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編集部コラム「高校駅伝の試走にチャリ?」

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第116回「高校駅伝の試走にチャリ?」(井上 敦)


秋も少しずつ深まってきました。先日まで半袖姿でも汗びっしょりなんてこともありましたが、ここ数日は長袖が欲しくなり、夜も布団が厚くなってきました。

ということは、ロードレースのシーズンが本格化します。先日、出雲全日本大学選抜駅伝が行われましたが、あさって(10月17日)からは、全国高校駅伝(12月26日/京都)の予選会となる都道府県高校駅伝が始まります。17日は青森と宮城。最後は11月14日の岐阜と三重まで1ヵ月にわたり都大路を目指して、各地で激戦が展開されるでしょう。

私も四半世紀以上前になりますが、高校駅伝県大会に出場しました。中距離が専門だったので担当区間は2区(3km)でした。

最近は昔の記憶がだんだんあいまいになってきましたが、当時のことは少しだけ覚えています。

1年生の時のこと。

現在こそ、専門的な指導者がいらっしゃって力のある選手も集まり、インターハイ優勝や女子の都大路出場など、たくさんの実績がある母校(下のプロフィール参照)ですが、私の頃は基本的に生徒主導の部活運営。当時は同好会やサークルに近い雰囲気でした。もちろん、専用バスなんてありません。

駅伝コースの試走をするため、バス会社からバスをチャーターして、現場まで行くなんてことは高校生の頭の中にまったくなく、公共交通機関を使って移動していました。

電車に乗ってコースの最寄り駅まで行くのは簡単ですが、問題はそこから。顧問の先生だったか、先輩の保護者が車を出してもらいましたが、確か1台だったと記憶しています。乗る人数は限られます。

発着点の競技場まで2km余り。競技場に行くのはともかく、コースは折り返し1回のフルマラソンコースだったので中継所は点在して、なおかつ遠い。コース上の県道には路線バスも走っていましたが、ローカルバス特有の1日数本程度。

それで、車の他に移動手段としてお世話になったのが、最寄り駅前にあったレンタサイクルです。

何台か借りて、発着点から比較的近い区間を走る選手は自転車に乗ってそこから試走に向かいました。中継所までのサイクリングがウォーミングアップみたいなものです。その中継所に向かって走ってくる前の区間走者は、走り終わるとその自転車に乗ってフィニッシュ地点に帰っていきました。

ただ、私は2区だったのでスタート地点から10km先。車に乗せてもらったような記憶があります。移動は楽でしっかりウォーミングアップもできました。試走では比較的抑えて走ったつもりでもタイムが出て、駅伝本番はさらに短縮。チームで区間順位が一番良かったと思います(チームメイトからはもっと長い区間を走れ、とは言われましたが)。

高2の時は自転車を漕いだ記憶があります。ただ、その時は試走せずに、「下見」に終わりました。もう自分の担当区間は過去に走っているし、むしろ一度も走ったことがない後輩(1年生)の試走を優先させたような。自転車に乗りながら後輩に付き添い、折り返し地点まで行って戻ってくる〝全制覇〟をした記憶があります。

都道府県高校駅伝を前にしたこの時期になると、断片的ですが当時を思い出します。レース自体やコースの特徴はもちろんですが、自転車に乗ったことも。

現在の高校生はどうしているのでしょうか。昨年はトラックでの個人レースの合計で競ったところも目立ちましたが、今年は大半の都道府県大会で駅伝を実施するとのこと。この時期は下見や試走をしているチームも多いかもしれません。

コースの特徴を把握して、本番に向けて悔いのない準備をして臨んでください。言うまでもありませんが、交通ルールの遵守と事故に遭わないように気をつけることは絶対です。

井上 敦(いのうえ あつし)
1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、その年の東京世界選手権でファイナリストとなった高野進選手に憧れて400mに転向。しかし、3年間で個人では県大会に進めなかったうえに、中3秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場でまたまた転向を決意。高校では中距離をメインに、2年時の県新人大会1500mで6位入ったのが最高成績。

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