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2022.07.22

編集部コラム「伸びしろなんて誰にもわからない」
編集部コラム「伸びしろなんて誰にもわからない」

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陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第155回「伸びしろなんて誰にもわからない(松永貴允)

世界選手権もDay7が終わり、残すところ3日間となりました。まだまだ男子4継や女子やり投、男女35km競歩など入賞が期待される種目が残されており、最後まで夜更かし&早起きの日々が続きそうですね!

ここまでで印象に残ったシーンは数多くありますが、なかでも男子100mのサニブラウン・アブデル・ハキーム選手(タンブルウィードTC)の決勝進出が深く記憶に刻まれています。決勝での7位入賞はもちろんですが、準決勝で3着に入り、3組目の結果を受けて決勝進出した瞬間は思わず大声を上げてしまいました! みなさんも同じなのではないでしょうか??

海外勢では男子走幅跳で優勝した王嘉男選手(中国)が印象に残っています。

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王選手は16歳(日本の高校1年生に相当)で8m04を跳び、まだジュニア期だった18歳(同大学1年生相当)で2015年北京世界選手権銅メダルをつかんだ逸材です。そこからは17年大会7位、19年大会6位と3大会連続入賞を達成しながら、今季は大会前ベストが7m98にとどまるなど、いまいち突き抜けられない印象でした。

それが今回、25歳でようやく金メダルをつかんだのですから、少し感慨深いものがありました。

王選手はいわゆる「エリート」と分類されるような経歴の持ち主ですが、世界の超人と言われる選手たちでも、ジュニア時代までは日本の高校生とさほど変わらないベスト記録だった選手も少なくありません。

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2010年に世界ジュニア選手権で金メダルを獲得し、大会3連覇を達成した男子走高跳のムタズ・エッサ・バルシム選手(カタール)も、18歳までのベストは2m14でした。これは昨年インターハイで2年生優勝を果たしたチュクネレ・ジョエル優人選手(八千代松陰高・千葉)の自己記録と同じです。

男子3000m障害で東京五輪に続く優勝を手にしたエル・バッカリ選手(モロッコ)も、18歳になる年度では8分52秒00が最高。20歳になる年度で8分27秒79まで短縮し、3年後に7分58秒15へと飛躍しました。

日本の高校生でも近年は毎年8分50秒前後の実力者が現れていますし、日本記録保持者の三浦龍司選手(順大)は20歳になる2021年度に8分09秒92をマークしています。

女子1500m金メダルのフェイス・キピエゴン選手(ケニア)も、日本の高校生年代では4分09秒48が最高でしたが、その2年後に3分56秒98まで飛躍。これも田中希実選手(豊田自動織機)が高校3年時(4分15秒43)から4年かけて16秒も更新(3分59秒19)したこともあり、決して再現不可能な領域ではないことが証明されました。

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女子棒高跳で31歳にして初の金メダルをつかんだナジョット選手(米国)は、18歳になる2009年までのベストは3m86でした。これは今年6月に高校記録を樹立した村田蒼空(前橋女高3群馬)より30cmも下回ります。

ナジョット選手が屋外で4m00を初めて超えたのは22歳になる年で、国際大会初入賞は26歳で迎えた2018年世界室内選手権(5位)。30歳での東京五輪で初の頂点に輝き、オレゴン世界選手権も制しました。

特筆すべきは大学4年生にあたる22歳シーズン(4m45)から自己記録を50cmも伸ばしている点です。年齢を重ねても向上心を失わずにいれば、こうした成長曲線を描けるのかもしれません。

まだまだいきます。

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女子砲丸投で優勝した1994年7月生まれのイーリー選手(米国)も、2012年のシーズンベストは14m40。日本のインターハイで優勝できるかどうかの記録水準です。年明け1月の室内競技会で15m80まで伸ばしていますが、それでも日本の高校記録(15m70)とさほど変わりません。イーリー選手は18mを超えたのも2019年(24歳)と、遅咲きでした。そこから今年は20m45まで伸ばしています。

女子ハンマー投のアンダーセン選手(米国)は、22歳までのベストが68m77と、日本記録(67m77)と1mしか変わりません。そこから5年かけて79m02まで伸ばし、金メダルをつかみました。

「どうせ海外選手の事例でしょ?日本人とは違うよ……」

と思ったそこのあなた。実は日本代表にも遅咲きと言える選手はいます。

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今年6月の日本選手権を制し、世界陸上では準決勝に進出した男子400mの佐藤風雅選手(左から2人目)

例えば男子400mで準決勝に進出した佐藤風雅選手(那須環境)は、高校時代のベストが49秒39。2年時と3年時は北関東大会予選落ちで全国大会とは無縁の選手でした。そこから大学3年目に45秒99をマークし、26歳にして初の世界選手権代表をつかんでいます。

佐藤選手の年度別ベストを見ると、いかにコツコツ成長してきたかが一目瞭然です。

11年(中3) 54秒29
12年(高1) 52秒35
13年(高2) 49秒96
14年(高3) 49秒39
15年(大1) 47秒71
16年(大2) 46秒88
17年(大3) 45秒99
18年(大4) 46秒74
19年    46秒63
20年    46秒15
21年    45秒84
22年    45秒40

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短距離は中長距離と違って先天的な能力が大きく影響する競技ですが、その中でも中学時代に野球部だった佐藤選手は高校3年間で4秒90、大学4年間で3秒40、大学卒業後に0秒59もタイムを更新し続けています。

昨年の高校100傑に入るラインが48秒74でした。おそらく佐藤選手の高校ベストである49秒39は200位前後だと推察されるので、多くの選手に将来日の丸を背負うチャンスがあることがわかります。

「ジュニア時代から活躍していないと日本代表にはなれない」と思う方が多いと思います。もちろん傾向としてはそうなのですが、なかにはジュニア時代に苦労しながら、コツコツと国内、そして世界へと羽ばたいた選手もいるのです。

伸びしろなんて誰にもわかりません。世界陸上を見て日本代表に憧れを持った中高生のみなさん、まだまだ諦めるのは早いかもしれませんよ??

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さて、世界陸上の話題ばかりになってしまいましたが、再来週からは高校生の檜舞台、インターハイが開催されます。

今年は8月3日から7日までの5日間、徳島県鳴門市で陸上競技が実施。私も昨年に引き続き取材に向かうので、高校生の熱き戦いをレポートしてきます。

また、インターハイと同時期にはコロンビア・カリでU20世界選手権も開催されます。インターハイではなくこちらに出場する高校生もおり、どちらも結果が楽しみですね!

熱い夏はもうしばらく続きそうです。

松永貴允(まつなが・たかよし)
月刊陸上競技編集部
1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。

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編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

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世界選手権もDay7が終わり、残すところ3日間となりました。まだまだ男子4継や女子やり投、男女35km競歩など入賞が期待される種目が残されており、最後まで夜更かし&早起きの日々が続きそうですね! ここまでで印象に残ったシーンは数多くありますが、なかでも男子100mのサニブラウン・アブデル・ハキーム選手(タンブルウィードTC)の決勝進出が深く記憶に刻まれています。決勝での7位入賞はもちろんですが、準決勝で3着に入り、3組目の結果を受けて決勝進出した瞬間は思わず大声を上げてしまいました! みなさんも同じなのではないでしょうか?? 海外勢では男子走幅跳で優勝した王嘉男選手(中国)が印象に残っています。 王選手は16歳(日本の高校1年生に相当)で8m04を跳び、まだジュニア期だった18歳(同大学1年生相当)で2015年北京世界選手権銅メダルをつかんだ逸材です。そこからは17年大会7位、19年大会6位と3大会連続入賞を達成しながら、今季は大会前ベストが7m98にとどまるなど、いまいち突き抜けられない印象でした。 それが今回、25歳でようやく金メダルをつかんだのですから、少し感慨深いものがありました。 王選手はいわゆる「エリート」と分類されるような経歴の持ち主ですが、世界の超人と言われる選手たちでも、ジュニア時代までは日本の高校生とさほど変わらないベスト記録だった選手も少なくありません。 2010年に世界ジュニア選手権で金メダルを獲得し、大会3連覇を達成した男子走高跳のムタズ・エッサ・バルシム選手(カタール)も、18歳までのベストは2m14でした。これは昨年インターハイで2年生優勝を果たしたチュクネレ・ジョエル優人選手(八千代松陰高・千葉)の自己記録と同じです。 男子3000m障害で東京五輪に続く優勝を手にしたエル・バッカリ選手(モロッコ)も、18歳になる年度では8分52秒00が最高。20歳になる年度で8分27秒79まで短縮し、3年後に7分58秒15へと飛躍しました。 日本の高校生でも近年は毎年8分50秒前後の実力者が現れていますし、日本記録保持者の三浦龍司選手(順大)は20歳になる2021年度に8分09秒92をマークしています。 女子1500m金メダルのフェイス・キピエゴン選手(ケニア)も、日本の高校生年代では4分09秒48が最高でしたが、その2年後に3分56秒98まで飛躍。これも田中希実選手(豊田自動織機)が高校3年時(4分15秒43)から4年かけて16秒も更新(3分59秒19)したこともあり、決して再現不可能な領域ではないことが証明されました。 女子棒高跳で31歳にして初の金メダルをつかんだナジョット選手(米国)は、18歳になる2009年までのベストは3m86でした。これは今年6月に高校記録を樹立した村田蒼空(前橋女高3群馬)より30cmも下回ります。 ナジョット選手が屋外で4m00を初めて超えたのは22歳になる年で、国際大会初入賞は26歳で迎えた2018年世界室内選手権(5位)。30歳での東京五輪で初の頂点に輝き、オレゴン世界選手権も制しました。 特筆すべきは大学4年生にあたる22歳シーズン(4m45)から自己記録を50cmも伸ばしている点です。年齢を重ねても向上心を失わずにいれば、こうした成長曲線を描けるのかもしれません。 まだまだいきます。 女子砲丸投で優勝した1994年7月生まれのイーリー選手(米国)も、2012年のシーズンベストは14m40。日本のインターハイで優勝できるかどうかの記録水準です。年明け1月の室内競技会で15m80まで伸ばしていますが、それでも日本の高校記録(15m70)とさほど変わりません。イーリー選手は18mを超えたのも2019年(24歳)と、遅咲きでした。そこから今年は20m45まで伸ばしています。 女子ハンマー投のアンダーセン選手(米国)は、22歳までのベストが68m77と、日本記録(67m77)と1mしか変わりません。そこから5年かけて79m02まで伸ばし、金メダルをつかみました。 「どうせ海外選手の事例でしょ?日本人とは違うよ……」 と思ったそこのあなた。実は日本代表にも遅咲きと言える選手はいます。 今年6月の日本選手権を制し、世界陸上では準決勝に進出した男子400mの佐藤風雅選手(左から2人目) 例えば男子400mで準決勝に進出した佐藤風雅選手(那須環境)は、高校時代のベストが49秒39。2年時と3年時は北関東大会予選落ちで全国大会とは無縁の選手でした。そこから大学3年目に45秒99をマークし、26歳にして初の世界選手権代表をつかんでいます。 佐藤選手の年度別ベストを見ると、いかにコツコツ成長してきたかが一目瞭然です。 11年(中3) 54秒29 12年(高1) 52秒35 13年(高2) 49秒96 14年(高3) 49秒39 15年(大1) 47秒71 16年(大2) 46秒88 17年(大3) 45秒99 18年(大4) 46秒74 19年    46秒63 20年    46秒15 21年    45秒84 22年    45秒40 短距離は中長距離と違って先天的な能力が大きく影響する競技ですが、その中でも中学時代に野球部だった佐藤選手は高校3年間で4秒90、大学4年間で3秒40、大学卒業後に0秒59もタイムを更新し続けています。 昨年の高校100傑に入るラインが48秒74でした。おそらく佐藤選手の高校ベストである49秒39は200位前後だと推察されるので、多くの選手に将来日の丸を背負うチャンスがあることがわかります。 「ジュニア時代から活躍していないと日本代表にはなれない」と思う方が多いと思います。もちろん傾向としてはそうなのですが、なかにはジュニア時代に苦労しながら、コツコツと国内、そして世界へと羽ばたいた選手もいるのです。 伸びしろなんて誰にもわかりません。世界陸上を見て日本代表に憧れを持った中高生のみなさん、まだまだ諦めるのは早いかもしれませんよ?? さて、世界陸上の話題ばかりになってしまいましたが、再来週からは高校生の檜舞台、インターハイが開催されます。 今年は8月3日から7日までの5日間、徳島県鳴門市で陸上競技が実施。私も昨年に引き続き取材に向かうので、高校生の熱き戦いをレポートしてきます。 また、インターハイと同時期にはコロンビア・カリでU20世界選手権も開催されます。インターハイではなくこちらに出場する高校生もおり、どちらも結果が楽しみですね! 熱い夏はもうしばらく続きそうです。
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。
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