2023.03.11
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第187回「終わりなき旅」(松永貴允)
ついこの間までダウンジャケットにマフラー、手袋とフル装備だったのが嘘のようなポカポカ日和。ようやく春の訪れを感じられるようになりました。
大盛況のロードシーズンも終わりが近づき、今週末はいよいよ名古屋ウィメンズマラソンと日本学生ハーフマラソン選手権が行われます。
あらためて振り返ると、この数ヵ月は長距離・ロードでさまざまな好記録が誕生しました。
【10月】
男子3000m
鈴木琉胤(八千代松陰高1千葉)8.01.26=高校歴代3位、U18日本歴代2位
増子陽太(鏡石中3福島)8.11.12=中学新
新妻遼己(平岡中3兵庫)8.16.78=中学歴代3位
男子3000mSC
辻本桜寿(浜松開誠館高2静岡)8.49.32=高校歴代9位
女子5000m
山本有真(名城大4)15.16.71=学生歴代2位、日本人学生歴代最高
女子マラソン
細田あい(エディオン)2.21.42=日本歴代8位
【11月】
男子5000m
吉岡大翔(佐久長聖高3長野)13.22.99=高校新、U20日本歴代2位
男子10000m
羽生拓矢(トヨタ紡織)27.27.49=日本歴代4位
吉居駿恭(中大1)28.06.27=U20日本歴代4位
男子ハーフマラソン
浅井皓貴(順大2)1.02.13=U20日本歴代10位タイ(当時)
【12月】
男子5000m
上杉敦史(常盤松中3千葉)14.43.48=中学歴代5位
【1月】
女子ハーフマラソン
飛田凜香(立命大4)1.10.10=学生歴代3位
女子マラソン
新谷仁美(積水化学)2.19.24=日本歴代2位
【2月】
男子3000m
鈴木塁人(SGホールディングス)7.53.84=室内日本歴代4位
清水歓太(SUBARU)7.56.18=室内日本歴代5位
佐藤圭汰(駒大1)7.56.41=室内日本歴代6位
吉居大和(中大3)7.57.56=室内日本歴代7位
吉居駿恭(中大1)7.58.17=室内日本歴代8位
男子5000m
吉居大和(中大3)13.29.76=室内日本歴代4位
男子ハーフマラソン
太田智樹(トヨタ自動車)1.00.08=日本歴代3位
篠原倖太朗(駒大)1.00.11=日本歴代4位、日本人学生歴代最高
吉田礼志(中央学大2)1.00.31=日本歴代9位、日本人学生歴代2位
近藤亮太(三菱重工)1.00.32=日本歴代10位タイ
青木瑠郁(國學院大1)1.02.02=U20日本歴代5位
南坂柚汰(倉敷高3岡山)1.03.15=高校最高
男子マラソン
西山和弥(トヨタ自動車)2.06.45=初マラソン日本最高
池田耀平(Kao)2.06.53=初マラソン日本歴代2位
横田俊吾(青学大4)2.07.47=学生新
柏 優吾(東洋大4)2.08.11=学生歴代2位
女子ハーフマラソン
加世田梨花(ダイハツ)1.08.11=日本歴代6位タイ
【3月】
男子10000m
田澤 廉(駒大)27.28.04=パフォーマンス日本歴代5位
男子マラソン
山下一貴(三菱重工)2.05.51=日本歴代3位
其田健也(JR東日本)2.05.59=日本歴代4位
各カテゴリーの歴代10傑に入った記録だけでこれだけの数です…!
長距離種目では、長年破られなかった記録が、この10年で大きく塗り替えられてきました。例えば男子なら……
10000m日本記録 27.35.09(高岡寿成、01年)→27.29.69(村山紘太、15年)→27.18.75(相澤晃、20年)
マラソン日本記録 2.06.16(高岡寿成、02年)→2.06.11(設楽悠太、18年)→2.05.50(大迫傑、18年)→2.05.29(大迫傑、20年)→2.04.56(鈴木健吾、21年)
5000m高校記録 13.39.87(佐藤秀和、04年)→13.36.89(石田洸介、20年)→13.34.74(石田洸介、20年)→13.31.19(佐藤圭汰、21年)→13.22.99(吉岡大翔、22年)
シューズの進化の影響もあるでしょうが、現在では高岡さんの記録は10000mが歴代11位、マラソンが同6位、佐藤秀和さんの5000mは同7位までランクダウン。約15年も高い壁として多くの選手の壁として立ちはだかった記録も、一度誰かが超えてしまえば「俺もいけるかも!?」という心理が働きます。
先日の東京マラソンで2時間5分台を2人同時に達成しましたが、設楽選手や大迫選手、鈴木選手が短いスパンで記録を塗り替えてきたからこそ、後に続く選手がどんどん現れていったのでしょう。とあるバンドの名曲にある「高ければ高い壁の方が、登った時気持ちいいもんな」という歌詞が思い浮かびます。
さて、そんな好記録ラッシュの裏で、実業団選手の引退発表が相次ぎました。月陸オンラインでもたくさん記事にしていますが、学生時代に取材をした選手の引退は特に寂しいものです。また、実業団以外にも高校や大学卒業とともに競技を辞めてしまう人もいるでしょう。
引退して指導者の道へ進む人、社業に専念する人、違うスポーツに挑戦する人、まったく新しい道を歩む人、さまざまだと思います。陸上専門誌の人間がこんなことを言うのもおかしいかもしれないですが、陸上競技だけが人生のすべてではありません。
人生は「終わりなき旅」。引退するみなさんのセカンドキャリアが幸せでありますように。
さあ次の扉をノックしよう。
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。ミスチル大好き。 |
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第187回「終わりなき旅」(松永貴允)
ついこの間までダウンジャケットにマフラー、手袋とフル装備だったのが嘘のようなポカポカ日和。ようやく春の訪れを感じられるようになりました。 大盛況のロードシーズンも終わりが近づき、今週末はいよいよ名古屋ウィメンズマラソンと日本学生ハーフマラソン選手権が行われます。 あらためて振り返ると、この数ヵ月は長距離・ロードでさまざまな好記録が誕生しました。 【10月】 男子3000m 鈴木琉胤(八千代松陰高1千葉)8.01.26=高校歴代3位、U18日本歴代2位 増子陽太(鏡石中3福島)8.11.12=中学新 新妻遼己(平岡中3兵庫)8.16.78=中学歴代3位 男子3000mSC 辻本桜寿(浜松開誠館高2静岡)8.49.32=高校歴代9位 女子5000m 山本有真(名城大4)15.16.71=学生歴代2位、日本人学生歴代最高 女子マラソン 細田あい(エディオン)2.21.42=日本歴代8位 【11月】 男子5000m 吉岡大翔(佐久長聖高3長野)13.22.99=高校新、U20日本歴代2位 男子10000m 羽生拓矢(トヨタ紡織)27.27.49=日本歴代4位 吉居駿恭(中大1)28.06.27=U20日本歴代4位 男子ハーフマラソン 浅井皓貴(順大2)1.02.13=U20日本歴代10位タイ(当時) 【12月】 男子5000m 上杉敦史(常盤松中3千葉)14.43.48=中学歴代5位 【1月】 女子ハーフマラソン 飛田凜香(立命大4)1.10.10=学生歴代3位 女子マラソン 新谷仁美(積水化学)2.19.24=日本歴代2位 【2月】 男子3000m 鈴木塁人(SGホールディングス)7.53.84=室内日本歴代4位 清水歓太(SUBARU)7.56.18=室内日本歴代5位 佐藤圭汰(駒大1)7.56.41=室内日本歴代6位 吉居大和(中大3)7.57.56=室内日本歴代7位 吉居駿恭(中大1)7.58.17=室内日本歴代8位 男子5000m 吉居大和(中大3)13.29.76=室内日本歴代4位 男子ハーフマラソン 太田智樹(トヨタ自動車)1.00.08=日本歴代3位 篠原倖太朗(駒大)1.00.11=日本歴代4位、日本人学生歴代最高 吉田礼志(中央学大2)1.00.31=日本歴代9位、日本人学生歴代2位 近藤亮太(三菱重工)1.00.32=日本歴代10位タイ 青木瑠郁(國學院大1)1.02.02=U20日本歴代5位 南坂柚汰(倉敷高3岡山)1.03.15=高校最高 男子マラソン 西山和弥(トヨタ自動車)2.06.45=初マラソン日本最高 池田耀平(Kao)2.06.53=初マラソン日本歴代2位 横田俊吾(青学大4)2.07.47=学生新 柏 優吾(東洋大4)2.08.11=学生歴代2位 女子ハーフマラソン 加世田梨花(ダイハツ)1.08.11=日本歴代6位タイ 【3月】 男子10000m 田澤 廉(駒大)27.28.04=パフォーマンス日本歴代5位 男子マラソン 山下一貴(三菱重工)2.05.51=日本歴代3位 其田健也(JR東日本)2.05.59=日本歴代4位 各カテゴリーの歴代10傑に入った記録だけでこれだけの数です…! 長距離種目では、長年破られなかった記録が、この10年で大きく塗り替えられてきました。例えば男子なら…… 10000m日本記録 27.35.09(高岡寿成、01年)→27.29.69(村山紘太、15年)→27.18.75(相澤晃、20年) マラソン日本記録 2.06.16(高岡寿成、02年)→2.06.11(設楽悠太、18年)→2.05.50(大迫傑、18年)→2.05.29(大迫傑、20年)→2.04.56(鈴木健吾、21年) 5000m高校記録 13.39.87(佐藤秀和、04年)→13.36.89(石田洸介、20年)→13.34.74(石田洸介、20年)→13.31.19(佐藤圭汰、21年)→13.22.99(吉岡大翔、22年) シューズの進化の影響もあるでしょうが、現在では高岡さんの記録は10000mが歴代11位、マラソンが同6位、佐藤秀和さんの5000mは同7位までランクダウン。約15年も高い壁として多くの選手の壁として立ちはだかった記録も、一度誰かが超えてしまえば「俺もいけるかも!?」という心理が働きます。 先日の東京マラソンで2時間5分台を2人同時に達成しましたが、設楽選手や大迫選手、鈴木選手が短いスパンで記録を塗り替えてきたからこそ、後に続く選手がどんどん現れていったのでしょう。とあるバンドの名曲にある「高ければ高い壁の方が、登った時気持ちいいもんな」という歌詞が思い浮かびます。 さて、そんな好記録ラッシュの裏で、実業団選手の引退発表が相次ぎました。月陸オンラインでもたくさん記事にしていますが、学生時代に取材をした選手の引退は特に寂しいものです。また、実業団以外にも高校や大学卒業とともに競技を辞めてしまう人もいるでしょう。 引退して指導者の道へ進む人、社業に専念する人、違うスポーツに挑戦する人、まったく新しい道を歩む人、さまざまだと思います。陸上専門誌の人間がこんなことを言うのもおかしいかもしれないですが、陸上競技だけが人生のすべてではありません。 人生は「終わりなき旅」。引退するみなさんのセカンドキャリアが幸せでありますように。 さあ次の扉をノックしよう。松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。ミスチル大好き。 |
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2024.12.14
第5回大学対校男女混合駅伝の出場校が決定! 大東大、環太平洋大、亜細亜大、早大が初出場!! 2月16日に大阪・長居で開催
12月12日、関西学連は25年2月16日に開催される第5回全国大学対校男女混合駅伝の出場チームを発表した。 同大会は2021年に大学駅伝では国内初の男女混合レースとして誕生。これまでは「全国招待大学対校男女混合駅伝」とい […]
2024.12.13
箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり
第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]
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全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
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全日本35㎞競歩高畠大会
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