HOME 国内、大学

2025.07.13

女子4×100mR福岡大が43秒91!!!単独チーム日本最高で6年ぶりV インカレ後に本音ぶつけ「チーム一丸」/日本選手権リレー
女子4×100mR福岡大が43秒91!!!単独チーム日本最高で6年ぶりV インカレ後に本音ぶつけ「チーム一丸」/日本選手権リレー

◇第109回日本選手権リレー(7月12、13日/岐阜・岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

日本選手権リレーの女子4×100mリレー決勝が行われ、福岡大が43秒91の学生新記録を樹立して優勝した。予選で44秒16を出していた福岡大。1走から柴藤凜、前田美結子、大林璃音、山形愛羽と変更なくオーダーで臨んだ。単独チームとしては日本初の43秒台。福岡大の優勝は中止(2021年)を挟んで6年ぶりとなる。

日本インカレの予選で44秒31の学生新を樹立した福岡大。柴藤が「インカレ後に少し脚を痛めていたのでバトン練習がなかなかできなくて、ラップベストも出せなかった」と悔やむも、しっかりと先行する。日本インカレから改善してきたバトンワークが冴え渡る。「インカレでは走力で足を引っ張ってしまったので、調子を上げられました」という前田も快走した。

「仲間を信じるチームワークは日本一」と胸を張る大林から、最後はエースの山形へ。ダントツで走り抜けた。実は残り30m付近で「あ、と思って次の1歩を出した時に痛めた」と、山形は右ハムストリングスを痛めた。「調子が良かったのですが、身体がついてこなかった」と車椅子に。それでも、笑顔で表彰式に登壇した。

43秒台を狙うも届かなかった日本インカレ後に「リレーメンバーで本音をぶつけ合った」と大林。山形から「もう一回、気持ちをリレーに」と強い気持ちを込めた言葉に、チームの結束はさらに高まり、「チーム一丸で43秒台を目指してきた」と言う。

信岡沙希重コーチは「個々のスケジュールもあるなか、難しかったですが、しっかり狙って43秒台を出せたのは良かったです」と評価し、「ウチが出したことで、今後は43秒台が基準になって他校もレベルアップしてくる」と女子短距離の底上げを歓迎する。

広告の下にコンテンツが続きます

4年生不在のオーダー。「4人だけじゃなく、チーム全員が支えてくれたからこそ出せた43秒台」と山形。ただ、チームにはもっと大きな夢がある。「日本記録を出したい」。世界選手権日本代表が22年に作った43秒33の更新、そして42秒台へ。女子スプリントを担う福岡大の挑戦は続いていく。

◇第109回日本選手権リレー(7月12、13日/岐阜・岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 日本選手権リレーの女子4×100mリレー決勝が行われ、福岡大が43秒91の学生新記録を樹立して優勝した。予選で44秒16を出していた福岡大。1走から柴藤凜、前田美結子、大林璃音、山形愛羽と変更なくオーダーで臨んだ。単独チームとしては日本初の43秒台。福岡大の優勝は中止(2021年)を挟んで6年ぶりとなる。 日本インカレの予選で44秒31の学生新を樹立した福岡大。柴藤が「インカレ後に少し脚を痛めていたのでバトン練習がなかなかできなくて、ラップベストも出せなかった」と悔やむも、しっかりと先行する。日本インカレから改善してきたバトンワークが冴え渡る。「インカレでは走力で足を引っ張ってしまったので、調子を上げられました」という前田も快走した。 「仲間を信じるチームワークは日本一」と胸を張る大林から、最後はエースの山形へ。ダントツで走り抜けた。実は残り30m付近で「あ、と思って次の1歩を出した時に痛めた」と、山形は右ハムストリングスを痛めた。「調子が良かったのですが、身体がついてこなかった」と車椅子に。それでも、笑顔で表彰式に登壇した。 43秒台を狙うも届かなかった日本インカレ後に「リレーメンバーで本音をぶつけ合った」と大林。山形から「もう一回、気持ちをリレーに」と強い気持ちを込めた言葉に、チームの結束はさらに高まり、「チーム一丸で43秒台を目指してきた」と言う。 信岡沙希重コーチは「個々のスケジュールもあるなか、難しかったですが、しっかり狙って43秒台を出せたのは良かったです」と評価し、「ウチが出したことで、今後は43秒台が基準になって他校もレベルアップしてくる」と女子短距離の底上げを歓迎する。 4年生不在のオーダー。「4人だけじゃなく、チーム全員が支えてくれたからこそ出せた43秒台」と山形。ただ、チームにはもっと大きな夢がある。「日本記録を出したい」。世界選手権日本代表が22年に作った43秒33の更新、そして42秒台へ。女子スプリントを担う福岡大の挑戦は続いていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.27

新妻遼己、東琉空、小松美咲らが連勝! 日本勢は9種目で1位/日韓中ジュニア交流競技会

◇第33回日・韓・中ジュニア交流競技会(8月25・27日/中国・内モンゴル自治区)2日目 各国の高校生世代が集う「日・韓・中ジュニア交流競技会」が行われ、男子1500mでは新妻遼己(西脇工3兵庫)が3分49秒03で優勝。 […]

NEWS ウサイン・ボルト氏の減失事件 ジャマイカの資産管理会社から返金へ 元従業員の不正行為で約16億円減失

2025.08.27

ウサイン・ボルト氏の減失事件 ジャマイカの資産管理会社から返金へ 元従業員の不正行為で約16億円減失

男子100m・200mの世界記録保持者のウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)の資産減失の事件に関して、ジャマイカの資産管理会社Stocks & Securities Limited(SSL)社から返金が行われること […]

NEWS 800mU18世界最高記録・ルッケンハウスがナイキとプロ契約 全米選手権2位の16歳

2025.08.27

800mU18世界最高記録・ルッケンハウスがナイキとプロ契約 全米選手権2位の16歳

男子800mでU18世界歴代最高記録を今年マークしたC.ルッケンハウス(米国)がナイキとプロ契約を結んだことがわかった。 ルッケンハウスは2008年生まれの16歳。今月の全米選手権決勝でU18世界最高、U20世界歴代2位 […]

NEWS 東京世界陸上のオランダ代表発表 400mHのボルら順当選出もハッサンは不参加か

2025.08.27

東京世界陸上のオランダ代表発表 400mHのボルら順当選出もハッサンは不参加か

9月に開催される東京世界選手権の暫定的なオランダ代表が発表された。 女子400mハードルのディフェンディングチャンピオンで、世界歴代2位の50秒95を持つF.ボルが選出。女子100mハードルではN.フィッサーが選ばれた。 […]

NEWS パリ五輪十種競技金のロート、東京五輪競歩金のスタノらが東京世界陸上欠場 100mオマニャラはケガからの復帰を目指す

2025.08.27

パリ五輪十種競技金のロート、東京五輪競歩金のスタノらが東京世界陸上欠場 100mオマニャラはケガからの復帰を目指す

9月に開催される東京世界選手権へ向け、複数の有力選手が出場見送りを発表している。 パリ五輪男子十種競技金メダリストのM.ロート(ノルウェー)が、棒高跳の練習中にマット外へ落下し、肘と膝を負傷したことを自身のSNSで公表。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top