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2021.01.01

編集部コラム「データで見る箱根駅伝当日エントリー変更」
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第75回「データで見る箱根駅伝当日エントリー変更(大久保雅文)

 明けましておめでとうございます。
 2021年も「月刊陸上競技」、「月陸Online」ともどもよろしくお願いいたします。

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 さて、いよいよ明日に迫った第97回箱根駅伝。12月29日に区間エントリーが発表され、あとは2日午前8時のスタートを待つばかりとなりました。
 ただ、箱根駅伝には「当日メンバー変更」というルールが存在し、実はレース当日にならないと出走するメンバーがはっきりとは分からず、ファンの皆さんにも「誰が走るんだろう」とワクワクドキドキしている方もいるのではないでしょうか。

 基本的に駅伝大会のメンバー変更は、選手の急病やケガなどのアクシデントが発生したときにのみ認められることが多く、メンバーを変更する際には医師の診断書を求める大会も珍しくありません。しかし、箱根駅伝は2日間にわたる大会であり、また他の駅伝に比べると区間距離が長いことから、体調に不安のある選手の出走を避けるために、比較的容易にメンバーの変更が認められてきました。そのために、エントリー変更を”戦略”として使うチームもおり、賛否はあるもののそれが箱根駅伝独自のおもしろさを引き出している要素にもなっています。
 ちなみに箱根駅伝における当日区間変更にはさまざまなケースがあります。例としては、
・区間エントリー後にケガなどのアクシデントで急遽変更せざるをえなかった
・実力が似たような選手の調子を大会前日まで見極め、調子の良い選手を起用する
・他校の区間配置を見てレース展開を想定し、それに適した選手と入れ替える
・天気予報から当日の気象状況を考慮し、暑さに強い選手を起用する
などが挙げられます。

 そこで、今回は過去の箱根駅伝ではどれほど当日のメンバー変更が行われたのかを、補欠枠が6人となった第83回(2007年)から第96回(2020年)の14大会を対象に調べてみました。

当日エントリー変更された人数

2007年から20年の14大会で出場したのは、のべ294チーム。箱根駅伝は10区間あるため、2940人が走った計算となりますが、変更人数別で見ると下記のようになります。
0人 11チーム(3.7%)
1人 15チーム(5.1%)
2人 84チーム(28.6%)
3人 123チーム(41.8%)
4人 61チーム(20.7%)
総変更人数 796人(全体の27.0%)
平均変更人数 2.71人
 メンバー変更が1人以下だったチームはわずか9%足らずで、ほとんどのチームが3人以上も選手の入れ替えを行っていました。

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区間別変更人数

1区 53人(18.0%)
2区 16人(5.4%)
3区 99人(33.7%)
4区 89人(30.3%)
5区 26人(8.8%)
6区 60人(20.4%)
7区 126人(42.9%)
8区 127人(43.2%)
9区 98人(33.3%)
10区 102人(34.7%)

 区間別に見ると、もっとも変更が少なかったのは2区の16人。次いで5区の26人。多かったのは8区の127人、7区の126人となっています。
 やはり、花の2区は「任せられるのはこの選手しかいない」というエースが起用されることが多く、補欠選手を当てる必要性が低いことが考えられます。同様に5区も山上りの適正などを踏まえ、区間エントリー時に正選手を置くケースが多いようです。
 逆に7区、8区ではチーム内での実力がやや落ちる選手が起用されることが多く、そのため起用する選手の実力よりも、直前の体調を考慮して選手の入れ替えを行うことが多いのではないでしょうか。

大学別平均変更人数

(右は83回~96回までの出場回数)
順  大 3.58人 12回
法  大 3.30人 10回
国 士 大 3.22人  9回
駒  大 3.21人 14回
明  大 3.08人 12回
國學院大 3.00人 10回
東 洋 大 3.00人 14回
中央学大 3.00人 14回
早  大 2.93人 14回
神奈川大 2.92人 13回
青 学 大 2.92人 12回
城 西 大 2.92人 12回
中  大 2.84人 13回
東 海 大 2.76人 13回
大 東 大 2.73人 11回
日  大 2.67人 12回
上 武 大 2.64人 11回
日 体 大 2.50人 14回
専  大 2.50人  6回
創 価 大 2.33人  3回
帝 京 大 2.31人  13回
東京国際大 2.25人 4回
拓  大 2.20人 10回
筑 波 大 2.00人 1回
山梨学大 2.00人 13回
亜細亜大 2.00人 4回
東 農 大 0.71人 7回

 大学別でエントリー変更人数を見ると、順大が3.58人でもっとも多く、次いで法大、国士大、駒大、明大が平均して3人を上回る選手を変更していました。もっとも少なかったのは東農大の0.71人。出場した7回のうち、4回はオーダーを変更せず、1人変更が1回、2人変更が2回と、区間エントリーからほとんど変更していませんでした。

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優勝チームと変更人数

 過去14大会の優勝校のエントリー変更数は以下の通りです。
第83回(07年) 順 大 4人(2区、3区、4区、6区)
第84回(08年) 駒 大 3人(3区、7区、8区)
第85回(09年) 東洋大 4人(6区、8区、9区、10区)
第86回(10年) 東洋大 3人(7区、9区、10区)
第87回(11年) 早 大 3人(7区、9区、10区)
第88回(12年) 東洋大 3人(3区、7区、10区)
第89回(13年) 日体大 3人(3区、4区、9区)
第90回(14年) 東洋大 2人(3区、5区)
第91回(15年) 青学大 4人(1区、4区、8区、9区)
第92回(16年) 青学大 4人(1区、4区、9区、10区)
第93回(17年) 青学大 3人(7区、8区、10区)
第94回(18年) 青学大 4人(4区、7区、8区、10区)
第95回(19年) 東海大 3人(4区、8区、9区)
第96回(20年) 青学大 3人(1区、4区、10区)
 優勝チームの平均は3.29人で、全体の平均(2.71人)より少し多い数字です。優勝するチームは選手層も厚く、調子の良い選手を見極めて起用できるからなのかもしれません。逆にメンバー変更をしなかった11例のなかでシード権を獲得したチームはありません(関東学生連合の相当順位を含む)。

 前回まで正選手と補欠選手の変更は最大4人までとなっていましたが、今回より選手への負担の軽減を第一の目的として最大6人まで拡大され(1日に変更できる人数は最大4人)、さらに戦略的な選手変更が増えることも予想されます。どのチームが何人のメンバーを変更するのか、その意図は?など、いろんなことを想像しながら、テレビの前で注目してみてください。

大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)

編集部コラム第74回「2020年を振り返って」(井上 敦)
編集部コラム第73回「プレッシャーとの向き合い方」(山本)
編集部コラム第72回「陸上競技のイメージを変えたい」(向永)
編集部コラム第71回「2020年ラストスパート!!」(小川)
編集部コラム第70回「理不尽なこと」(船越)
編集部コラム第69回「這い上がる」(松永)
編集部コラム第68回「都道府県対抗 男子十種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第67回「都大路も高速レースの予感」(井上)
編集部コラム第66回「陸上競技を続けると……?」(山本)
編集部コラム第65回「強い選手の共通点?パート2」(向永)
編集部コラム第64回「2020年シーズンはまだこれから!!」(小川)
編集部コラム第63回「質と量」(船越)
編集部コラム第62回「たかが2cm、されど2cm」(松永)
編集部コラム第61回「都道府県対抗 女子七種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第60回「キソの大切さ」(井上)
編集部コラム第59回「思い込みを捨てる」(山本)
編集部コラム第58回「それ、ドーピングだよ」(向永)
編集部コラム第57回「東京五輪へ“もう1度”あと1年」(小川)
編集部コラム第56回「魔法の言葉」(船越)
編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永)
編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上)
編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本)
編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
編集部コラム第49回「対面取材」(船越)
編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保)
編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上)
編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本)
編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永)
編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川)
編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保)
編集部コラム第41回「思い出の2016年長野全中」(松永)
編集部コラム第40回「葛藤」(船越)
編集部コラム第39回「何も咲かない寒い日は……」(井上)
編集部コラム第38回「社会の一員としての役割」(山本)
編集部コラム第37回「大学生、高校生、中学生に光を」(向永)
編集部コラム第36回「Tokyo 2020+1」(小川)
編集部コラム第35回「善意」(船越)
編集部コラム第34回「ピンチをチャンスに」(松永)
編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保)
編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上)
編集部コラム第31回「記録と順位」(山本)
編集部コラム第30回「答えを見つけ出す面白さ」(向永)
編集部コラム第29回「初めてのオリンピック」(小川)
編集部コラム第28回「人生意気に感ず」(船越)
編集部コラム第27回「学生駅伝〝区間賞〟に関するアレコレ」(松永)
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編集部コラム第24回「箱根駅伝の高速化を検証」(山本)
編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本)
編集部コラム第23回「みんなキラキラ」(向永)
編集部コラム第22回「国立競技場」(小川)
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編集部コラム第8回「アナウンス」(小川)
編集部コラム第7回「ジンクス」(船越)
編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永)
編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

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第75回「データで見る箱根駅伝当日エントリー変更(大久保雅文)

 明けましておめでとうございます。  2021年も「月刊陸上競技」、「月陸Online」ともどもよろしくお願いいたします。  さて、いよいよ明日に迫った第97回箱根駅伝。12月29日に区間エントリーが発表され、あとは2日午前8時のスタートを待つばかりとなりました。  ただ、箱根駅伝には「当日メンバー変更」というルールが存在し、実はレース当日にならないと出走するメンバーがはっきりとは分からず、ファンの皆さんにも「誰が走るんだろう」とワクワクドキドキしている方もいるのではないでしょうか。  基本的に駅伝大会のメンバー変更は、選手の急病やケガなどのアクシデントが発生したときにのみ認められることが多く、メンバーを変更する際には医師の診断書を求める大会も珍しくありません。しかし、箱根駅伝は2日間にわたる大会であり、また他の駅伝に比べると区間距離が長いことから、体調に不安のある選手の出走を避けるために、比較的容易にメンバーの変更が認められてきました。そのために、エントリー変更を"戦略"として使うチームもおり、賛否はあるもののそれが箱根駅伝独自のおもしろさを引き出している要素にもなっています。  ちなみに箱根駅伝における当日区間変更にはさまざまなケースがあります。例としては、 ・区間エントリー後にケガなどのアクシデントで急遽変更せざるをえなかった ・実力が似たような選手の調子を大会前日まで見極め、調子の良い選手を起用する ・他校の区間配置を見てレース展開を想定し、それに適した選手と入れ替える ・天気予報から当日の気象状況を考慮し、暑さに強い選手を起用する などが挙げられます。  そこで、今回は過去の箱根駅伝ではどれほど当日のメンバー変更が行われたのかを、補欠枠が6人となった第83回(2007年)から第96回(2020年)の14大会を対象に調べてみました。

当日エントリー変更された人数

2007年から20年の14大会で出場したのは、のべ294チーム。箱根駅伝は10区間あるため、2940人が走った計算となりますが、変更人数別で見ると下記のようになります。 0人 11チーム(3.7%) 1人 15チーム(5.1%) 2人 84チーム(28.6%) 3人 123チーム(41.8%) 4人 61チーム(20.7%) 総変更人数 796人(全体の27.0%) 平均変更人数 2.71人  メンバー変更が1人以下だったチームはわずか9%足らずで、ほとんどのチームが3人以上も選手の入れ替えを行っていました。

区間別変更人数

1区 53人(18.0%) 2区 16人(5.4%) 3区 99人(33.7%) 4区 89人(30.3%) 5区 26人(8.8%) 6区 60人(20.4%) 7区 126人(42.9%) 8区 127人(43.2%) 9区 98人(33.3%) 10区 102人(34.7%)  区間別に見ると、もっとも変更が少なかったのは2区の16人。次いで5区の26人。多かったのは8区の127人、7区の126人となっています。  やはり、花の2区は「任せられるのはこの選手しかいない」というエースが起用されることが多く、補欠選手を当てる必要性が低いことが考えられます。同様に5区も山上りの適正などを踏まえ、区間エントリー時に正選手を置くケースが多いようです。  逆に7区、8区ではチーム内での実力がやや落ちる選手が起用されることが多く、そのため起用する選手の実力よりも、直前の体調を考慮して選手の入れ替えを行うことが多いのではないでしょうか。

大学別平均変更人数

(右は83回~96回までの出場回数) 順  大 3.58人 12回 法  大 3.30人 10回 国 士 大 3.22人  9回 駒  大 3.21人 14回 明  大 3.08人 12回 國學院大 3.00人 10回 東 洋 大 3.00人 14回 中央学大 3.00人 14回 早  大 2.93人 14回 神奈川大 2.92人 13回 青 学 大 2.92人 12回 城 西 大 2.92人 12回 中  大 2.84人 13回 東 海 大 2.76人 13回 大 東 大 2.73人 11回 日  大 2.67人 12回 上 武 大 2.64人 11回 日 体 大 2.50人 14回 専  大 2.50人  6回 創 価 大 2.33人  3回 帝 京 大 2.31人  13回 東京国際大 2.25人 4回 拓  大 2.20人 10回 筑 波 大 2.00人 1回 山梨学大 2.00人 13回 亜細亜大 2.00人 4回 東 農 大 0.71人 7回  大学別でエントリー変更人数を見ると、順大が3.58人でもっとも多く、次いで法大、国士大、駒大、明大が平均して3人を上回る選手を変更していました。もっとも少なかったのは東農大の0.71人。出場した7回のうち、4回はオーダーを変更せず、1人変更が1回、2人変更が2回と、区間エントリーからほとんど変更していませんでした。

優勝チームと変更人数

 過去14大会の優勝校のエントリー変更数は以下の通りです。 第83回(07年) 順 大 4人(2区、3区、4区、6区) 第84回(08年) 駒 大 3人(3区、7区、8区) 第85回(09年) 東洋大 4人(6区、8区、9区、10区) 第86回(10年) 東洋大 3人(7区、9区、10区) 第87回(11年) 早 大 3人(7区、9区、10区) 第88回(12年) 東洋大 3人(3区、7区、10区) 第89回(13年) 日体大 3人(3区、4区、9区) 第90回(14年) 東洋大 2人(3区、5区) 第91回(15年) 青学大 4人(1区、4区、8区、9区) 第92回(16年) 青学大 4人(1区、4区、9区、10区) 第93回(17年) 青学大 3人(7区、8区、10区) 第94回(18年) 青学大 4人(4区、7区、8区、10区) 第95回(19年) 東海大 3人(4区、8区、9区) 第96回(20年) 青学大 3人(1区、4区、10区)  優勝チームの平均は3.29人で、全体の平均(2.71人)より少し多い数字です。優勝するチームは選手層も厚く、調子の良い選手を見極めて起用できるからなのかもしれません。逆にメンバー変更をしなかった11例のなかでシード権を獲得したチームはありません(関東学生連合の相当順位を含む)。  前回まで正選手と補欠選手の変更は最大4人までとなっていましたが、今回より選手への負担の軽減を第一の目的として最大6人まで拡大され(1日に変更できる人数は最大4人)、さらに戦略的な選手変更が増えることも予想されます。どのチームが何人のメンバーを変更するのか、その意図は?など、いろんなことを想像しながら、テレビの前で注目してみてください。
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)
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2024.04.23

マルチスターズに世界陸上代表の丸山優真、ヘンプヒル恵がエントリー!WA混成ツアー

世界陸連混成ツアー・ゴールドのマルチスターズ(4月27日、28日/イタリア・ブレシア)に、十種競技の丸山優真(住友電工)、七種競技のヘンプヒル恵(アトレ)がエントリーした。 丸山は昨年7月のアジア選手権で優勝し、夏のブダ […]

NEWS やり投・北口榛花に新たな勲章!JOCスポーツ賞最優秀賞に選出 陸上界から19年ぶり4人目

2024.04.23

やり投・北口榛花に新たな勲章!JOCスポーツ賞最優秀賞に選出 陸上界から19年ぶり4人目

日本オリンピック委員会(JOC)は4月23日に開いた理事会で、2023年度のJOCスポーツ賞を決定し、最優秀賞には女子やり投の北口榛花(JAL)を選出した。 北口は昨年のブダペスト世界選手権で女子トラック&フィールド種目 […]

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