2022.03.25
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★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第138回「2021年仮想都道府県対抗リレー」(大久保雅文)
今月14日に発売された月刊陸上競技4月号には2021年の記録をとりまとめた「記録年鑑」が付録としてついていますが、みなさんはお手にとっていただいていますでしょうか。1年間の国内外の記録をまとめており、世界、日本、学生、高校、中学の各ランキングを収録。過去最大の220ページとなっております。記録年鑑は数年後に「あの選手は中学時代にどんなせいせきだったのかな」を調べるのにも便利ですので、ぜひ永久保存版としてご購入いただければうれしいです。
昨年は2020年に比べ、大会の開催数は増えましたがコロナ禍で中止となった大会がいくつかありました。9月に開催予定だった三重国体もその1つ。私の地元でのビッグイベントだっただけに、一層残念な気持ちになりました。国体は2020年の鹿児島大会に続き、2年連続での中止となりましたが、今年の「いちご一会とちぎ国体」は無事に開催されることを祈っています。
その国体での目玉種目といえば、やはり4×100mリレーでしょう。各都道府県のプライドと意地を懸けたの代表4人によるリレーは、毎回盛り上がりを見せています。2019年の茨城国体の男子では宮崎が優勝し、2位三重、3位長野と決して陸上どころではない県が上位を占めるなど、ちょっとした驚きもあるのが国体ならではとも言えます。
そこで、今回は2021年の100mの記録を元に、仮想都道府県対抗リレーを実施。ルールは各所属陸協別に成年(社会人、学生)、少年A(高3、高2)、少年B(高1、中3)から最も速い選手を1人ずつ選び、さらに中学3年生以上で速い選手1人を含めたタイムの合計で集計してみました。
<男子>
1位東京 41秒49
(山縣亮太9秒95、桐生祥秀10秒12、小峰大和10秒59、高橋駿10秒83)
2位大阪 41秒66
(多田修平10秒01、小池祐貴10秒13、山田雄大10秒67、堀泰将10秒85)
3位兵庫 41秒69
(永田駿斗10秒22、桒原拓也10秒30、藤江琉雅10秒56、年綱晃広10秒61)
4位京都 41秒74
(和田遼10秒28、佐々木啓輔10秒28、寺澤大地10秒53、津田伊万10秒65)
5位千葉 41秒77
(瀬尾英明10秒36、守祐陽10秒38、植草雄貴10秒38、藤井清雅10秒65)
6位埼玉 41秒83
(宮本大輔10秒29、鈴木碧斗10秒33、三井一輝10秒47、三浦海瑠10秒74)
7位静岡 41秒93
(鈴木涼太10秒22、犬塚渉10秒30、赤堀眞10秒57、安藤翔和10秒84)
8位福岡 41秒96
(村岡裕斗10秒37、山本未来10秒45、前田拓夢10秒47、黒木海翔10秒67)
9位栃木42秒05、10位神奈川42秒10、11位群馬42秒14、12位愛知42秒14、13位長野42秒18、14位岩手42秒21、15位富山42秒24、16位新潟42秒25、16位三重42秒25、18位滋賀42秒27、19位福井42秒30、19位沖縄42秒30、21位愛媛42秒33、22位宮崎42秒36、23位奈良42秒38、23位香川42秒38、23位熊本42秒38、26位北海道42秒39、27位長崎42秒44、28位茨城42秒51、29位青森42秒59、29位岐阜42秒59、29位鳥取42秒59、32位和歌山42秒62、33位広島42秒63、33位山口42秒63、35位鹿児島42秒65、36位宮城42秒67、37位山形42秒68、38位岡山42秒74、38位石川42秒74、40位佐賀42秒76、41位徳島42秒83、42位大分42秒89、43位福島42秒91、44位高知42秒93、45位山梨43秒12、46位秋田43秒19、47位島根43秒25
男子は山縣亮太、桐生祥秀と新旧日本記録保持者が名を連ねた東京が合計タイム41秒49でトップでした。2位の大阪も多田修平、小池祐貴と東京五輪代表がタイムを押し上げました。3位の兵庫は全中優勝の年綱晃広が10秒61のタイムを持ち、チーム4人目のタイムでは47都道府県最速。以下、京都、千葉、埼玉、静岡、福岡と続きました。
<女子>
1位愛知 46秒86
(藏重みう11秒58、吉田紗弓11秒66、倉橋美穂11秒76、佐藤俐有11秒86)
2位東京 47秒03
(鷺麻耶子11秒67、大石沙也加11秒67、ロス瑚花アディア11秒77、有村実寿々11秒92)
3位三重 47秒14
(名倉千晃11秒53、世古和11秒61、樋口七海11秒86、清水彩加12秒14)
4位神奈川47秒20
(石川優11秒48、高橋明日香11秒70、鶴澤亜里紗11秒87、中山苺12秒15)
5位宮城 47秒31
(青木益未11秒60、三浦由奈11秒71、佐藤美里11秒74、浅野結12秒26)
6位佐賀 47秒35
(久保山晴菜11秒57、永石小雪11秒65、德永心奈12秒04、濱部莉帆12秒09)
7位大阪 47秒38
(青山華依11秒56、御家瀬緑11秒57、福田七海12秒10、河野桃々12秒15)
8位静岡 47秒45
(久保田真子11秒81、蒲生茉鈴11秒86、園宮璃子11秒89、小針陽葉11秒89)
8位兵庫 47秒45
(三宅奈緒香11秒74、岩田乃映11秒90、西藤杏純11秒90、松尾季奈11秒91)
10位滋賀47秒58、11位千葉47秒63、12位福岡47秒79、13位大分47秒80、14位埼玉47秒84、15位奈良47秒85、16位長野47秒85、17位新潟47秒86、18位京都47秒86、19位広島47秒86、20位北海道47秒88、21位山形47秒95、22位岡山47秒98、23位宮崎48秒11、24位長崎48秒27、25位山口48秒29、26位鳥取48秒33、27位鹿児島48秒36、28位福井48秒40、29位福島48秒43、30位岐阜48秒48、31位群馬48秒49、32位茨城48秒56、33位栃木48秒58、34位和歌山48秒68、35位秋田48秒70、36位高知48秒72、37位愛媛48秒79、38位沖縄48秒80、39位徳島48秒83、40位熊本48秒83、41位山梨48秒92、42位石川48秒97、43位香川48秒97、44位岩手49秒01、45位富山49秒08、46位青森49秒64、47位島根50秒18
女子はU18でダブル入賞した中京大中京高の藏重みう、倉橋美穂コンビのいる愛知が合計タイムトップ。全中3位タイの佐藤俐有も11秒86の記録を持ち、2位の東京には0.17秒差を付けました。東京も全員が11秒台と安定した布陣となっています。3位は昨年の国体が開催される予定だった三重。実際に試合が行われていたら、地元の大きな歓声を受けていたことでしょう。神奈川は昨年の日本リスト2位の石川優がチームを引っ張りました。
もちろん、実際の国体では出身地の所属で出場できる「ふるさと選手」の制度もあり、上で示したような結果にはならないでしょう。それでも、リレーだけに限らず、駅伝でも「あの選手とあの選手でチームを組んだらどうなるだろう」と思い浮かべたこと人は少なくないはず。みなさんもぜひ「記録年鑑」を眺めながら、いろいろと空想してみてはどうでしょうか。
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場 |
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今月14日に発売された月刊陸上競技4月号には2021年の記録をとりまとめた「記録年鑑」が付録としてついていますが、みなさんはお手にとっていただいていますでしょうか。1年間の国内外の記録をまとめており、世界、日本、学生、高校、中学の各ランキングを収録。過去最大の220ページとなっております。記録年鑑は数年後に「あの選手は中学時代にどんなせいせきだったのかな」を調べるのにも便利ですので、ぜひ永久保存版としてご購入いただければうれしいです。 昨年は2020年に比べ、大会の開催数は増えましたがコロナ禍で中止となった大会がいくつかありました。9月に開催予定だった三重国体もその1つ。私の地元でのビッグイベントだっただけに、一層残念な気持ちになりました。国体は2020年の鹿児島大会に続き、2年連続での中止となりましたが、今年の「いちご一会とちぎ国体」は無事に開催されることを祈っています。 その国体での目玉種目といえば、やはり4×100mリレーでしょう。各都道府県のプライドと意地を懸けたの代表4人によるリレーは、毎回盛り上がりを見せています。2019年の茨城国体の男子では宮崎が優勝し、2位三重、3位長野と決して陸上どころではない県が上位を占めるなど、ちょっとした驚きもあるのが国体ならではとも言えます。 そこで、今回は2021年の100mの記録を元に、仮想都道府県対抗リレーを実施。ルールは各所属陸協別に成年(社会人、学生)、少年A(高3、高2)、少年B(高1、中3)から最も速い選手を1人ずつ選び、さらに中学3年生以上で速い選手1人を含めたタイムの合計で集計してみました。 <男子> 1位東京 41秒49 (山縣亮太9秒95、桐生祥秀10秒12、小峰大和10秒59、高橋駿10秒83) 2位大阪 41秒66 (多田修平10秒01、小池祐貴10秒13、山田雄大10秒67、堀泰将10秒85) 3位兵庫 41秒69 (永田駿斗10秒22、桒原拓也10秒30、藤江琉雅10秒56、年綱晃広10秒61) 4位京都 41秒74 (和田遼10秒28、佐々木啓輔10秒28、寺澤大地10秒53、津田伊万10秒65) 5位千葉 41秒77 (瀬尾英明10秒36、守祐陽10秒38、植草雄貴10秒38、藤井清雅10秒65) 6位埼玉 41秒83 (宮本大輔10秒29、鈴木碧斗10秒33、三井一輝10秒47、三浦海瑠10秒74) 7位静岡 41秒93 (鈴木涼太10秒22、犬塚渉10秒30、赤堀眞10秒57、安藤翔和10秒84) 8位福岡 41秒96 (村岡裕斗10秒37、山本未来10秒45、前田拓夢10秒47、黒木海翔10秒67) 9位栃木42秒05、10位神奈川42秒10、11位群馬42秒14、12位愛知42秒14、13位長野42秒18、14位岩手42秒21、15位富山42秒24、16位新潟42秒25、16位三重42秒25、18位滋賀42秒27、19位福井42秒30、19位沖縄42秒30、21位愛媛42秒33、22位宮崎42秒36、23位奈良42秒38、23位香川42秒38、23位熊本42秒38、26位北海道42秒39、27位長崎42秒44、28位茨城42秒51、29位青森42秒59、29位岐阜42秒59、29位鳥取42秒59、32位和歌山42秒62、33位広島42秒63、33位山口42秒63、35位鹿児島42秒65、36位宮城42秒67、37位山形42秒68、38位岡山42秒74、38位石川42秒74、40位佐賀42秒76、41位徳島42秒83、42位大分42秒89、43位福島42秒91、44位高知42秒93、45位山梨43秒12、46位秋田43秒19、47位島根43秒25 男子は山縣亮太、桐生祥秀と新旧日本記録保持者が名を連ねた東京が合計タイム41秒49でトップでした。2位の大阪も多田修平、小池祐貴と東京五輪代表がタイムを押し上げました。3位の兵庫は全中優勝の年綱晃広が10秒61のタイムを持ち、チーム4人目のタイムでは47都道府県最速。以下、京都、千葉、埼玉、静岡、福岡と続きました。 <女子> 1位愛知 46秒86 (藏重みう11秒58、吉田紗弓11秒66、倉橋美穂11秒76、佐藤俐有11秒86) 2位東京 47秒03 (鷺麻耶子11秒67、大石沙也加11秒67、ロス瑚花アディア11秒77、有村実寿々11秒92) 3位三重 47秒14 (名倉千晃11秒53、世古和11秒61、樋口七海11秒86、清水彩加12秒14) 4位神奈川47秒20 (石川優11秒48、高橋明日香11秒70、鶴澤亜里紗11秒87、中山苺12秒15) 5位宮城 47秒31 (青木益未11秒60、三浦由奈11秒71、佐藤美里11秒74、浅野結12秒26) 6位佐賀 47秒35 (久保山晴菜11秒57、永石小雪11秒65、德永心奈12秒04、濱部莉帆12秒09) 7位大阪 47秒38 (青山華依11秒56、御家瀬緑11秒57、福田七海12秒10、河野桃々12秒15) 8位静岡 47秒45 (久保田真子11秒81、蒲生茉鈴11秒86、園宮璃子11秒89、小針陽葉11秒89) 8位兵庫 47秒45 (三宅奈緒香11秒74、岩田乃映11秒90、西藤杏純11秒90、松尾季奈11秒91) 10位滋賀47秒58、11位千葉47秒63、12位福岡47秒79、13位大分47秒80、14位埼玉47秒84、15位奈良47秒85、16位長野47秒85、17位新潟47秒86、18位京都47秒86、19位広島47秒86、20位北海道47秒88、21位山形47秒95、22位岡山47秒98、23位宮崎48秒11、24位長崎48秒27、25位山口48秒29、26位鳥取48秒33、27位鹿児島48秒36、28位福井48秒40、29位福島48秒43、30位岐阜48秒48、31位群馬48秒49、32位茨城48秒56、33位栃木48秒58、34位和歌山48秒68、35位秋田48秒70、36位高知48秒72、37位愛媛48秒79、38位沖縄48秒80、39位徳島48秒83、40位熊本48秒83、41位山梨48秒92、42位石川48秒97、43位香川48秒97、44位岩手49秒01、45位富山49秒08、46位青森49秒64、47位島根50秒18 女子はU18でダブル入賞した中京大中京高の藏重みう、倉橋美穂コンビのいる愛知が合計タイムトップ。全中3位タイの佐藤俐有も11秒86の記録を持ち、2位の東京には0.17秒差を付けました。東京も全員が11秒台と安定した布陣となっています。3位は昨年の国体が開催される予定だった三重。実際に試合が行われていたら、地元の大きな歓声を受けていたことでしょう。神奈川は昨年の日本リスト2位の石川優がチームを引っ張りました。 もちろん、実際の国体では出身地の所属で出場できる「ふるさと選手」の制度もあり、上で示したような結果にはならないでしょう。それでも、リレーだけに限らず、駅伝でも「あの選手とあの選手でチームを組んだらどうなるだろう」と思い浮かべたこと人は少なくないはず。みなさんもぜひ「記録年鑑」を眺めながら、いろいろと空想してみてはどうでしょうか。大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場 |
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