世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズのモトネットグランプリがフィンランド・タンペレで行われ、女子100mハードルに中島ひとみ(長谷川体育施設)が出場した。
中島は予選で12秒80(+0.7)と自己記録を0.01秒更新して1着通過すると、決勝ではさらに快走。福部真子の(日本建設工業)の日本記録にあと0.02秒に迫る日本歴代2位の12秒71(+0.7)をマークして優勝した。
この記録で東京世界選手権の参加標準記録(12秒73)をクリア。同種目は現時点で内定者はおらず、日本陸連の定める代表選考要項に沿うと、日本選手権入賞者で参加標準記録を突破した選手の中から、日本選手権の上位順に優先して選ばれるため、7月上旬の日本選手権で2位に入っていた中島は代表入りがほぼ確実となった。
1995年7月生まれで、30歳になったばかりの中島。兵庫県出身で中学、高校からトップハードラーだったが、夙川学院高2年秋の国体以降は主要タイトルから長く遠ざかった。
寺田明日香(ジャパンクリエイト)や同学年の福部が次々と日本記録を更新し、12秒台が当たり前になったこの種目。中島は昨年の全日本実業団対抗で12秒台に突入すると、今年の織田記念では12秒93(+1.8)で久しぶりの主要タイトルをゲットしていた。
5月のセイコーゴールデングランプリで12秒85、日本選手権の予選で12秒81をマーク。今年に入って自己記録を更新し続けている。12秒7台に入ったのは日本女子2人目。なお、日本選手権で田中佑美(富士通)に次ぐ2位に入った際には、400mハードルの豊田将樹(富士通)と23年に結婚していたことを明かしていた。
※文中に誤りがありましたので訂正いたしました。
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