2025.07.10

東京世界選手権の出場資格を示す世界陸連のランキング「Road to Tokyo25」が更新され、日本選手権の結果が反映されて日本人選手にも順位変動があった。
今後、内定者がいる種目を除き、日本選手権3位以内に入った選手が参加標準記録を突破すればその時点で代表に内定。有効期間終了時点で参加標準記録突破もしくはワールドランキング(Road to Tokyo25)でターゲットナンバー(出場枠)に入った選手がいれば、日本選手権入賞者から優先して選考され、参加標準記録突破が優位に立つ。例えば、「日本選手権4位+ワールドランキングでターゲットナンバー入り」と、「日本選手権7位+参加標準記録突破」であれば、後者が先に選考対象となる。
男子200mでは日本選手権2位の西裕大(MINT TOKYO)がターゲットナンバーに入ってきた。現状、参加標準記録の鵜澤飛羽(JAL)が内定したほか、水久保漱至(宮崎県スポ協)も標準突破。日本選手権3位の飯塚翔太(ミズノ)もターゲットナンバーに入っていた。選考要項に沿えば、水久保は日本選手権で予選敗退したため、現時点では日本選手権2位の西が優先される。
男子3000m障害は内定の三浦龍司(SUBARU)に加え、新家裕太郎(愛三工業)がランキング入りしていたが、日本選手権連覇の青木涼真(Honda)もターゲットナンバー内に浮上した。
男子走幅跳は、日本選手権前まで、津波響樹(大塚製薬)、橋岡優輝(富士通)、山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が入っていたが、新たに日本選手権2位の伊藤陸(スズキ)がターゲットナンバー内に浮上。現状では日本選手権5位だった津波は参加標準記録突破(8m27)が必要になる。
男子ハンマー投で開催国エントリー設定記録を突破して優勝した福田翔大(住友電工)は自力でターゲットナンバー内に入ってきた。2位の中川達斗(サトウ食品新潟アルビレックスRC)も次点に入っており、今後の結果次第でチャンスがある。
男子やり投は﨑山雄太(愛媛競技力本部)が内定。日本選手権2位のディーン元気(ミズノ)もランキングの上位に入りほぼ当確だ。鈴木凜(九州共立大院)と長沼元(スズキ)がターゲットナンバーに入っているが、日本選手権は長沼が3位で優位に立った。
女子5000mは田中希実(New Balance)が日本選手権優勝で内定。大会前はパリ五輪代表の山本有真(積水化学)がターゲットナンバーに入っていた。日本選手権の結果により、2位の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)と3位の水本佳菜(エディオン)が浮上した。そのため、このまま順位の変動がなければ山本の世界選手権代表が厳しいものとなる。
ハイレベルな女子100mハードルは田中佑美(富士通)に加えて、中島ひとみ(長谷川体育施設)が新たにターゲットナンバー内に入った。清山ちさと(いちご)がターゲットナンバー外から狙える位置にいる。福部真子(日本建設工業)はやや離れているため、「8月に」参加標準突破を狙いにいく。
女子三段跳は優勝した髙島真織子(九電工)のランキングが大きく浮上。2位の森本麻里子(オリコ)もターゲットナンバー内に入ってきた。北口榛花(JAL)が前回優勝者として内定を得られる女子やり投は、日本選手権上位3位に入った上田百寧(ゼンリン)、斉藤真理菜(スズキ)、武本紗栄(オリコ)が変わらずターゲットナンバー内におり、少しずつ順位を上げた。このままいけば、日本選手権上位から選考される。
参加標準記録および資格対象の有効期間は8月24日まで。ここから国内外の競技会で記録やランキング浮上を狙っていくこととなる。8月27日に世界陸連が参加資格者を公表し、9月1日以降に第2次日本代表発表がある。
東京世界選手権は9月13日から21日、国立競技場をメイン会場に行われる。
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