HOME 編集部コラム

2019.09.06

編集部コラム「ジンクス」
編集部コラム「ジンクス」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

攻め(?)のアンダーハンド

広告の下にコンテンツが続きます

リレーコラム🔥

毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第7回「ジンクス(船越陽一郎)

月陸編集部リレーコラム第7回目は、どういうわけか写真部のカメラマンである私、船越陽一郎が担当させていただきます。

広告の下にコンテンツが続きます

私は青春時代を陸上ではなくラグビーで過ごしていたため、正直、陸上はあまり詳しくありません。ですので、陸上の試合での撮影は毎回アワアワしながら撮影しております。

ちょこちょこ人物取材も参加させていただいておりますが、そんな中で、ふと思い出したどうでもいいことを今回書かせていただきました。

26年ほど昔、福岡にとあるローカルテレビ番組がありました。番組名は伏せますが、地元に根ざした早朝の情報番組です。

高校1年生の時に 私の通っていた高校のサッカー部が そのテレビ番組の取材を受けることになり、我々ラグビー部はその様子を羨ましく眺めていました。

その年の高校サッカー全国大会の福岡県予選、サッカー部は決勝まで勝ち進むも敗退し、全国に行くことができませんでした。

翌年2年生となり、今度は我々ラグビー部がそのテレビ番組に取材されることとなりました。しかしながら、私はその時レギュラーではありませんでしたので、カメラのフレームに入ることはほぼなく、レギュラーがいきいきと躍動する姿をただただ見ていました。

その年の高校ラグビー全国大会の福岡県予選。ラグビー部は、準決勝まで勝ち進んだものの敗退し、全国の出場権は獲得できませんでした。

そうして3年生となり、ようやくレギュラーとなった時、我々は思いました。

「あのテレビ番組に取材されたらマズイんじゃね!?」

あのテレビ番組が恐怖となりました。

現在、取材する立場になり、あの時のトラウマが逆の立場となった私の「そう思われたら嫌だな」という新たなトラウマとなっております(笑)。

とは言え、私の仕事は戦う選手の生きざまを写すこと。今、私が撮影している選手たちは、あの時の私たちのような弱い人間ではなく、その先の先を行く人たちなのだと思っています。

その選手たちが何処に向かい、何を目指し、何を成し遂げるのか。それを写真に残すことができれば……と思いながら日々精進しております。

ちなみに、3年生の時はあのテレビ番組に取材されることなく、無事(?)全国大会に出場することができました。
(こういうオチにしてしまい、当時のテレビスタッフの方々、お世話になりましたのに大変申し訳ございません!)

船越陽一郎(ふなこし・よういちろう)
月刊陸上競技写真部
1974年12月生まれ。172cm、○0kg。福岡県春日市出身。小学生の時に身体が弱く、喘息持ちだったため、鍛えるためにラグビーを始め「走れば治る」が口癖のドSのコーチに肉体改造される。大学までラグビーを続けるも卒業と同時に引退。何を思ったか社会人でボクシングを始める。戦績3戦3敗(3KO負け)。秘密兵器の左フックを編み出すも、秘密のまま引退。なんじゃかんじゃあって現在に至る。

編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永)
編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第7回「ジンクス(船越陽一郎)

月陸編集部リレーコラム第7回目は、どういうわけか写真部のカメラマンである私、船越陽一郎が担当させていただきます。 私は青春時代を陸上ではなくラグビーで過ごしていたため、正直、陸上はあまり詳しくありません。ですので、陸上の試合での撮影は毎回アワアワしながら撮影しております。 ちょこちょこ人物取材も参加させていただいておりますが、そんな中で、ふと思い出したどうでもいいことを今回書かせていただきました。 26年ほど昔、福岡にとあるローカルテレビ番組がありました。番組名は伏せますが、地元に根ざした早朝の情報番組です。 高校1年生の時に 私の通っていた高校のサッカー部が そのテレビ番組の取材を受けることになり、我々ラグビー部はその様子を羨ましく眺めていました。 その年の高校サッカー全国大会の福岡県予選、サッカー部は決勝まで勝ち進むも敗退し、全国に行くことができませんでした。 翌年2年生となり、今度は我々ラグビー部がそのテレビ番組に取材されることとなりました。しかしながら、私はその時レギュラーではありませんでしたので、カメラのフレームに入ることはほぼなく、レギュラーがいきいきと躍動する姿をただただ見ていました。 その年の高校ラグビー全国大会の福岡県予選。ラグビー部は、準決勝まで勝ち進んだものの敗退し、全国の出場権は獲得できませんでした。 そうして3年生となり、ようやくレギュラーとなった時、我々は思いました。 「あのテレビ番組に取材されたらマズイんじゃね!?」 あのテレビ番組が恐怖となりました。 現在、取材する立場になり、あの時のトラウマが逆の立場となった私の「そう思われたら嫌だな」という新たなトラウマとなっております(笑)。 とは言え、私の仕事は戦う選手の生きざまを写すこと。今、私が撮影している選手たちは、あの時の私たちのような弱い人間ではなく、その先の先を行く人たちなのだと思っています。 その選手たちが何処に向かい、何を目指し、何を成し遂げるのか。それを写真に残すことができれば……と思いながら日々精進しております。 ちなみに、3年生の時はあのテレビ番組に取材されることなく、無事(?)全国大会に出場することができました。 (こういうオチにしてしまい、当時のテレビスタッフの方々、お世話になりましたのに大変申し訳ございません!)
船越陽一郎(ふなこし・よういちろう) 月刊陸上競技写真部 1974年12月生まれ。172cm、○0kg。福岡県春日市出身。小学生の時に身体が弱く、喘息持ちだったため、鍛えるためにラグビーを始め「走れば治る」が口癖のドSのコーチに肉体改造される。大学までラグビーを続けるも卒業と同時に引退。何を思ったか社会人でボクシングを始める。戦績3戦3敗(3KO負け)。秘密兵器の左フックを編み出すも、秘密のまま引退。なんじゃかんじゃあって現在に至る。
編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永) 編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保) 編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上) 編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本) 編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永) 編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.20

デュプランティス、フルラーニ、オールマンらが候補に!年間最優秀選手フィールド部門のノミネート男女各5名が発表

世界陸連(WA)は10月13日、ワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」のフィールド種目候補選手を発表した。 陸上競技の年間最優秀選手にあたる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・ […]

NEWS ハファシマナがブルンジ勢として4連覇! 女子はアメバウが快勝 世界陸連クロカン・ツアーが開幕/WAクロカンツアー

2025.10.20

ハファシマナがブルンジ勢として4連覇! 女子はアメバウが快勝 世界陸連クロカン・ツアーが開幕/WAクロカンツアー

世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドの初戦ゾルノツァ国際クロスが10月19日、スペインで開催され、男子(8.7km)はE.ハファシマナ(ブルンジ)が25分50秒、女子(8.7km)はL.アメバウ(エチオピア) […]

NEWS トロイティチが2時間3分30秒の大会新V チェプテゲイが自己新 女子はデスタが2時間17分37秒/アムステルダムマラソン

2025.10.20

トロイティチが2時間3分30秒の大会新V チェプテゲイが自己新 女子はデスタが2時間17分37秒/アムステルダムマラソン

アムステルダムマラソンが10月19日、オランダで開催され、男子はG.トロイティチ(ケニア)が2時間3分30秒で、女子はA.デスタ(エチオピア)が2時間17分37秒で優勝した。 男子優勝のトロイティチは今年の東京マラソンで […]

NEWS 其田健也が2時間8分33秒で16位 中間点まで先頭集団に食らいつく/アムステルダムマラソン

2025.10.20

其田健也が2時間8分33秒で16位 中間点まで先頭集団に食らいつく/アムステルダムマラソン

10月19日、オランダでアムステルダムマラソンが行われ、ブダペスト世界選手権代表の其田健也(JR東日本)が2時間8分33秒で16位に入った。 其田はスタートから1km3分を切るペースを刻む先頭集団につけ、5kmを14分3 […]

NEWS U18女子走幅跳・岡林結衣 1年ぶり自己新の6m03で栄冠! 6回目に逆転V/U18・16大会

2025.10.20

U18女子走幅跳・岡林結衣 1年ぶり自己新の6m03で栄冠! 6回目に逆転V/U18・16大会

◇第19回U18・第56回U16大会(10月17~19日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場)3日目 U18・U16大会の最終日となる3日目が行われ、U18女子走幅跳では岡林結衣(高知農高1高知)が最終6回目の跳躍で6 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top