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2023.02.24

編集部コラム「100回を迎える箱根駅伝の個人的回想」

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陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第185回「100回を迎える箱根駅伝の個人的回想(井上 敦)

1996年箱根駅伝5区で区間新をマークした早大・小林雅幸選手

東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は来年の正月で第100回大会を迎えます。読まれた方もいるかと思いますが、本誌では3月号からその歴史を振り返る企画を始めました。この後も誌面やこのサイトを通したさまざまな記念企画を考えています。ご期待ください!

先日の編集会議でも、陸上競技経験者として、取材者として、さまざまな立場から数多くの選手やチームがポンポン出てきます。各々に思い出があります。

今年の夏に45歳となる私が、箱根を知ったのはテレビ中継を通じてです。明確に記憶に残っているのが1991年から。2区で早大・櫛部静二選手が変化する体調と苦闘する様子や、大東大の総合優勝などが頭の中に焼きついています。

当時は朝ゆっくりと起きて、テレビをつけるとレースはすでに始まっていましたが、スタートから見始めたのは94年。1区で早大・渡辺康幸選手と山梨学大・井幡政等選手の競り合いは私的には一番の名勝負です。

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ビデオに録画し始めたのは翌95年から。2区で早大・渡辺選手と2分01秒先に鶴見を飛び出した山梨学大のステファン・マヤカ選手による「姿の見えない激闘」は、放送後も何度も見返しました。2人の12年ぶり区間新というハイレベルな争い。通過タイムや当時の実況も覚えています。早大は3区の小林正幹選手、4区の小林雅幸選手も区間新。3連続区間新も強烈でした。

早大・小林雅幸選手は翌年5区で区間新記録をマーク。その快走から約1ヵ月後、新潟県の高校長距離合宿に小林選手が顔を出しましたが、当時高2だった私を含め、合宿参加者は地元を代表するランナーにあこがれのまなざしで話を聞いていました。

初の沿道観戦は99年。戸塚に行き、順大の2区・三代直樹選手が渡辺選手の区間記録を更新する激走を目に焼きつけました。中継所まで残り1.2km付近の歩道橋でタイムを計りながら見ていたのですが、先頭を走る三代選手と、2位の駒大とは手元で、確か約1分差。それが中継所では1分24秒差に拡大したので、1.2kmで20秒以上リードを拡大したことになります。全ランナーが通過した後に、歩いてあのコース(戸塚の坂)を上り、ヘトヘトで戸塚中継所に辿り着いたのも懐かしい思い出です。

私の中ではここに書いたのもほんの一部。みなさんもそれぞれに記憶に残る名シーンがあると思いますが、そういうところになるべく多く触れられるような企画にしていきたいです。

井上 敦(いのうえ あつし)
1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、その年の東京世界選手権でファイナリストとなった高野進選手に憧れて400mに転向。しかし、3年間で個人では県大会に進めなかったうえに、中3秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場でまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年時の県新人大会1500mで6位に入ったのが最高成績。

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第185回「100回を迎える箱根駅伝の個人的回想(井上 敦)

[caption id="attachment_94118" align="alignnone" width="800"] 1996年箱根駅伝5区で区間新をマークした早大・小林雅幸選手[/caption] 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は来年の正月で第100回大会を迎えます。読まれた方もいるかと思いますが、本誌では3月号からその歴史を振り返る企画を始めました。この後も誌面やこのサイトを通したさまざまな記念企画を考えています。ご期待ください! 先日の編集会議でも、陸上競技経験者として、取材者として、さまざまな立場から数多くの選手やチームがポンポン出てきます。各々に思い出があります。 今年の夏に45歳となる私が、箱根を知ったのはテレビ中継を通じてです。明確に記憶に残っているのが1991年から。2区で早大・櫛部静二選手が変化する体調と苦闘する様子や、大東大の総合優勝などが頭の中に焼きついています。 当時は朝ゆっくりと起きて、テレビをつけるとレースはすでに始まっていましたが、スタートから見始めたのは94年。1区で早大・渡辺康幸選手と山梨学大・井幡政等選手の競り合いは私的には一番の名勝負です。 ビデオに録画し始めたのは翌95年から。2区で早大・渡辺選手と2分01秒先に鶴見を飛び出した山梨学大のステファン・マヤカ選手による「姿の見えない激闘」は、放送後も何度も見返しました。2人の12年ぶり区間新というハイレベルな争い。通過タイムや当時の実況も覚えています。早大は3区の小林正幹選手、4区の小林雅幸選手も区間新。3連続区間新も強烈でした。 早大・小林雅幸選手は翌年5区で区間新記録をマーク。その快走から約1ヵ月後、新潟県の高校長距離合宿に小林選手が顔を出しましたが、当時高2だった私を含め、合宿参加者は地元を代表するランナーにあこがれのまなざしで話を聞いていました。 初の沿道観戦は99年。戸塚に行き、順大の2区・三代直樹選手が渡辺選手の区間記録を更新する激走を目に焼きつけました。中継所まで残り1.2km付近の歩道橋でタイムを計りながら見ていたのですが、先頭を走る三代選手と、2位の駒大とは手元で、確か約1分差。それが中継所では1分24秒差に拡大したので、1.2kmで20秒以上リードを拡大したことになります。全ランナーが通過した後に、歩いてあのコース(戸塚の坂)を上り、ヘトヘトで戸塚中継所に辿り着いたのも懐かしい思い出です。 私の中ではここに書いたのもほんの一部。みなさんもそれぞれに記憶に残る名シーンがあると思いますが、そういうところになるべく多く触れられるような企画にしていきたいです。
井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、その年の東京世界選手権でファイナリストとなった高野進選手に憧れて400mに転向。しかし、3年間で個人では県大会に進めなかったうえに、中3秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場でまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年時の県新人大会1500mで6位に入ったのが最高成績。
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