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2023.08.18

編集部コラム「数字で見る全中」
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22年全中の大会の様子

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編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第210回「数字で見る全中(大久保雅文)

いよいよ直前に迫った陸上イベントと言えば、そう全中(全国中学校選手権)です! 来週22日から25日に愛媛県松山市で行われる中学ナンバーワン決定戦は今年が50回のメモリアル大会。19日から始まるブダペスト世界陸上の日本代表にも全中で活躍したり出場した選手が多く選ばれました。さらに遡れば、第1回全中の男子100mハードルの優勝者は現在の尾縣貢・日本陸連会長という歴史ある大会です。

そこで今回は全中の50年の歴史を数字で振り返ってみたいと思います。

都道府県別優勝数

102 兵庫
100 埼玉
89 静岡
74 千葉
67 大阪
43 北海道
42 栃木
42 愛知
41 奈良
40 新潟

全中での実施種目は時代によって大きく変更されており、かつては1年100m、2年100mと学年別で行われていた時もありました。現在は男子13種目、女子10種目の計23種目が行われています。

都道府県別で優勝回数を数えると、兵庫が102回で最多。埼玉が100回で続き、両県は平均で1大会2種目で優勝者を輩出している計算となります。

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都道府県別入賞数

792 兵庫
597 埼玉
539 千葉
537 静岡
405 大阪
366 神奈川
359 愛知
326 新潟
298 北海道
293 栃木

入賞数でも1、2位は同じく兵庫と埼玉。千葉、静岡、大阪、愛知と大都市圏の府県が上位を占める中、新潟が8位と健闘しています。

学校別優勝数

10 常盤(埼玉)
9 田原本(奈良)、向陽(埼玉)
6 天竜(静岡)、郡山南(奈良)、平野(兵庫)、松虫(大阪)、上磯(北海道)

学校別での優勝回数は1970年代から80年代にかけて活躍した埼玉・常盤中がトップでした。続いて田原本(奈良)、向陽(埼玉)が9回。6回で5校が並んでいます。

今年からはクラブチーム登録での出場も認められるようになっています。

個人複数種目優勝

これまで同一年での複数優勝は57例。為末大(五日市・広島)や前田和浩(白石・佐賀)、佐藤恵(木戸・新潟)、小林祐梨子(旭丘・兵庫)、鈴木亜由子(豊城・愛知)と後に日本代表として活躍した選手もいます。

なお、全中では20年の47回大会(ただし、同年は中止)から出場種目が1人1種目までとルールが改定されため、現在では複数種目で優勝することができなくなっています。

個人種目連覇

かつて学年別で行われていた時代には連覇を達成する選手は多かったですが、全種目で学年によるクラス分けが撤廃された1993年以降、連覇を達成したのは22人に上ります。

そのうち3連覇を果たしたのは女子走幅跳の池田久美子(酒田三・山形/93~95年)と女子200mのハッサン・ナワール(松戸五・千葉/17~19年)の2人だけ。男子では走高跳の中島大輔(皆川・栃木/09~10年)、棒高跳の笹瀬弘樹(新居・静岡/03~04年)、古澤一生(新町・群馬/16~17年)、砲丸投の岸本雄介(松虫・大阪/09~10年)の4人しかいません。

リレーでは男子で2校、女子では97年から99年まで3連覇を達成した宝殿(兵庫)を含め5校が連続優勝を果たしています。

1年生優勝

こちらも学年別種目が行われなくなった1993年以降の集計ですが、1年生で優勝を果たしたのは女子の4人だけです。このうちの2人は先ほど紹介した3連覇選手の池田久美子とハッサン・ナワール。残る2人は前回の四種競技優勝の石原南菜(足利二・栃木)と前回200mを制した岡林結衣(大津・高知)です。石原と岡林は今度の全中にもエントリーしています。

一方、学年による体力差が顕著な男子では1年生が優勝した例はありません。ちなみに2年生優勝は12回となっています。

毎年多くのドラマも誕生する全中。ブダペスト世界選手権にも負けない熱戦を期待したいですね。

大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)
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第210回「数字で見る全中(大久保雅文)

いよいよ直前に迫った陸上イベントと言えば、そう全中(全国中学校選手権)です! 来週22日から25日に愛媛県松山市で行われる中学ナンバーワン決定戦は今年が50回のメモリアル大会。19日から始まるブダペスト世界陸上の日本代表にも全中で活躍したり出場した選手が多く選ばれました。さらに遡れば、第1回全中の男子100mハードルの優勝者は現在の尾縣貢・日本陸連会長という歴史ある大会です。 そこで今回は全中の50年の歴史を数字で振り返ってみたいと思います。

都道府県別優勝数

102 兵庫 100 埼玉 89 静岡 74 千葉 67 大阪 43 北海道 42 栃木 42 愛知 41 奈良 40 新潟 全中での実施種目は時代によって大きく変更されており、かつては1年100m、2年100mと学年別で行われていた時もありました。現在は男子13種目、女子10種目の計23種目が行われています。 都道府県別で優勝回数を数えると、兵庫が102回で最多。埼玉が100回で続き、両県は平均で1大会2種目で優勝者を輩出している計算となります。

都道府県別入賞数

792 兵庫 597 埼玉 539 千葉 537 静岡 405 大阪 366 神奈川 359 愛知 326 新潟 298 北海道 293 栃木 入賞数でも1、2位は同じく兵庫と埼玉。千葉、静岡、大阪、愛知と大都市圏の府県が上位を占める中、新潟が8位と健闘しています。

学校別優勝数

10 常盤(埼玉) 9 田原本(奈良)、向陽(埼玉) 6 天竜(静岡)、郡山南(奈良)、平野(兵庫)、松虫(大阪)、上磯(北海道) 学校別での優勝回数は1970年代から80年代にかけて活躍した埼玉・常盤中がトップでした。続いて田原本(奈良)、向陽(埼玉)が9回。6回で5校が並んでいます。 今年からはクラブチーム登録での出場も認められるようになっています。

個人複数種目優勝

これまで同一年での複数優勝は57例。為末大(五日市・広島)や前田和浩(白石・佐賀)、佐藤恵(木戸・新潟)、小林祐梨子(旭丘・兵庫)、鈴木亜由子(豊城・愛知)と後に日本代表として活躍した選手もいます。 なお、全中では20年の47回大会(ただし、同年は中止)から出場種目が1人1種目までとルールが改定されため、現在では複数種目で優勝することができなくなっています。

個人種目連覇

かつて学年別で行われていた時代には連覇を達成する選手は多かったですが、全種目で学年によるクラス分けが撤廃された1993年以降、連覇を達成したのは22人に上ります。 そのうち3連覇を果たしたのは女子走幅跳の池田久美子(酒田三・山形/93~95年)と女子200mのハッサン・ナワール(松戸五・千葉/17~19年)の2人だけ。男子では走高跳の中島大輔(皆川・栃木/09~10年)、棒高跳の笹瀬弘樹(新居・静岡/03~04年)、古澤一生(新町・群馬/16~17年)、砲丸投の岸本雄介(松虫・大阪/09~10年)の4人しかいません。 リレーでは男子で2校、女子では97年から99年まで3連覇を達成した宝殿(兵庫)を含め5校が連続優勝を果たしています。

1年生優勝

こちらも学年別種目が行われなくなった1993年以降の集計ですが、1年生で優勝を果たしたのは女子の4人だけです。このうちの2人は先ほど紹介した3連覇選手の池田久美子とハッサン・ナワール。残る2人は前回の四種競技優勝の石原南菜(足利二・栃木)と前回200mを制した岡林結衣(大津・高知)です。石原と岡林は今度の全中にもエントリーしています。 一方、学年による体力差が顕著な男子では1年生が優勝した例はありません。ちなみに2年生優勝は12回となっています。 毎年多くのドラマも誕生する全中。ブダペスト世界選手権にも負けない熱戦を期待したいですね。
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)

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