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編集部コラム「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」

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第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選(井上 敦)

春を迎え、卒業シーズンを迎えました。通い慣れた学舎を巣立ち、新生活が始まります。そこで年度の区切り目として、今回のブログは私が独断で選ぶ2019年度の高校陸上界5選を紹介したいと思います(学年表記は2019年度)。

藤原 8m12の高校新!

いやーびっくりしました。沖縄インターハイ2日目に行われた男子走幅跳で、藤原孝輝選手(洛南2京都)が最終跳躍で8m12(+1.7)をマーク。30年ぶりの高校新は8m越えという大快挙でした。

この時、同時に男子1500m決勝が行われていて、レースは順位が決まる終盤。第1コーナー近くのミックズゾーンにいた私はトラックの方向に身体を向けていました。そして、左目のかろうじて端のところで、メインスタンド側の跳躍ピットで藤原選手が跳んだ(ような)姿が映った記憶があります。ほぼ見てないものですね・・・・・・。

特大高校新を跳んだマークした藤原選手

そして記録を知って、スタンドが一気に沸き上がる中、「ちゃんと見ておけば良かった」と激しく後悔したのは言うまでもありません。

この春に3年生となった藤原選手は、日本陸連のダイヤモンドアスリートでもあります。走幅跳だけでなく110mハードルでも13秒台と大器の片鱗を見せています。2020年シーズンはどんな足跡を残しますか。

 

クレイ・アーロン 高校新で日本選手権初V!

このレースは現場で見たかった・・・・・・。クレイ・アーロン竜波選手(相洋3神奈川)が日本選手権男子800mで1分46秒59の高校新で、この種目初の高校生優勝を飾りました。

前年に新潟で行われた記録会で高校記録1分47秒51をマーク。その時は現場で見ていたので、日本選手権も行きたいなと思っていましたが、東京から福岡への遠方移動で私の個人的な予算と、その日の都合から、泣く泣く断念・・・・・・。

川元選手(右)に競り勝ったクレイ選手

800mだけでなく、400m47秒12、1500m3分44秒86(高校歴代3位)はいずれも高校トップクラス。さらに昨年11月には、3000mは8分26秒53、5000mでも14分58秒68で走っています。

今年はすでに2月下旬にシドニーで初戦を迎え、1分48秒13をマークしました。大学は渡米してテキサスA&M大に進みますが、入学する秋までは相洋高校を拠点に練習するとか。川元選手の持つ日本記録1分45秒75や、東京五輪の参加標準記録1分45秒20にどこまで迫ってくるか注目です。

 

仙台育英 全国高校駅伝で男女優勝!

昨年末の全国高校駅伝で仙台育英(宮城)がアベックVを達成しましたのも思い出深いですね。

午前に行われた女子は前回女王・神村学園(鹿児島)、男子も前回の王者・倉敷(岡山)とのマッチレースを制しました。男子優勝は1993年の仙台育英、2015年の世羅(広島)に続く3回目。平成最初にアベックVを成し遂げた学校が、令和最初の都大路で再び快挙を成し遂げました。

全国高校駅伝で男女優勝を飾った仙台育英

レース後、チームが宿泊するホテルにお邪魔してインタビューもしました。ちょうど、表彰式から帰ってきて、食事に入るところ。その光景も見ましたが、部員はどちらかと言えば淡々としていて(部外者の私がいたかもせいかもしれませんが)、その後もインタビューも、真面目なんだなという印象でした。むしろ先生方が生徒たちを盛り上げていたのが印象的でした。

ただ、そのインタビューが思った以上に長くなってしまい、京都→東京→会社→自宅に戻ったのは午前0時半。終電に乗って帰りました。京都・ハンナリーズアリーナに設けられた朝のプレスルームの場所取りから長い1日でした・・・・・・。

 

鵜澤 インターハイ100m&200m2冠!

沖縄インターハイで男子走幅跳の藤原選手とともにスケールの大きさを感じたのは、男子100m&200m2冠の鵜澤飛羽選手(築館2宮城)でした。

100mは10秒19(+2.9)、200mは20秒36(+2.1)。200mの他の選手を一気に置き去りにしていくところは、衝撃でした。

インターハイ男子スプリント2冠の鵜澤選手

インターハイ後に学校へお邪魔して取材をしましたが、冬季は故障で練習できなかったり、春も左足首を痛めたりと・・・・・・。信じられないエピソードが続々。

自主練でやるという自宅前の坂ダッシュの場所にも行ってきました。約260mある長い坂を時には20本以上走るとか。41歳の運動不足の私も車を止めてちょっと走りましたが、すぐに息切れしたのは言うまでもありません。

 

激烈 女子スプリント!

昨シーズンは女子の短距離が盛り上がりました。

日本選手権100mでは優勝した御家瀬緑選手(恵庭北3北海道)を含む4人が決勝に進出。インターハイは100mが御家瀬選手と石堂陽奈選手(立命館慶祥3北海道)が11秒5台による決戦で、200mは優勝した石堂選手はじめ、23秒台が4人とハイレベルレースでした。

400mでは髙島咲季選手(相洋3神奈川)が圧倒して、ドーハ世界選手権混合4×400mリレーに出場しました。

激烈だった昨年のインターハイ100m。今季も活況の予感?

今季もタレントが残り、さらに盛り上がりそうな予感が漂います。その辺りは小誌4月号(3月14日発売/首都圏基準)に掲載します。ぜひお読みください。

井上 敦(いのうえ あつし)
1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上界では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で最初は100mを始めたものの、その年の東京世界選手権男子400mで高野進選手に憧れて400mへ。しかし、県大会に進めず、中3秋の駅伝で区間賞を獲得したり、駅伝で県大会に出場したことで転向を決意。高校では1500mがメイン種目に2年時の県新人大会で6位入ったのが最高。

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