2021.03.05
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第84回「初心」(船越陽一郎)
福岡のとある写真館で働いていた時に漠然とではありますが、スポーツを撮影するカメラマンになりたいと思っておりました。そのためには一般的に写真の学校に入るというのが近道だったのかもしれませんが、私にはお金も時間もありませんでしたので、専門学校に入るという選択肢はありませんでした。作品を撮って自分を売込もうと画策したのです。
ただ、その辺で撮影できる写真では意味がありません。何か猛烈にパンチのある写真。まだ基礎のない当時の私では技術では勝ち目がないので、せめて意気込みだけでも伝えられるような写真です。
そこで思いついたのが、2006年サッカーワールドカップドイツ大会の写真を撮りに行くということでした。とは言え、もちろんプレスとして入れるわけがありませんので、一般の観客として観客席から狙おうと思いました。できれば日本戦を撮りたかったのですがチケットが取れず、代わりにスペインの4戦(予選3試合、決勝トーナメント1回戦)のチケットを確保しできました。
4戦を撮るためには1ヵ月近く現地に滞在しないといけませんので、勤めていた写真館を退社。かつ滞在費を安く済ませるために語学留学という名目ででホームステイをしました。色々な不安はありましたが、もう勢いだけで いざドイツへ!
ドイツでは語学留学という名目でやってきたため、学校に通うこととなりました。しかし、ドイツ語の授業が英語でおこなわれます。もうわけがわかりません。1週間ほど頑張って学校へ行きましたが全く理解ができず、それよりも写真撮影に専念するため学校に行くことを止めてしまいました。それからは朝から晩までカメラ片手にフランクフルトの街をブラブラ。そのせいで、メキシコ人のルームメイトに「パパラッチ」と呼ばれてしまいました。
そうして、ようやくスペインと私の初戦となる日がやってきました。会場はライプツィヒ。そこで今までに感じたことのない不思議な感覚にとらわれました。
「あれ? このスタジアム初めて来た気がしない。というより何回も来たことがあるようなな気がする」
というのも、スペインを撮ると決めてからずっと、地球の歩き方やら選手名鑑やらライプツィヒのスタジアムの写真を眺めながら、どういう風に撮影するかを何千回、何万回とイメージをしてきたからです。私はそのとき、スペイン代表のユニフォームを着ていたのですが、対戦相手ウクライナの応援席のど真ん中だったことが判明して、かなり気まずい思いをしました。後ろに座っているウクライナのおじさんが私になにか怖い顔で興奮気味に話しかけてくるし。何語で話しているのかさえもわかりません。さすがにそこまではイメージができていませんでした……。
段々と試合開始が近づいてくるつれ、緊張の度合いが大きくなります。大袈裟ですが、その時は自分のすべてを懸けて撮影に臨んでいましたので もう足が震えて震えて、汗もびっしょり。一般の観客の中で一番緊張していたのではないでしょうか。
そんな中いよいよキックオフ。すると、意外と緊張は感じなくなりました。ただただ、無我夢中でシャッターを切りました。今思えば、至福のひと時だったのかもしれません。その時の感情はあまり思い出せませんが。
しかし、その至福の時間も長くは続きませんでした。当時の新星セスク・ファブレガスが途中出場で登場したくらいで肩をトントンとされました。振り返ると、屈強な警備員たちに囲まれていました。そう、観客席は望遠レンズを使用しての撮影が禁止なのでした。そのまま会場からつまみ出される羽目となってしまい、私のワールドカップ初戦はレッドカードという形で幕を閉じるのでした。
幸運だったのが、その警備員は撮ったデータに関しましては何も言いませんでした。出口まで連れていかれたところで「行け!」と解放。帰り道、公園でビールを買って地べたに座り込みドキドキしながら自分が撮った写真を確認しました。なんと、コーナーキックからのシャビ・アロンソによるヘディングシュートで先制したシーンがちゃんと撮れていました! 今、見返せば本当になんてことのない普通の写真なのですが。本当にうれしかったです。この日のビールがすごくおいしかったですね。
撮れた写真をどこかに出せるわけではないのですが、そんなことは関係ありません。自分には撮り切れる力、いや、撮れるようになる力があると思えたことが一番の収穫だったからです。本来の自分が意図するもの(=自分を売込むための写真)は撮れなかったのかもしれませんが、何かを得られた、そんな初戦でした。
今回はこれでおしまいです。続きはまたの機会に書かせていただきます。
写真についてはもちろん、表には一切出しておりません。
船越陽一郎(ふなこし・よういちろう) 月刊陸上競技写真部/1974年12月生まれ、172cm、○0kg、福岡県春日市出身 小学生の時に身体が弱く 喘息持ちだったため、鍛えるためにラグビーを始め「走れば治る」が口癖のドSのコーチに肉体改造される。大学までラグビーを続けるも卒業と同時に引退。何を思ったか社会人でボクシングを始める。戦績 3戦3敗(3KO負け) 秘密兵器の左フックを編み出すも、秘密のまま引退。なんじゃかんじゃあって現在に至る。。 |
編集部コラム第83回「高校生にとってのインターハイ」(松永)
編集部コラム第82回「2020年世界リストTop10入り日本人選手」(大久保)
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編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
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編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
編集部コラム第49回「対面取材」(船越)
編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永)
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編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
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福岡のとある写真館で働いていた時に漠然とではありますが、スポーツを撮影するカメラマンになりたいと思っておりました。そのためには一般的に写真の学校に入るというのが近道だったのかもしれませんが、私にはお金も時間もありませんでしたので、専門学校に入るという選択肢はありませんでした。作品を撮って自分を売込もうと画策したのです。 ただ、その辺で撮影できる写真では意味がありません。何か猛烈にパンチのある写真。まだ基礎のない当時の私では技術では勝ち目がないので、せめて意気込みだけでも伝えられるような写真です。 そこで思いついたのが、2006年サッカーワールドカップドイツ大会の写真を撮りに行くということでした。とは言え、もちろんプレスとして入れるわけがありませんので、一般の観客として観客席から狙おうと思いました。できれば日本戦を撮りたかったのですがチケットが取れず、代わりにスペインの4戦(予選3試合、決勝トーナメント1回戦)のチケットを確保しできました。 4戦を撮るためには1ヵ月近く現地に滞在しないといけませんので、勤めていた写真館を退社。かつ滞在費を安く済ませるために語学留学という名目ででホームステイをしました。色々な不安はありましたが、もう勢いだけで いざドイツへ! ドイツでは語学留学という名目でやってきたため、学校に通うこととなりました。しかし、ドイツ語の授業が英語でおこなわれます。もうわけがわかりません。1週間ほど頑張って学校へ行きましたが全く理解ができず、それよりも写真撮影に専念するため学校に行くことを止めてしまいました。それからは朝から晩までカメラ片手にフランクフルトの街をブラブラ。そのせいで、メキシコ人のルームメイトに「パパラッチ」と呼ばれてしまいました。 そうして、ようやくスペインと私の初戦となる日がやってきました。会場はライプツィヒ。そこで今までに感じたことのない不思議な感覚にとらわれました。 「あれ? このスタジアム初めて来た気がしない。というより何回も来たことがあるようなな気がする」 というのも、スペインを撮ると決めてからずっと、地球の歩き方やら選手名鑑やらライプツィヒのスタジアムの写真を眺めながら、どういう風に撮影するかを何千回、何万回とイメージをしてきたからです。私はそのとき、スペイン代表のユニフォームを着ていたのですが、対戦相手ウクライナの応援席のど真ん中だったことが判明して、かなり気まずい思いをしました。後ろに座っているウクライナのおじさんが私になにか怖い顔で興奮気味に話しかけてくるし。何語で話しているのかさえもわかりません。さすがにそこまではイメージができていませんでした……。 段々と試合開始が近づいてくるつれ、緊張の度合いが大きくなります。大袈裟ですが、その時は自分のすべてを懸けて撮影に臨んでいましたので もう足が震えて震えて、汗もびっしょり。一般の観客の中で一番緊張していたのではないでしょうか。 そんな中いよいよキックオフ。すると、意外と緊張は感じなくなりました。ただただ、無我夢中でシャッターを切りました。今思えば、至福のひと時だったのかもしれません。その時の感情はあまり思い出せませんが。 しかし、その至福の時間も長くは続きませんでした。当時の新星セスク・ファブレガスが途中出場で登場したくらいで肩をトントンとされました。振り返ると、屈強な警備員たちに囲まれていました。そう、観客席は望遠レンズを使用しての撮影が禁止なのでした。そのまま会場からつまみ出される羽目となってしまい、私のワールドカップ初戦はレッドカードという形で幕を閉じるのでした。 幸運だったのが、その警備員は撮ったデータに関しましては何も言いませんでした。出口まで連れていかれたところで「行け!」と解放。帰り道、公園でビールを買って地べたに座り込みドキドキしながら自分が撮った写真を確認しました。なんと、コーナーキックからのシャビ・アロンソによるヘディングシュートで先制したシーンがちゃんと撮れていました! 今、見返せば本当になんてことのない普通の写真なのですが。本当にうれしかったです。この日のビールがすごくおいしかったですね。 撮れた写真をどこかに出せるわけではないのですが、そんなことは関係ありません。自分には撮り切れる力、いや、撮れるようになる力があると思えたことが一番の収穫だったからです。本来の自分が意図するもの(=自分を売込むための写真)は撮れなかったのかもしれませんが、何かを得られた、そんな初戦でした。 今回はこれでおしまいです。続きはまたの機会に書かせていただきます。 写真についてはもちろん、表には一切出しておりません。船越陽一郎(ふなこし・よういちろう) 月刊陸上競技写真部/1974年12月生まれ、172cm、○0kg、福岡県春日市出身 小学生の時に身体が弱く 喘息持ちだったため、鍛えるためにラグビーを始め「走れば治る」が口癖のドSのコーチに肉体改造される。大学までラグビーを続けるも卒業と同時に引退。何を思ったか社会人でボクシングを始める。戦績 3戦3敗(3KO負け) 秘密兵器の左フックを編み出すも、秘密のまま引退。なんじゃかんじゃあって現在に至る。。 |
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