HOME 編集部コラム

2021.11.26

編集部コラム「長距離選手の身長」
編集部コラム「長距離選手の身長」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

広告の下にコンテンツが続きます

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第122回長距離選手の身長(山本慎一郎)


秋も深まり、長距離・駅伝シーズンが本格化しています。
毎週のように各地で競技会が開催され、続出する好記録から刺激を受けている長距離選手も多いのではないかと思います。

ところで、私の前回のコラムでは「ウエイトコントロール」について書きました。それに少し関連しますが、長距離選手にとって身長とはパフォーマンスにどこまで影響があると思いますか?

私は自分の身長が今も160cmしかなく(たまに161cmに伸びる)、中学生の時などはもっと小さかったので、試合に出るとほぼ全員が自分よりも長身でした。それでも県レベルの大会まではそこそこ通用したのですが、インターハイなど全国で活躍する選手を見ていると身長の低い選手はほぼおらず、「やっぱり小さいと不利なのかなぁ」と漠然と感じていました。

広告の下にコンテンツが続きます

一方で、世界レベルのランナーでは当時エチオピアで圧倒的な強さを誇ったゲブルセラシェ選手が165cm、その後継者であるベケレ選手も164cmと、決して長身ではありませんでした。そういった選手たちが世界新を連発したり、オリンピックで何度も金メダルを獲得して活躍していたのを見ると、「不利ではあるけど、無理ではない」という気もします。

そういう背景もあって私は昔から自分のように身長の低い選手と、逆に人一倍背の高い選手のパフォーマンスがどのようなものか興味を持っていました。そんな矢先に登場したのが羽生拓矢選手(現・トヨタ紡織)です。印西中(千葉)1年時にはジュニア五輪の1500mで優勝し、八千代松陰高では1年時に5000mで14分00秒55の高1最高(当時)、2年時にも13分52秒98(当時の高2歴代2位)と、歴代でもトップクラスの記録を連発していました。

そして、何よりも驚いたのは羽生選手の体格が156cm、48kg(2021年現在)とひときわ小柄であることです。身長160cm台のランナーは珍しくありませんが、150cm台は全国レベルの大会ではまず見ません。しかも、中1で全国優勝していることを考えると、典型的な早熟型です。

その影響なのか、東海大時代は1年時に全日本大学駅伝には1度出走したものの(7区区間14位)、箱根駅伝は一度も走ることなく卒業しています。高3の全国高校駅伝では1区を2位でつなぎ、東海大の“黄金世代”を代表するランナーだっただけに、私は大学時代も羽生選手がどんな状態だったのかいつも気になっていました。両角速駅伝監督にもよく近況を聞きましたが、故障が多く、なかなか練習を継続できないということでした(先日両角監督に聞いた話では、羽生選手ができたポイント練習は「400m×10本と1000m×5本、12000mのペース走まで」だったそうです)。

そんな羽生選手がトヨタ紡織に入社後は見事に復活しています。入社1年目の昨年は5000mで高2以来6年ぶりの自己新となる13分35秒88、10000mも28分20秒10をマークすると、今季は5000mを13分28秒82まで縮めました。身長150cm台では日本人最速です。
※ちなみに10000mは27分53秒19の大野龍二選手が身長160cmですが、150cm台では羽生選手が最速だと思われます(他にもっと速い人がいたら教えてください)

広告の下にコンテンツが続きます

本人に話は聞いていないのでどうして復活できたのか、という分析はできませんが、羽生選手が東海大に入学した時の取材メモを引っ張り出すと、

「2020年の東京五輪を意識している」
「出場はできなくても、目指す過程を経験したい」
「まずはトラックで結果を出したい」

というコメントが残されていました。

そうか……。

広告の下にコンテンツが続きます

羽生選手は、有言実行だったのです。東京五輪には出場していませんが、自身がかつて口にしたように世界を目指せるレベルまで這い上がってきていました。

羽生選手の活躍を見ていると、早熟だとか、身体が小さいとか、一見すると不利に思える要因は必ずしも全員に当てはまるものではないと感じます。大事なのは、自分の課題と向き合ってどうすればパフォーマンスが上がるのか追求し続ける姿勢ではないでしょうか。

過去には女子マラソンで活躍した佐伯由香里選手も身長142cm、体重30kgで10000m32分01秒80、マラソン2時間28分55秒というタイムを持っていました。羽生選手にしても、佐伯選手にしても、その体格でどうやってそんなに速く走れるの……と不思議に思うほどですが、やはり身長は「不利ではあるけど、無理ではない」ものなのかなと感じます。

陸上競技は素質に左右されやすいスポーツではありますが、今うまくいかずに苦しんでいる選手も、安易に自分の才能を嘆くのではなく、何が課題なのか自分ととことん向き合ってほしいと思います(と、過去の自分にも言いたいです)。

大学時代は苦しんだ羽生選手(前列左から3人目)ですが、現在は5000mのベストが東海大“黄金世代”の中ではトップになりました

広告の下にコンテンツが続きます
山本慎一郎(やまもとしんいちろう)
月刊陸上競技 編集部(兼企画営業部)企画課長
1983年1月生まれ。福島県いわき市出身。160cm、47kg(ピーク時)。植田中→磐城高→福島大→法大卒。中学では1学年下の村上康則(2010年日本選手権1500m覇者)と一緒に駅伝を走り、その才能を間近で見て挫折。懲りずに高校で都大路、大学で箱根駅伝を目指すも、いずれも未達に終わる。引退するタイミングを逸して現在も市民ランナーとして活動中。シューズマニアの一面も持ち、月陸Onlineでは「シューズレポ」を連載中。

編集部コラム第121回「足が速くなる魔法」(向永)
編集部コラム第120回「2021年の節目は…」(小川)
編集部コラム第119回「現実逃避」(船越)
編集部コラム第118回「高校で5000m15分台でも……」(松永)
編集部コラム第117回「データで見る箱根駅伝予選会」(大久保)
編集部コラム第116回「高校駅伝の試走にチャリ?」(井上)
編集部コラム第115回「ウエイトコントロール」(山本)
編集部コラム第114回「お別れのあいさつ」(向永)
編集部コラム第113回「TOKYO 2020の喜劇」(小川)
編集部コラム第112回「点と点のつながり」(船越)
編集部コラム第111回「裏方あっての表舞台」(松永)
編集部コラム第110回「2020東京五輪優勝記録ランキング」(大久保)
編集部コラム第109回「月陸の歴史も切り開いた田中選手」(井上)
編集部コラム第108回「特別な存在」(山本)
編集部コラム第107回「オリンピックの価値」(向永)
編集部コラム第106回「どうしても気になるどうでもいいこと」(船越)
編集部コラム第105回「東京五輪ついに開幕!!!」(小川)
編集部コラム第104回「オリンピックの思い出とインターハイ」(松永)
編集部コラム第103回「五輪メダリストのトリビア」(大久保)
編集部コラム第102回「あたたかい目」(井上)
編集部コラム第101回「4年サイクル」(山本)
編集部コラム第100回「誰がために月陸はある」(向永)
編集部コラム第99回「『9』秒台」(小川)
編集部コラム第98回「いいわけ」(船越)
編集部コラム第97回「My Privacy」(松永)
編集部コラム第96回「追い風最高記録」(大久保)
編集部コラム第95回「競技会に必要なもの」(井上)
編集部コラム第94回「メンタルトレーニング」(山本)
編集部コラム第93回「努力は報われた」(向永)
編集部コラム第92回「2年ぶりの織田記念」(小川)
編集部コラム第91回「エゴイスト」(船越)
編集部コラム第90回「あらためて100m10秒台ってすごいタイムですよね??」(松永)
編集部コラム第89回「学生競技会の華 大学対校戦!」(大久保)
編集部コラム第88回「U20世界選手権の上位候補をリサーチ!」(井上)
編集部コラム第87回「編集部コラム「郷土の応援」(山本)
編集部コラム第86回「あこがれの松田耕作記者」(向永)
編集部コラム第85回「スポーツのチカラ」(小川)
編集部コラム第84回「初心」(船越)
編集部コラム第83回「高校生にとってのインターハイ」(松永)
編集部コラム第82回「2020年世界リストTop10入り日本人選手」(大久保)
編集部コラム第81回「〝きっかけ〟の提供を」(井上)
編集部コラム第80回「一番アツい夏」(山本)
編集部コラム第79回「前向きな言葉という魔法」(向永)
編集部コラム第78回「自分なりの『答え』を探す」(小川)
編集部コラム第77回「カメラマンの箱根駅伝」(船越)
編集部コラム第76回「専門誌記者の箱根駅伝」(松永)
編集部コラム第75回「データで見る箱根駅伝当日エントリー変更」(大久保)
編集部コラム第74回「2020年を振り返って」(井上)
編集部コラム第73回「プレッシャーとの向き合い方」(山本)
編集部コラム第72回「陸上競技のイメージを変えたい」(向永)
編集部コラム第71回「2020年ラストスパート!!」(小川)
編集部コラム第70回「理不尽なこと」(船越)
編集部コラム第69回「這い上がる」(松永)
編集部コラム第68回「都道府県対抗 男子十種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第67回「都大路も高速レースの予感」(井上)
編集部コラム第66回「陸上競技を続けると……?」(山本)
編集部コラム第65回「強い選手の共通点?パート2」(向永)
編集部コラム第64回「2020年シーズンはまだこれから!!」(小川)
編集部コラム第63回「質と量」(船越)
編集部コラム第62回「たかが2cm、されど2cm」(松永)
編集部コラム第61回「都道府県対抗 女子七種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第60回「キソの大切さ」(井上)
編集部コラム第59回「思い込みを捨てる」(山本)
編集部コラム第58回「それ、ドーピングだよ」(向永)
編集部コラム第57回「東京五輪へ“もう1度”あと1年」(小川)
編集部コラム第56回「魔法の言葉」(船越)
編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永)
編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上)
編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本)
編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
編集部コラム第49回「対面取材」(船越)
編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保)
編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上)
編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本)
編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永)
編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川)
編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保)
編集部コラム第41回「思い出の2016年長野全中」(松永)
編集部コラム第40回「葛藤」(船越)
編集部コラム第39回「何も咲かない寒い日は……」(井上)
編集部コラム第38回「社会の一員としての役割」(山本)
編集部コラム第37回「大学生、高校生、中学生に光を」(向永)
編集部コラム第36回「Tokyo 2020+1」(小川)
編集部コラム第35回「善意」(船越)
編集部コラム第34回「ピンチをチャンスに」(松永)
編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保)
編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上)
編集部コラム第31回「記録と順位」(山本)
編集部コラム第30回「答えを見つけ出す面白さ」(向永)
編集部コラム第29回「初めてのオリンピック」(小川)
編集部コラム第28回「人生意気に感ず」(船越)
編集部コラム第27回「学生駅伝〝区間賞〟に関するアレコレ」(松永)
編集部コラム第26回「2019年度 陸上界ナンバーワン都道府県は?」(大久保)
編集部コラム第25回「全国男子駅伝の〝私見〟大会展望」(井上)
編集部コラム第24回「箱根駅伝の高速化を検証」(山本)
編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本)
編集部コラム第23回「みんなキラキラ」(向永)
編集部コラム第22回「国立競技場」(小川)
編集部コラム第21回「〝がんばれ〟という言葉の力と呪縛」(船越)
編集部コラム第20回「日本記録樹立者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第19回「高校陸上界史上最強校は?(女子編)」(大久保)
編集部コラム第18回「独断で選ぶ全国高校駅伝5選」(井上)
編集部コラム第17回「リクジョウクエスト2~そして月陸へ~」(山本)
編集部コラム第16回「強い選手の共通点?」(向永)
編集部コラム第15回「続・ドーハの喜劇?」(小川)
編集部コラム第14回「初陣」(船越)
編集部コラム第13回「どうなる東京五輪マラソン&競歩!?」(松永)
編集部コラム第12回「高校陸上界史上最強校は?(男子編)」(大久保)
編集部コラム第11回「羽ばたけ日本の中距離!」(井上)
編集部コラム第10回「心を動かすもの」(山本)
編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永)
編集部コラム第8回「アナウンス」(小川)
編集部コラム第7回「ジンクス」(船越)
編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永)
編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第122回長距離選手の身長(山本慎一郎)

秋も深まり、長距離・駅伝シーズンが本格化しています。 毎週のように各地で競技会が開催され、続出する好記録から刺激を受けている長距離選手も多いのではないかと思います。 ところで、私の前回のコラムでは「ウエイトコントロール」について書きました。それに少し関連しますが、長距離選手にとって身長とはパフォーマンスにどこまで影響があると思いますか? 私は自分の身長が今も160cmしかなく(たまに161cmに伸びる)、中学生の時などはもっと小さかったので、試合に出るとほぼ全員が自分よりも長身でした。それでも県レベルの大会まではそこそこ通用したのですが、インターハイなど全国で活躍する選手を見ていると身長の低い選手はほぼおらず、「やっぱり小さいと不利なのかなぁ」と漠然と感じていました。 一方で、世界レベルのランナーでは当時エチオピアで圧倒的な強さを誇ったゲブルセラシェ選手が165cm、その後継者であるベケレ選手も164cmと、決して長身ではありませんでした。そういった選手たちが世界新を連発したり、オリンピックで何度も金メダルを獲得して活躍していたのを見ると、「不利ではあるけど、無理ではない」という気もします。 そういう背景もあって私は昔から自分のように身長の低い選手と、逆に人一倍背の高い選手のパフォーマンスがどのようなものか興味を持っていました。そんな矢先に登場したのが羽生拓矢選手(現・トヨタ紡織)です。印西中(千葉)1年時にはジュニア五輪の1500mで優勝し、八千代松陰高では1年時に5000mで14分00秒55の高1最高(当時)、2年時にも13分52秒98(当時の高2歴代2位)と、歴代でもトップクラスの記録を連発していました。 そして、何よりも驚いたのは羽生選手の体格が156cm、48kg(2021年現在)とひときわ小柄であることです。身長160cm台のランナーは珍しくありませんが、150cm台は全国レベルの大会ではまず見ません。しかも、中1で全国優勝していることを考えると、典型的な早熟型です。 その影響なのか、東海大時代は1年時に全日本大学駅伝には1度出走したものの(7区区間14位)、箱根駅伝は一度も走ることなく卒業しています。高3の全国高校駅伝では1区を2位でつなぎ、東海大の“黄金世代”を代表するランナーだっただけに、私は大学時代も羽生選手がどんな状態だったのかいつも気になっていました。両角速駅伝監督にもよく近況を聞きましたが、故障が多く、なかなか練習を継続できないということでした(先日両角監督に聞いた話では、羽生選手ができたポイント練習は「400m×10本と1000m×5本、12000mのペース走まで」だったそうです)。 そんな羽生選手がトヨタ紡織に入社後は見事に復活しています。入社1年目の昨年は5000mで高2以来6年ぶりの自己新となる13分35秒88、10000mも28分20秒10をマークすると、今季は5000mを13分28秒82まで縮めました。身長150cm台では日本人最速です。 ※ちなみに10000mは27分53秒19の大野龍二選手が身長160cmですが、150cm台では羽生選手が最速だと思われます(他にもっと速い人がいたら教えてください) 本人に話は聞いていないのでどうして復活できたのか、という分析はできませんが、羽生選手が東海大に入学した時の取材メモを引っ張り出すと、 「2020年の東京五輪を意識している」 「出場はできなくても、目指す過程を経験したい」 「まずはトラックで結果を出したい」 というコメントが残されていました。 そうか……。 羽生選手は、有言実行だったのです。東京五輪には出場していませんが、自身がかつて口にしたように世界を目指せるレベルまで這い上がってきていました。 羽生選手の活躍を見ていると、早熟だとか、身体が小さいとか、一見すると不利に思える要因は必ずしも全員に当てはまるものではないと感じます。大事なのは、自分の課題と向き合ってどうすればパフォーマンスが上がるのか追求し続ける姿勢ではないでしょうか。 過去には女子マラソンで活躍した佐伯由香里選手も身長142cm、体重30kgで10000m32分01秒80、マラソン2時間28分55秒というタイムを持っていました。羽生選手にしても、佐伯選手にしても、その体格でどうやってそんなに速く走れるの……と不思議に思うほどですが、やはり身長は「不利ではあるけど、無理ではない」ものなのかなと感じます。 陸上競技は素質に左右されやすいスポーツではありますが、今うまくいかずに苦しんでいる選手も、安易に自分の才能を嘆くのではなく、何が課題なのか自分ととことん向き合ってほしいと思います(と、過去の自分にも言いたいです)。 大学時代は苦しんだ羽生選手(前列左から3人目)ですが、現在は5000mのベストが東海大“黄金世代”の中ではトップになりました
山本慎一郎(やまもとしんいちろう) 月刊陸上競技 編集部(兼企画営業部)企画課長 1983年1月生まれ。福島県いわき市出身。160cm、47kg(ピーク時)。植田中→磐城高→福島大→法大卒。中学では1学年下の村上康則(2010年日本選手権1500m覇者)と一緒に駅伝を走り、その才能を間近で見て挫折。懲りずに高校で都大路、大学で箱根駅伝を目指すも、いずれも未達に終わる。引退するタイミングを逸して現在も市民ランナーとして活動中。シューズマニアの一面も持ち、月陸Onlineでは「シューズレポ」を連載中。
編集部コラム第121回「足が速くなる魔法」(向永) 編集部コラム第120回「2021年の節目は…」(小川) 編集部コラム第119回「現実逃避」(船越) 編集部コラム第118回「高校で5000m15分台でも……」(松永) 編集部コラム第117回「データで見る箱根駅伝予選会」(大久保) 編集部コラム第116回「高校駅伝の試走にチャリ?」(井上) 編集部コラム第115回「ウエイトコントロール」(山本) 編集部コラム第114回「お別れのあいさつ」(向永) 編集部コラム第113回「TOKYO 2020の喜劇」(小川) 編集部コラム第112回「点と点のつながり」(船越) 編集部コラム第111回「裏方あっての表舞台」(松永) 編集部コラム第110回「2020東京五輪優勝記録ランキング」(大久保) 編集部コラム第109回「月陸の歴史も切り開いた田中選手」(井上) 編集部コラム第108回「特別な存在」(山本) 編集部コラム第107回「オリンピックの価値」(向永) 編集部コラム第106回「どうしても気になるどうでもいいこと」(船越) 編集部コラム第105回「東京五輪ついに開幕!!!」(小川) 編集部コラム第104回「オリンピックの思い出とインターハイ」(松永) 編集部コラム第103回「五輪メダリストのトリビア」(大久保) 編集部コラム第102回「あたたかい目」(井上) 編集部コラム第101回「4年サイクル」(山本) 編集部コラム第100回「誰がために月陸はある」(向永) 編集部コラム第99回「『9』秒台」(小川) 編集部コラム第98回「いいわけ」(船越) 編集部コラム第97回「My Privacy」(松永) 編集部コラム第96回「追い風最高記録」(大久保) 編集部コラム第95回「競技会に必要なもの」(井上) 編集部コラム第94回「メンタルトレーニング」(山本) 編集部コラム第93回「努力は報われた」(向永) 編集部コラム第92回「2年ぶりの織田記念」(小川) 編集部コラム第91回「エゴイスト」(船越) 編集部コラム第90回「あらためて100m10秒台ってすごいタイムですよね??」(松永) 編集部コラム第89回「学生競技会の華 大学対校戦!」(大久保) 編集部コラム第88回「U20世界選手権の上位候補をリサーチ!」(井上) 編集部コラム第87回「編集部コラム「郷土の応援」(山本) 編集部コラム第86回「あこがれの松田耕作記者」(向永) 編集部コラム第85回「スポーツのチカラ」(小川) 編集部コラム第84回「初心」(船越) 編集部コラム第83回「高校生にとってのインターハイ」(松永) 編集部コラム第82回「2020年世界リストTop10入り日本人選手」(大久保) 編集部コラム第81回「〝きっかけ〟の提供を」(井上) 編集部コラム第80回「一番アツい夏」(山本) 編集部コラム第79回「前向きな言葉という魔法」(向永) 編集部コラム第78回「自分なりの『答え』を探す」(小川) 編集部コラム第77回「カメラマンの箱根駅伝」(船越) 編集部コラム第76回「専門誌記者の箱根駅伝」(松永) 編集部コラム第75回「データで見る箱根駅伝当日エントリー変更」(大久保) 編集部コラム第74回「2020年を振り返って」(井上) 編集部コラム第73回「プレッシャーとの向き合い方」(山本) 編集部コラム第72回「陸上競技のイメージを変えたい」(向永) 編集部コラム第71回「2020年ラストスパート!!」(小川) 編集部コラム第70回「理不尽なこと」(船越) 編集部コラム第69回「這い上がる」(松永) 編集部コラム第68回「都道府県対抗 男子十種競技選手権」(大久保) 編集部コラム第67回「都大路も高速レースの予感」(井上) 編集部コラム第66回「陸上競技を続けると……?」(山本) 編集部コラム第65回「強い選手の共通点?パート2」(向永) 編集部コラム第64回「2020年シーズンはまだこれから!!」(小川) 編集部コラム第63回「質と量」(船越) 編集部コラム第62回「たかが2cm、されど2cm」(松永) 編集部コラム第61回「都道府県対抗 女子七種競技選手権」(大久保) 編集部コラム第60回「キソの大切さ」(井上) 編集部コラム第59回「思い込みを捨てる」(山本) 編集部コラム第58回「それ、ドーピングだよ」(向永) 編集部コラム第57回「東京五輪へ“もう1度”あと1年」(小川) 編集部コラム第56回「魔法の言葉」(船越) 編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永) 編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保) 編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上) 編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本) 編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永) 編集部コラム第50回「温故知新」(小川) 編集部コラム第49回「対面取材」(船越) 編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永) 編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保) 編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上) 編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本) 編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永) 編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川) 編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保) 編集部コラム第41回「思い出の2016年長野全中」(松永) 編集部コラム第40回「葛藤」(船越) 編集部コラム第39回「何も咲かない寒い日は……」(井上) 編集部コラム第38回「社会の一員としての役割」(山本) 編集部コラム第37回「大学生、高校生、中学生に光を」(向永) 編集部コラム第36回「Tokyo 2020+1」(小川) 編集部コラム第35回「善意」(船越) 編集部コラム第34回「ピンチをチャンスに」(松永) 編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保) 編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上) 編集部コラム第31回「記録と順位」(山本) 編集部コラム第30回「答えを見つけ出す面白さ」(向永) 編集部コラム第29回「初めてのオリンピック」(小川) 編集部コラム第28回「人生意気に感ず」(船越) 編集部コラム第27回「学生駅伝〝区間賞〟に関するアレコレ」(松永) 編集部コラム第26回「2019年度 陸上界ナンバーワン都道府県は?」(大久保) 編集部コラム第25回「全国男子駅伝の〝私見〟大会展望」(井上) 編集部コラム第24回「箱根駅伝の高速化を検証」(山本) 編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本) 編集部コラム第23回「みんなキラキラ」(向永) 編集部コラム第22回「国立競技場」(小川) 編集部コラム第21回「〝がんばれ〟という言葉の力と呪縛」(船越) 編集部コラム第20回「日本記録樹立者を世代別にまとめてみた」(松永) 編集部コラム第19回「高校陸上界史上最強校は?(女子編)」(大久保) 編集部コラム第18回「独断で選ぶ全国高校駅伝5選」(井上) 編集部コラム第17回「リクジョウクエスト2~そして月陸へ~」(山本) 編集部コラム第16回「強い選手の共通点?」(向永) 編集部コラム第15回「続・ドーハの喜劇?」(小川) 編集部コラム第14回「初陣」(船越) 編集部コラム第13回「どうなる東京五輪マラソン&競歩!?」(松永) 編集部コラム第12回「高校陸上界史上最強校は?(男子編)」(大久保) 編集部コラム第11回「羽ばたけ日本の中距離!」(井上) 編集部コラム第10回「心を動かすもの」(山本) 編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永) 編集部コラム第8回「アナウンス」(小川) 編集部コラム第7回「ジンクス」(船越) 編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永) 編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保) 編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上) 編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本) 編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永) 編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.04.24

木南記念・男子100mに坂井隆一郎、女子走幅跳に秦澄美鈴! 女子100mHは寺田明日香と田中佑美が出場

大阪陸協は4月24日、5月12日に開催される第11回木南記念(ヤンマースタジアム長居・ヤンマーフィールド長居)の主な出場選手4人を発表した。 男子100mで昨年の日本選手権で優勝を飾り、ブダペスト世界選手権に出場した坂井 […]

NEWS 【学生長距離Close-upインタビュー】悔しさ糧に成長した中央学大・近田陽路 「全員がいい記録を出せるチームに」

2024.04.24

【学生長距離Close-upインタビュー】悔しさ糧に成長した中央学大・近田陽路 「全員がいい記録を出せるチームに」

学生長距離Close-upインタビュー 近田陽路 Konda Hiro 中央学大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。38回目は、中央学大の近 […]

NEWS セイコーGGP男子5000mに日本歴代8位の伊藤達彦、太田智樹、吉居兄弟、鈴木芽吹ら追加出場

2024.04.24

セイコーGGP男子5000mに日本歴代8位の伊藤達彦、太田智樹、吉居兄弟、鈴木芽吹ら追加出場

日本陸連は4月24日、セイコーゴールデングランプリ陸上2024東京(5月19日/東京・国立競技場)の男子5000mの追加出場選手15人を発表した。 2021年東京五輪、22年オレゴン世界選手権男子10000m代表で、昨年 […]

NEWS 新潟アルビレックスRC サトウ食品とクラブネーミングライツパートナー契約「日本の陸上界にとって新たな1ページ」

2024.04.24

新潟アルビレックスRC サトウ食品とクラブネーミングライツパートナー契約「日本の陸上界にとって新たな1ページ」

新潟アルビレックスランニングクラブは4月24日、地元(新潟市)に本社を置くサトウ食品とクラブ初のネーミングライツパートナー契約を締結したことを発表した。契約は3年としている。 同市内で行われた記者会見にはサトウ食品の佐藤 […]

NEWS 世界リレーのエントリーリスト発表 米国男子4×100mRにN.ライルズ! ジャマイカ女子4×100mRは若手中心

2024.04.24

世界リレーのエントリーリスト発表 米国男子4×100mRにN.ライルズ! ジャマイカ女子4×100mRは若手中心

バハマ・ナッソーで開催される世界リレー大会(5月4、5日)のエントリーリストが4月23日に発表された。 4×100mリレーは男子32チーム、女子30チームがエントリー。4×400mリレーは男子32チーム、女子27チーム、 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top