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編集部コラム「たかが2cm、されど2cm」

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★月陸編集部★

攻め(?)のアンダーハンド

リレーコラム🔥

毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第62回「たかが2cm、されど2cm(松永貴允)

昨日より新潟で日本選手権が開催されています。Youtubeのライブ配信やテレビ放送などがあったため、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

ちなみに私は東京でお留守番だったので、ライブ配信などの映像を観ながら、当コラムを書き進めています。
(ちゃんと仕事もしていますよ)

さて、せっかく大会期間中に週替わりの当番が回ってきたので、今大会のこれまでの結果を見て思ったことを綴っていきます。

陸上は「100分の1秒」、「1cm」という、ミクロの世界で競われる競技です。実際にこれまでの大会取材でも、そうした僅差で涙を流す選手たちを何度も見てきました。

今回の日本選手権ではたった「2cm」で大きな差がついてしまったケースが2つもありました。

1つは初日の女子やり投。5投目まで59m30でトップに立っていた北口榛花選手(JAL)を、佐藤友佳選手(ニコニコのり)が最終投てきで「2cm」逆転。2日目の女子ハンマー投も8位の選手と9位の選手との差がわずか「2cm」でした。

60m近くも投げて「2cm」しか違わないのですから、もはや〝誤差〟のようなものですよね。それで優勝や入賞が決まるのですから、非常にシビアな世界で争われていることがわかります
※ちなみに「2cm」がどれほどの長さなのか測ってみたところ、手の親指の横幅と同じくらいでした。

さらに、男子110mハードルの準決勝でも「同タイム着差あり」という判定があり、ともに13秒61だった3着の石田トーマス東選手(勝浦ゴルフ倶楽部)と4着の村竹ラシッド選手(順大)との間で、決勝進出の明暗が分かれてしまいました。陸上では1000分の1の位を切り上げるのですが、正式結果は「13秒605」と「13秒609」。距離にして約4cmの攻防でした。

こうした僅差で敗れた選手のことを思うと無念でたまりません。。。

昨年の日本選手権男子110mハードルは同タイム着差ありでの日本タイ決着という名勝負でした

実は私も陸上(長距離)をやっていた高校時代に、一度僅差のレースを経験したことがありました。

4着まで着順で決勝に進めるレース(1500m)で、余裕を持って3着フィニッシュ。しかし、後ろから猛追されていることに気づかず、4着との差はわずか0.01秒、5着との差も0.20秒(距離にして1mほど?)と、ヒヤヒヤの予選通過でした。この時、顧問の先生から「最後まで気を緩めるな!」とお叱りを受けたことは今でも忘れられません。

私のような低次元の選手でもこうした経験があるので、トップ選手はより「0.01秒」「1cm」の意識を持って戦わなくてはいけません。あらためてアスリートへのリスペクトの念を強く抱きました。

日本選手権も残り1日。ここまで中学最高や高校新が誕生して大盛り上がりですが、やはり日本新記録の誕生を期待せずにはいられません。

選手、メディア、陸上ファン。みんなで大会を、そして陸上界を盛り上げていきましょう!

松永貴允(まつなが・たかよし)
月刊陸上競技編集部 最年少編集部員(唯一の平成生まれ)
1991年生まれ。171cm、70kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。

 
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