編集部コラム「指が痛い。」

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毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
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編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第51回「指が痛い。(向永拓史)

 7月に入ってから指が痛いんです。目もチカチカして疲れています。

 なぜなら、急にTwitterをする回数が激増したから。

 今月、ようやく競技会が再開しました。まだまだ、通常通りの開催とはいきませんが、それでも陸上界にとって大きな前進ですね。

 リスタート早々、各地で好記録が出るわ、出るわ。

 特に驚いたのが高校生のみなさん。インターハイがなくなり、県大会ができず。そんな中で作った先月号の付録「高校アスリート2020」でした。

 でも、あっちこっちで良い記録が飛び出しました。

 それをツイートしていると、どこかの高校生の方が「みんなの大会速報を見ていると元気が出た。自分も受験勉強を頑張ろう」というツイートを見ました。感動しました。もしかすると、大人が思っている以上に、高校生は強いのかも。そんなふうに感じました。

 インターハイについて、以前このコラムで、「秋のU20・U18を高校生に」と書きました。結果的に、それに近いかたちが取られるようになりました(予想が当たった!と自慢するわけではないです。誰でも思おうことですから)。

 今はリモート選手権や、横田真人さんが主宰されるバーチャレ、棒高跳のスポチャレなど、いろいろなかたちの〝大会〟があります。どれも素晴らしい発想で、多くの中高生の励みになったり、目標になったりしていると思います。自分たちも、報道することなどで、力になりたいと思います。

 それでも、賛否あるかもしれませんが、僕はやっぱり「全国大会」「日本一を決める大会」が必要だと思います。

 勝つことが大事なのではなく、「日本一決定戦」に向かって仲間たちと努力を重ねることが、人生にとってとても大切だと思うからです。「日本一決定戦」でしか湧かない感情、できない経験がきっとあると思います。

 だから、広島での高校日本一決定戦、そして新横浜での中学日本一決定戦に出場される選手は、全力で日本一を目指して頑張ってほしいなと思います。

 それともう一つ。

 ずっと中学、高校の話題で持ちきりでしたが、大学生の事態も深刻を極めています。

 もしかすると、中学高校は陸上を続けようと思えば続けられる選手が多い気がしますが、大学生はそうはいきません。〝引退率〟でいえば、最も高いでしょう。ほとんどの4年生は競技を引退し、一般企業に就職します。

 今は就職活動さえままならず、授業も先行き不透明。陸上の練習どころではない、という学生も多いと思います。

 いつもなら、春先の学校対校戦で「どうすんの?」なんて挨拶して、「今年で引退します」と聞くと、「そっか、最後まで頑張って!ずっと応援しているから」って伝えられます。そして、日本インカレや関東インカレで、「お疲れさま」って言えるんです。

 でも、今年はそれができるかわかりません。すでに引退している選手も多いでしょう。中学、高校から見てきた選手が引退する時のさみしさは、毎年慣れないものですが、今年はいつも以上にさみしいものになりそうです。

 こんな悲しい文章をキーボードで叩いていると、指が痛いですね。

 直接言えたり、顔を見たり、最後の試合を見たり。それができるように祈っていますが、一応、これまで取材してきた大学4年生にここで伝えておきます。

 陸上をしていても、陸上を辞めても、これからもずっと応援しています。

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 新米編集部員
1983年8月30日生まれ。16★cm、★kg(全盛期のマラドーナと同じ)、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔し、天才漫画家になる未来を絶たれた。いろいろあって2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。趣味は一人カラオケで、自己ベストは8時間。

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