2022.02.18
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第133回「自分だけのルール」(船越陽一郎)
私が中学生の頃は、ルーティンだとかいう言葉はまだありませんでした。ただ、なんとなく集中する為の方法はあったのかもしれませんが・・・・・・。
当時、週刊少年漫画雑誌に連載していました「魁!!男塾」の登場人物「月光」(知らない方は調べてみてください)が集中するための方法として
「サ・ム・ラ・マ ケ・ン・ソ・二
ハ・ン・グ・ラ ハ・ン・グ・ラ・・・・・・」
といった呪文のようなものを口ずさんでいまして、中学生だった私は心から「カッコイイ!!」と思って 試合の前に真似て口ずさんでいました。しかし、今振り返るとダサイですね。これがいわゆる「中二病」かもしれません。
高校に入り、言葉から行動へと変化しました。今でいうルーティンでしょうか。ラグビーの試合でグラウンドに入ると、キックオフの前に、前転をして立ち上がらずに後転をするというものでした。集中するため、というよりは、ただのジンクスなのかもしれません。
このルーティンは、ラグビーをしている間 続きました。ただ、このルーティンには難点がありまして、冬の天候が悪い時にはただただ辛く、試合の開始前それもまだタックルされたわけでもないのに泥だらけになってしまいました。
それ以降はまたまた行動から言葉に変化しまして、その言葉も語呂さえ良ければなんでも良くなってしまいまして、よく使用していたのは、「ルート・ファン・ニステルローイ」でした。ちなみに、元オランダ代表のサッカー選手です。凄まじい点取り屋だったというのもありましてよく口にしていました。これで、集中出来ていたのかはわかりませんが・・・・・・。
こんないい加減な感じであれば、いっそ止めてしまえばいいのですが、中々やめられないのが自分の中だけのルール。
あれから時を経て、カメラマンとして活動するようになってからは ルーティンがなくなりました。撮影直前にブツブツ言ったりもなくなりました。
しかし、以前よりもジンクスというか、自分なりのルール(?)を多用するようになってしまいました。大事な撮影の際は赤の勝負パンツを履くだとか、いつもの電車に乗っている際に必ず見ないといけない看板があるだとか、ポケットの中に必ずミンティアが入っていないといけないだとか、自分のルールと毎日戦っています。まさか、年を重ねてからも自分が作ったどうでもいいルールに縛られているとは思いもしませんでしたが・・・・・・。
日本選手権、箱根駅伝などさまざまな競技会の撮影に行きますが、選手のふとした仕草を目にするとその選手も自分だけのルールがあるのかなぁと思ってしまいます。
もしかしたら、ルーティンに見られるちょっとした仕草はその選手が努力をしてきたという証なのかもしれないですね。
船越陽一郎(ふなこし・よういちろう) 月刊陸上競技写真部 1974年12月生まれ 172cm ○0kg 福岡県春日市出身 小学生の時に身体が弱く 喘息持ちだったため、鍛えるためにラグビーを始め「走れば治る」が口癖のドSのコーチに肉体改造される。大学までラグビーを続けるも卒業と同時に引退。何を思ったか社会人でボクシングを始める。戦績 3戦3敗(3KO負け) 秘密兵器の左フックを編み出すも、秘密のまま引退。なんじゃかんじゃあって現在に至る。 |
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