2020.03.20
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第34回「ピンチをチャンスに」(松永貴允)
最近、自作のマスクを身に着けている人をよく見かけます。
マスク不足が続くことから、洗って再利用する人も多いと思いますが、どうやら衛生的にあまりよろしくないようです。
そこで生まれたのが、「マスクがなければ、自分で作ればいいじゃない」という考え方。
この発想の転換はすばらしいですよね。実は現在、月刊陸上競技編集部でも、同じことが求められています。
通常、次の4月に発売する5月号では、トラックシーズン開幕の報道、新天地で活躍が期待されるアスリートへのインタビュー、全国高体連合宿の詳細などを特集しています。
ですが、新型コロナウイルスの大流行によって、今年は春先の大会が次々と中止(もしくは延期)。学校や企業側の要請で、外部取材がNGとなっているチームも増えています。
新型コロナウイルスの流行によって春先の大会が中止となるケースが増えています……
そんな中で、我々に何ができるのか。
「何もできないじゃん!」と愚痴を吐くのではなく、こんな時だからこそできる企画を考え、実現させることが求められているのだと認識しています。
「苦しい時こそ、ピンチをチャンスに」
これは昨年のラグビーW杯サモア戦で、2度もジャッカルを成功させて勝利に貢献した日本代表・姫野和樹選手の言葉です。
せっかくの3連休でも外出を控えなければならず、ストレスを溜めている人も多いですよね。
そんな時、暇つぶしに『月刊陸上競技』を読んでいただけると、すごくうれしいです。家でもできる補強運動や、強豪校のトレーニング、栄養講座などを掲載しています。毎月購読されている方は、普段だったら読み飛ばしているページにも目を通してみてください。選手の方も、指導者の方も、陸上ファンの方も、必ず何か新しい発見があるはずです!
陸上競技の専門誌として、どんな状況下でもみなさんのためになる誌面を作っていけるよう励んでいきます。
松永的学生長距離ニュース(1/31~3/20)
最後に、学生長距離担当の私が、前回のコラム(1月31日)から現在までの期間で印象に残った学生長距離ニュースを紹介して終わりたいと思います。
2月は丸亀ハーフで多くの学生が1時間1分台、2分台の自己新を出して盛り上がりました。その中で学生トップを占めたのが、皇學館大の川瀬翔矢選手(3年)。なんと、日本人学生歴代3位の1時間1分18秒で箱根駅伝出場校のエース級をぶっちぎったのです!
皇學館大は東海学連加盟校のため、川瀬選手は関東学連主催の箱根駅伝には出場できません。そのため、関東勢よりも陽の目を見る機会が少ないのですが、各種目の自己記録は軒並み3年生以下の日本人学生でトップクラスを誇っています。
●5000m
13.36.93 川瀬翔矢(皇學館大3)
13.41.82 田澤 廉(駒 大1)
13.43.54 吉田圭太(青学大3)
13.45.29 中谷雄飛(早 大2)
13.46.82 小袖英人(明 大3)
<室内>
13.33.44 塩澤稀夕(東海大3)
●10000m
28.13.21 田澤 廉(駒 大1)
28.16.17 塩澤稀夕(東海大3)
28.26.37 川瀬翔矢(皇學館大3)
28.27.40 吉田圭太(青学大3)
28.27.71 中谷雄飛(早 大2)
●ハーフマラソン
1.01.18 川瀬翔矢(皇學館大3)
1.01.36 池田耀平(日体大3)
1.01.40 岩崎大洋(上武大3)
1.01.46 吉田圭太(青学大3)
1.01.53 神林勇太(青学大3)
箱根人気でどうしても関東地区に強豪選手が集まりがちですが、〝打倒・関東〟を目指してがんばっている選手は全国各地にまだまだ存在します。その筆頭株である川瀬選手の今後の活躍に注目です。
※学生長距離の最新情報は3月14日発売の『月刊陸上競技4月号』をご覧ください!
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。 |
編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保)
編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上)
編集部コラム第31回「記録と順位」(山本)
編集部コラム第30回「答えを見つけ出す面白さ」(向永)
編集部コラム第29回「初めてのオリンピック」(小川)
編集部コラム第28回「人生意気に感ず」(船越)
編集部コラム第27回「学生駅伝〝区間賞〟に関するアレコレ」(松永)
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編集部コラム第25回「全国男子駅伝の〝私見〟大会展望」(井上)
編集部コラム第24回「箱根駅伝の高速化を検証」(山本)
編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本)
編集部コラム第23回「みんなキラキラ」(向永)
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編集部コラム第19回「高校陸上界史上最強校は?(女子編)」(大久保)
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編集部コラム第17回「リクジョウクエスト2~そして月陸へ~」(山本)
編集部コラム第16回「強い選手の共通点?」(向永)
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編集部コラム第14回「初陣」(船越)
編集部コラム第13回「どうなる東京五輪マラソン&競歩!?」(松永)
編集部コラム第12回「高校陸上界史上最強校は?(男子編)」(大久保)
編集部コラム第11回「羽ばたけ日本の中距離!」(井上)
編集部コラム第10回「心を動かすもの」(山本)
編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永)
編集部コラム第8回「アナウンス」(小川)
編集部コラム第7回「ジンクス」(船越)
編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永)
編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)
第34回「ピンチをチャンスに」(松永貴允)
最近、自作のマスクを身に着けている人をよく見かけます。 マスク不足が続くことから、洗って再利用する人も多いと思いますが、どうやら衛生的にあまりよろしくないようです。 そこで生まれたのが、「マスクがなければ、自分で作ればいいじゃない」という考え方。 この発想の転換はすばらしいですよね。実は現在、月刊陸上競技編集部でも、同じことが求められています。 通常、次の4月に発売する5月号では、トラックシーズン開幕の報道、新天地で活躍が期待されるアスリートへのインタビュー、全国高体連合宿の詳細などを特集しています。 ですが、新型コロナウイルスの大流行によって、今年は春先の大会が次々と中止(もしくは延期)。学校や企業側の要請で、外部取材がNGとなっているチームも増えています。
松永的学生長距離ニュース(1/31~3/20)
最後に、学生長距離担当の私が、前回のコラム(1月31日)から現在までの期間で印象に残った学生長距離ニュースを紹介して終わりたいと思います。 2月は丸亀ハーフで多くの学生が1時間1分台、2分台の自己新を出して盛り上がりました。その中で学生トップを占めたのが、皇學館大の川瀬翔矢選手(3年)。なんと、日本人学生歴代3位の1時間1分18秒で箱根駅伝出場校のエース級をぶっちぎったのです! 皇學館大は東海学連加盟校のため、川瀬選手は関東学連主催の箱根駅伝には出場できません。そのため、関東勢よりも陽の目を見る機会が少ないのですが、各種目の自己記録は軒並み3年生以下の日本人学生でトップクラスを誇っています。 ●5000m 13.36.93 川瀬翔矢(皇學館大3) 13.41.82 田澤 廉(駒 大1) 13.43.54 吉田圭太(青学大3) 13.45.29 中谷雄飛(早 大2) 13.46.82 小袖英人(明 大3) <室内> 13.33.44 塩澤稀夕(東海大3) ●10000m 28.13.21 田澤 廉(駒 大1) 28.16.17 塩澤稀夕(東海大3) 28.26.37 川瀬翔矢(皇學館大3) 28.27.40 吉田圭太(青学大3) 28.27.71 中谷雄飛(早 大2) ●ハーフマラソン 1.01.18 川瀬翔矢(皇學館大3) 1.01.36 池田耀平(日体大3) 1.01.40 岩崎大洋(上武大3) 1.01.46 吉田圭太(青学大3) 1.01.53 神林勇太(青学大3) 箱根人気でどうしても関東地区に強豪選手が集まりがちですが、〝打倒・関東〟を目指してがんばっている選手は全国各地にまだまだ存在します。その筆頭株である川瀬選手の今後の活躍に注目です。 ※学生長距離の最新情報は3月14日発売の『月刊陸上競技4月号』をご覧ください!松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ) 1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。 |
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