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2022.09.16

編集部コラム「大学駅伝 最も輝かしい〝黄金時代〟を築いたのはどの大学?」
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第163回「大学駅伝 最も輝かしい〝黄金時代〟を築いたのはどの大学?(松永貴允)

先週末に開催された日本インカレも終了し、長距離では駅伝シーズンが近づいてきました。

駅伝といえば、今月14日に発売された月陸10月号には「学生駅伝ガイド2022秋」という別冊付録がついています。有力校の夏合宿取材レポートのほか、各地区有力41大学の最新戦力紹介&部員名簿も掲載!

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別冊付録としては、かなりボリューミーな内容になっているので、駅伝好きの方はぜひお買い求めください!

さて、この別冊付録を制作するにあたって、過去のさまざまな学生駅伝の成績を調べました。駅伝ファンには言わずもがなかもしれませんが、出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝を総称して「学生三大駅伝」といい、それらすべてを同一年度で制することを「3冠」と表現します。

過去にこれを達成しているのが1990年度の大東大、2000年度の順大、10年度の早大、16年度の青学大と、4校のみ。

ただ、これ以外にも1990年代の山梨学大や早大、2000年代の駒大、2010年代の東洋大のように、3冠は達成できなくても、圧倒的な戦績で〝黄金期〟を築いた大学はあります。

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そこで今回は、いつの時代のどの大学がもっとも高い勝率を誇っていたのか、調べてみました。

【ルール】
・大学スポーツらしく4年区切りで検証
・出雲駅伝が開始した1989年度から
・「」の数字は4年間の三大駅伝順位を合計したもの
・平均順位が3位を下回る大学のみ掲載(2大会以上欠場している場合は除外)
・◆は途中棄権あり
・戦績は該当する4年間でのもの

●山梨学大89~92年度「26」平均2.17位
・出雲2勝、箱根1勝、12戦中11戦が3位以内
●山梨学大90~93年度「22」平均1.83位
・出雲3勝、箱根2勝、12戦中10戦が2位以内
●山梨学大91~94年度「19」平均1.58位
・出雲4連覇(翌年も勝って5連覇)、箱根3勝、12戦中11戦が2位以内
●山梨学大92~95年度「19」平均1.73位※
・出雲4連勝(5連覇)、箱根2勝、95年度箱根は途中棄権
・ステファン・マヤカ1年~4年時
●早大92~95年度「24」平均2.00位
・全日本4連覇、箱根1勝
・渡辺康幸1年~4年時
●駒大97~00年度「23」平均1.92位
・出雲2勝、全日本2勝、箱根1勝
●駒大98~01年度「20」平均1.67位
・出雲1勝、全日本3勝、箱根2勝、12戦すべて3位以内(10戦で2位以内)
●順大98~01年度「29」平均2.42位
・出雲3勝、全日本1勝、箱根2勝
・クインテッド世代(野口英盛、入船満、岩水嘉孝、奥田真一郎、坂井隆則)1年~4年時
●駒大99~02年度「21」平均1.75位
・全日本3勝、箱根3勝、12戦すべて3位以内
●駒大00~03年度「24」平均2.00位
・全日本2勝、箱根3勝、12戦中11戦で3位以内
●駒大01~04年度「21」平均1.75位
・箱根4連覇、全日本3勝
●駒大02~05年度「29」平均2.42位
・全日本2勝、箱根3勝
●東洋大08~11年度「29」平均2.42位
・出雲1勝、箱根3勝
・柏原竜二1年~4年時
●東洋大09~12年度「25」平均2.08位
・出雲1勝、箱根2勝
●東洋大10~13年度「24」平均2.00位
・箱根2勝、出雲1勝、12戦中10戦が2位以内
・設楽啓太&悠太1年~4年時
●駒大10~13年度「26」平均2.17位
・出雲1勝、全日本3勝、12戦中11戦が3位以内
・窪田忍、油布郁人ら1年~4年時
●東洋大11~14年度「22」平均2.00位
・箱根2勝、出雲1勝、14年出雲は中止、11戦中9戦が2位以内
・髙久龍、田口雅也ら1年~4年時
●駒大11~14年度「21」平均1.91位
・全日本4連覇、出雲1勝、14年出雲は中止、11戦中9戦が2位以内
●駒大12~15年度「25」平均2.27位
・全日本3勝、出雲1勝、14年出雲は中止、11戦中10戦が3位以内
●東洋大12~15年度「25」平均2.27位
・全日本1勝、箱根1勝、14年出雲は中止、11戦中8戦が2位以内
●青学大14~17年度「17」平均1.55位
・出雲2勝、全日本1勝、箱根4連覇、14年出雲は中止、11戦すべて3位以内
田村和希、下田裕太ら1年~4年時
●青学大15~18年度「17」平均1.42位
・出雲3勝、全日本2勝、箱根3勝(4連覇)、12戦すべて3位以内(11戦で2位以内)
・小野田勇次、梶谷瑠哉、橋詰大慧、林奎介、森田歩希ら1年~4年時
●青学大16~19年度「21」平均1.75位
・出雲2勝、全日本2勝、箱根3勝、12戦中10戦が2位以内
●青学大17~20年度「26」平均2.17位
・出雲1勝、全日本1勝、箱根2勝
●東海大17~20年度「28」平均2.55位
出雲1勝、全日本1勝、箱根1勝(11戦中8戦で3位以内)
※名取、塩澤、西田ら1年~4年時
●青学大18~21年度「25」平均2.08位
・出雲1勝、全日本1勝、箱根2勝
●駒大18~21年度「32」平均2.67位
・全日本2勝、箱根1勝

ずら~っと挙げてみましたが、特筆すべきは15~18年度の青学大です。12戦すべてで3位以内で、うち11戦で2位以内、8戦で優勝、平均1.42位。小野田勇次選手、梶谷瑠哉選手、橋詰大慧選手、林奎介選手、森田歩希選手らを擁し、まさに「青学時代」を築きました。

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また、連続してリスト入りしているのが89~95年度の山梨学大、97~05年度の駒大、08~15年度の東洋大、11~15年度の駒大、14~21年度の青学大。このあたりも「黄金期」と言ってもいいでしょう。

また、同時期に複数の大学が黄金期を迎えているケースもあります。92~95年度の山梨学大&早大、98~01年度の駒大&順大、10~15年度の駒大&東洋大、17~20年度の青学大&東海大あたり。駒大と東洋大の戦いは私の学生時代と年代が被るので、個人的に思い入れがあります。中村匠吾選手vs田口雅也選手、村山謙太選手vs服部勇馬選手など、名勝負が多いですよね!

最近では青学大と駒大に勢いがありますが、4年間での平均順位が「2」を下回るケースは16~19年度の青学大を最後に出ていません。19年に國學院大、21年に東京国際大が出雲駅伝を初制覇するなど、勢力図が少しずつ変化していることも影響していそうです。

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今年度はどんな戦いが繰り広げられるのか、今から楽しみですね!
「学生駅伝ガイド2022秋」を見ながら予習をしておかなくちゃ!

松永貴允(まつなが・たかよし)
月刊陸上競技編集部
1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。

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第163回「大学駅伝 最も輝かしい〝黄金時代〟を築いたのはどの大学?(松永貴允)

先週末に開催された日本インカレも終了し、長距離では駅伝シーズンが近づいてきました。 駅伝といえば、今月14日に発売された月陸10月号には「学生駅伝ガイド2022秋」という別冊付録がついています。有力校の夏合宿取材レポートのほか、各地区有力41大学の最新戦力紹介&部員名簿も掲載! 別冊付録としては、かなりボリューミーな内容になっているので、駅伝好きの方はぜひお買い求めください! さて、この別冊付録を制作するにあたって、過去のさまざまな学生駅伝の成績を調べました。駅伝ファンには言わずもがなかもしれませんが、出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝を総称して「学生三大駅伝」といい、それらすべてを同一年度で制することを「3冠」と表現します。 過去にこれを達成しているのが1990年度の大東大、2000年度の順大、10年度の早大、16年度の青学大と、4校のみ。 ただ、これ以外にも1990年代の山梨学大や早大、2000年代の駒大、2010年代の東洋大のように、3冠は達成できなくても、圧倒的な戦績で〝黄金期〟を築いた大学はあります。 そこで今回は、いつの時代のどの大学がもっとも高い勝率を誇っていたのか、調べてみました。 【ルール】 ・大学スポーツらしく4年区切りで検証 ・出雲駅伝が開始した1989年度から ・「」の数字は4年間の三大駅伝順位を合計したもの ・平均順位が3位を下回る大学のみ掲載(2大会以上欠場している場合は除外) ・◆は途中棄権あり ・戦績は該当する4年間でのもの ●山梨学大89~92年度「26」平均2.17位 ・出雲2勝、箱根1勝、12戦中11戦が3位以内 ●山梨学大90~93年度「22」平均1.83位 ・出雲3勝、箱根2勝、12戦中10戦が2位以内 ●山梨学大91~94年度「19」平均1.58位 ・出雲4連覇(翌年も勝って5連覇)、箱根3勝、12戦中11戦が2位以内 ●山梨学大92~95年度「19」平均1.73位※ ・出雲4連勝(5連覇)、箱根2勝、95年度箱根は途中棄権 ・ステファン・マヤカ1年~4年時 ●早大92~95年度「24」平均2.00位 ・全日本4連覇、箱根1勝 ・渡辺康幸1年~4年時 ●駒大97~00年度「23」平均1.92位 ・出雲2勝、全日本2勝、箱根1勝 ●駒大98~01年度「20」平均1.67位 ・出雲1勝、全日本3勝、箱根2勝、12戦すべて3位以内(10戦で2位以内) ●順大98~01年度「29」平均2.42位 ・出雲3勝、全日本1勝、箱根2勝 ・クインテッド世代(野口英盛、入船満、岩水嘉孝、奥田真一郎、坂井隆則)1年~4年時 ●駒大99~02年度「21」平均1.75位 ・全日本3勝、箱根3勝、12戦すべて3位以内 ●駒大00~03年度「24」平均2.00位 ・全日本2勝、箱根3勝、12戦中11戦で3位以内 ●駒大01~04年度「21」平均1.75位 ・箱根4連覇、全日本3勝 ●駒大02~05年度「29」平均2.42位 ・全日本2勝、箱根3勝 ●東洋大08~11年度「29」平均2.42位 ・出雲1勝、箱根3勝 ・柏原竜二1年~4年時 ●東洋大09~12年度「25」平均2.08位 ・出雲1勝、箱根2勝 ●東洋大10~13年度「24」平均2.00位 ・箱根2勝、出雲1勝、12戦中10戦が2位以内 ・設楽啓太&悠太1年~4年時 ●駒大10~13年度「26」平均2.17位 ・出雲1勝、全日本3勝、12戦中11戦が3位以内 ・窪田忍、油布郁人ら1年~4年時 ●東洋大11~14年度「22」平均2.00位 ・箱根2勝、出雲1勝、14年出雲は中止、11戦中9戦が2位以内 ・髙久龍、田口雅也ら1年~4年時 ●駒大11~14年度「21」平均1.91位 ・全日本4連覇、出雲1勝、14年出雲は中止、11戦中9戦が2位以内 ●駒大12~15年度「25」平均2.27位 ・全日本3勝、出雲1勝、14年出雲は中止、11戦中10戦が3位以内 ●東洋大12~15年度「25」平均2.27位 ・全日本1勝、箱根1勝、14年出雲は中止、11戦中8戦が2位以内 ●青学大14~17年度「17」平均1.55位 ・出雲2勝、全日本1勝、箱根4連覇、14年出雲は中止、11戦すべて3位以内 ・田村和希、下田裕太ら1年~4年時 ●青学大15~18年度「17」平均1.42位 ・出雲3勝、全日本2勝、箱根3勝(4連覇)、12戦すべて3位以内(11戦で2位以内) ・小野田勇次、梶谷瑠哉、橋詰大慧、林奎介、森田歩希ら1年~4年時 ●青学大16~19年度「21」平均1.75位 ・出雲2勝、全日本2勝、箱根3勝、12戦中10戦が2位以内 ●青学大17~20年度「26」平均2.17位 ・出雲1勝、全日本1勝、箱根2勝 ●東海大17~20年度「28」平均2.55位 出雲1勝、全日本1勝、箱根1勝(11戦中8戦で3位以内) ※名取、塩澤、西田ら1年~4年時 ●青学大18~21年度「25」平均2.08位 ・出雲1勝、全日本1勝、箱根2勝 ●駒大18~21年度「32」平均2.67位 ・全日本2勝、箱根1勝 ずら~っと挙げてみましたが、特筆すべきは15~18年度の青学大です。12戦すべてで3位以内で、うち11戦で2位以内、8戦で優勝、平均1.42位。小野田勇次選手、梶谷瑠哉選手、橋詰大慧選手、林奎介選手、森田歩希選手らを擁し、まさに「青学時代」を築きました。 また、連続してリスト入りしているのが89~95年度の山梨学大、97~05年度の駒大、08~15年度の東洋大、11~15年度の駒大、14~21年度の青学大。このあたりも「黄金期」と言ってもいいでしょう。 また、同時期に複数の大学が黄金期を迎えているケースもあります。92~95年度の山梨学大&早大、98~01年度の駒大&順大、10~15年度の駒大&東洋大、17~20年度の青学大&東海大あたり。駒大と東洋大の戦いは私の学生時代と年代が被るので、個人的に思い入れがあります。中村匠吾選手vs田口雅也選手、村山謙太選手vs服部勇馬選手など、名勝負が多いですよね! 最近では青学大と駒大に勢いがありますが、4年間での平均順位が「2」を下回るケースは16~19年度の青学大を最後に出ていません。19年に國學院大、21年に東京国際大が出雲駅伝を初制覇するなど、勢力図が少しずつ変化していることも影響していそうです。 今年度はどんな戦いが繰り広げられるのか、今から楽しみですね! 「学生駅伝ガイド2022秋」を見ながら予習をしておかなくちゃ!
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。
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