たちの目標が、なんとか達成されてほしい」という願いです。これはトップ選手だけに対してだけの思いではありません。中学生も、高校生も、大学生も、それぞれが目標に向かって厳しいトレーニングを積み、シーズンを迎えています。１人ひとりにとって、２年ぶりの春シーズンが素晴らしいものとなりますように。それから、昨年、全中、インターハイが中止になり、目標を突然奪われてしまった中学３年生、高校３年生たちが、次のステージで新しい目標に向かって打ち込めるものが見つかっていますように。もちろん、陸上競技を続けてくれていればうれしい限りです。

小川雅生（おがわ・まさお）月刊陸上競技編集部部長 1977年７月12日生まれ、43歳。173cm、69kg、AB型。大阪府東大阪市で出生、兵庫県尼崎市育ち。塚口中→尼崎北高→甲南大。３つ年上の兄の影響で中学から陸上部に入り、大学まで取り組む（専門種目はハードル）。塚口中３年の時、ＯＢで1992年バルセロナ五輪男子走幅跳代表の森長正樹さんの壮行会で生徒会長として花束を渡したが、当時の新聞には私の隣にいた書記のコメントが載っていたという実績を持つ。今季の目標は体重の短縮は達成し、自己新を出した尿酸値もドーピングにより改善。来季は現状を安定させることが目標。