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2022.12.18

編集部コラム「当たり前の差」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

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毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第175回「当たり前の差(松永貴允)

※毎週金曜日公開のコラムですが、訳あって日曜日朝の公開となってしまいました。最後までお付き合いいただけますと幸いです。。

あっという間に年の瀬です。本日は全中駅伝、来週は高校駅伝、その先も全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)、全日本実業団対抗駅伝、箱根駅伝……と、主要駅伝大会が続きます。

優勝、入賞、シード権、シーズンベスト、区間賞……それぞれ掲げる目標は異なると思いますが、すべてのチームが全力を尽くせるように願っております。

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12月14日に発売した月刊陸上競技1月号では、箱根駅伝と高校駅伝の別冊付録がついているだけでなく、全中駅伝の展望が掲載されています。今からでもぜひご覧いただければと思います。

月刊陸上競技2023年1月号

さらに、12月20日には箱根駅伝の公式ガイドブック2023」が発売されます。こちらは12月10日の選手エントリーが反映されたオフィシャル本です。

出場チームの名鑑だけでなく、エースの特集や大会データ、部員名簿など情報が満載!

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毎年少しずつリニューアルしているので、ぜひこちらもチェックしてみてください!

今回の箱根駅伝では大東大、城西大、立大の3校が予選会を突破して本戦に返り咲きました。

なかでも大東大は今春に真名子圭監督が就任し、全日本大学駅伝、箱根駅伝と立て続けに久々の本戦復帰を飾りました。

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真名子監督は駅伝ファンならご存じのとおり、宮城・仙台育英高を全国高校駅伝優勝に導いた名将ですが、大東大監督就任後は挨拶や掃除など、基礎部分から徹底的に選手たちの意識を変えたそうです。

練習面ではジョグの重要性を説くことからのスタート。疲労抜きなど「休む」目的で行っていたジョグを、「次のポイント練習への準備」と捉え、遅くとも1km4分ペースで走るようにしたそうです。

もちろん、それ意外にも急成長を遂げた要素はたくさんあると思いますが、「当たり前(基礎)の意識を変える」ことで強化に成功させたのは、元高校指導者ならではだなと感じました。

私も高校まで長距離に取り組んでいたのですが、「ジョグ」について後悔していることがあります。

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私の高校にはもう一人長距離ブロックの同期がいました。密かにライバル心を燃やし、フリージョグの日に走行距離を稼いで追いつこうとしましたが、入学後から卒業するまで一度も練習含めて勝つことができませんでした。

同じポイント練習をこなしているし、ジョグの量も負けていない。ケガも自分のほうが少ない。その時は「これが才能の差なんだな」としか考えていませんでしたが、私と彼との差で決定的に異なるものがありました。

それがジョグのペースです。

私は1km5分ペースを中心に、調子が良ければ4分20~30秒くらいまで上げるスタイルでしたが、彼は常に4分~4分30秒ほどで走っていました。

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彼はケガが多かったので「ジョグのペースを落とせば負担は減るのに……」と考えていましたが、彼にとってはこのペースが当たり前であり、「当たり前の差」が、彼との差だったのです。
※ジョグのペースが速ければいいというわけではありませんが……

駅伝の話で大半を占めてしまいましたが、選手のみなさんにとって、この12月は冬季練習の真っ只中ですよね。

ぜひ、これまで「当たり前」だと思っていたことをイチから見直してみてはいかがでしょうか? 成長へとつながるきっかけになるかもしれません。

『月陸』にはトレーニングやトップ選手たちの考え方など、「成長のためのヒントを」たくさん掲載しています。ぜひご覧いただけるとうれしいです。

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松永貴允(まつなが・たかよし)
月刊陸上競技編集部
1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。。

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編集部コラム第61回「都道府県対抗 女子七種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第60回「キソの大切さ」(井上)
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編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永)
編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上)
編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本)
編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
編集部コラム第49回「対面取材」(船越)
編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保)
編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上)
編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本)
編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永)
編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川)
編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保)
編集部コラム第41回「思い出の2016年長野全中」(松永)
編集部コラム第40回「葛藤」(船越)
編集部コラム第39回「何も咲かない寒い日は……」(井上)
編集部コラム第38回「社会の一員としての役割」(山本)
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編集部コラム第35回「善意」(船越)
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編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保)
編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上)
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編集部コラム第29回「初めてのオリンピック」(小川)
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編集部コラム第26回「2019年度 陸上界ナンバーワン都道府県は?」(大久保)
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編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本)
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編集部コラム第17回「リクジョウクエスト2~そして月陸へ~」(山本)
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編集部コラム第12回「高校陸上界史上最強校は?(男子編)」(大久保)
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編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永)
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編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

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第175回「当たり前の差(松永貴允)

※毎週金曜日公開のコラムですが、訳あって日曜日朝の公開となってしまいました。最後までお付き合いいただけますと幸いです。。 あっという間に年の瀬です。本日は全中駅伝、来週は高校駅伝、その先も全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)、全日本実業団対抗駅伝、箱根駅伝……と、主要駅伝大会が続きます。 優勝、入賞、シード権、シーズンベスト、区間賞……それぞれ掲げる目標は異なると思いますが、すべてのチームが全力を尽くせるように願っております。 12月14日に発売した月刊陸上競技1月号では、箱根駅伝と高校駅伝の別冊付録がついているだけでなく、全中駅伝の展望が掲載されています。今からでもぜひご覧いただければと思います。 https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/88802 さらに、12月20日には箱根駅伝の公式ガイドブック2023」が発売されます。こちらは12月10日の選手エントリーが反映されたオフィシャル本です。 出場チームの名鑑だけでなく、エースの特集や大会データ、部員名簿など情報が満載! 毎年少しずつリニューアルしているので、ぜひこちらもチェックしてみてください! 今回の箱根駅伝では大東大、城西大、立大の3校が予選会を突破して本戦に返り咲きました。 なかでも大東大は今春に真名子圭監督が就任し、全日本大学駅伝、箱根駅伝と立て続けに久々の本戦復帰を飾りました。 真名子監督は駅伝ファンならご存じのとおり、宮城・仙台育英高を全国高校駅伝優勝に導いた名将ですが、大東大監督就任後は挨拶や掃除など、基礎部分から徹底的に選手たちの意識を変えたそうです。 練習面ではジョグの重要性を説くことからのスタート。疲労抜きなど「休む」目的で行っていたジョグを、「次のポイント練習への準備」と捉え、遅くとも1km4分ペースで走るようにしたそうです。 もちろん、それ意外にも急成長を遂げた要素はたくさんあると思いますが、「当たり前(基礎)の意識を変える」ことで強化に成功させたのは、元高校指導者ならではだなと感じました。 私も高校まで長距離に取り組んでいたのですが、「ジョグ」について後悔していることがあります。 私の高校にはもう一人長距離ブロックの同期がいました。密かにライバル心を燃やし、フリージョグの日に走行距離を稼いで追いつこうとしましたが、入学後から卒業するまで一度も練習含めて勝つことができませんでした。 同じポイント練習をこなしているし、ジョグの量も負けていない。ケガも自分のほうが少ない。その時は「これが才能の差なんだな」としか考えていませんでしたが、私と彼との差で決定的に異なるものがありました。 それがジョグのペースです。 私は1km5分ペースを中心に、調子が良ければ4分20~30秒くらいまで上げるスタイルでしたが、彼は常に4分~4分30秒ほどで走っていました。 彼はケガが多かったので「ジョグのペースを落とせば負担は減るのに……」と考えていましたが、彼にとってはこのペースが当たり前であり、「当たり前の差」が、彼との差だったのです。 ※ジョグのペースが速ければいいというわけではありませんが…… 駅伝の話で大半を占めてしまいましたが、選手のみなさんにとって、この12月は冬季練習の真っ只中ですよね。 ぜひ、これまで「当たり前」だと思っていたことをイチから見直してみてはいかがでしょうか? 成長へとつながるきっかけになるかもしれません。 『月陸』にはトレーニングやトップ選手たちの考え方など、「成長のためのヒントを」たくさん掲載しています。ぜひご覧いただけるとうれしいです。
松永貴允(まつなが・たかよし) 月刊陸上競技編集部 1991年生まれ。171cm、★kg、東京都三鷹市出身。小学生時代はプロを夢見る野球少年だったが、6年生の時に世界陸上パリ大会をテレビで観て陸上競技に興味を持ち、中学・高校と陸上部(長距離)に所属する。5000mの自己ベストは15分43秒67(2009年9月の日体大長距離競技会)。大学ではラクロス部の主将を務め、その後、紆余曲折を経て2015年からライターとして活動。2018年9月より月陸編集部員に転身した。飯塚翔太選手や大迫傑選手らと同い年の〝プラチナ世代〟でもある。。
編集部コラム第174回「2022年に誕生した新記録」(大久保) 編集部コラム第173回「都大路まであと1ヵ月」(井上) 編集部コラム第172回「走高跳・万能説?」(向永) 編集部コラム第171回「2022年ラスト」(小川) 編集部コラム第170回「慣れ」(船越) 編集部コラム第169回「4週連続ビッグゲーム!10月の取材記」(松永) 編集部コラム第168回「マラソン世界記録 VS 高校駅伝最高記録」(大久保) 編集部コラム第167回「国立競技場で走ったよ」(井上) 編集部コラム第165回「チームげつりく、国立を走る!!」(船越) 編集部コラム第164回「まさか自分が・・・の話」(船越) 編集部コラム第163回「大学駅伝最も輝かしい〝黄金時代〟を築いたのはどの大学」(松永) 編集部コラム第162回「高校駅伝 47都道府県予選 大会記録」(大久保) 編集部コラム第161回「徳島インターハイの個人的感想」(井上) 編集部コラム第160回「指導者の意図」(山本) 編集部コラム第158回「痛恨の……アゲイン」(小川) 編集部コラム第157回「憧れの場所」(船越) 編集部コラム第156回「テレビの前で大興奮!」(松尾) 編集部コラム第155回「伸びしろなんて誰にもわからない」(松永) 編集部コラム第154回「プレイバック 91年東京世界選手権」(大久保) 編集部コラム第153回「ペン・カメ」(井上) 編集部コラム第152回「五輪選手の育て方」(山本) 編集部コラム第151回「いざ、陸上の聖地へ!」(向永) 編集部コラム第150回「8月号の発売日は7月12日です!」(小川) 編集部コラム第149回「表彰式」(船越) 編集部コラム第148回「陸上ってチームスポーツ!」(松尾) 編集部コラム第147回「激アツ!青春!インターハイ!!」(松永) 編集部コラム第146回「陸上世界選手権ヒストリー」(大久保) 編集部コラム第145回「100m→400m→1500m」(井上) 編集部コラム第144回「自分の限界はどこにある?」(山本) 編集部コラム第143回「蹴上がりできますか?」(向永) 編集部コラム第142回「陸上の春がやってきた!!」(小川) 編集部コラム第141回「怠惰なる自分」(船越) 編集部コラム第140回「はじめまして!」(松尾) 編集部コラム第139回「陸上界ゆく人、くる人」(松永) 編集部コラム第138回「2021年仮想都道府県対抗リレー」(大久保) 編集部コラム第137回「記録更新の空白期間」(井上) 編集部コラム第136回「西監督」(山本) 編集部コラム第135回「ら抜いて檄を飛ばして帯同して輩出する」(向永) 編集部コラム第134回「月陸リニューアル!!」(小川) 編集部コラム第133回「自分だけのルール」(船越) 編集部コラム第132回「スパッと辞めるか、泥臭く続けるか」(松永) 編集部コラム第131回「冬季オリンピックに挑む陸上選手」(大久保) 編集部コラム第130回「個人成績で見る昨年の全国高校駅伝」(井上) 編集部コラム第129回「セカンドキャリアを考える」(山本) 編集部コラム第128回「功労賞とU20招待はどうでしょ?」(向永) 編集部コラム第127回「明けましておめでとうございます」(小川) 編集部コラム第126回「スパートすんのかいせんのかい」(船越) 編集部コラム第125回「記録ラッシュ!」(松永) 編集部コラム第124回「データで見る全国中学校駅伝」(大久保) 編集部コラム第123回「2021年の思い出」(井上) 編集部コラム第122回「長距離選手の身長」(山本) 編集部コラム第121回「足が速くなる魔法」(向永) 編集部コラム第120回「2021年の節目は…」(小川) 編集部コラム第119回「現実逃避」(船越) 編集部コラム第118回「高校で5000m15分台でも……」(松永) 編集部コラム第117回「データで見る箱根駅伝予選会」(大久保) 編集部コラム第116回「高校駅伝の試走にチャリ?」(井上) 編集部コラム第115回「ウエイトコントロール」(山本) 編集部コラム第114回「お別れのあいさつ」(向永) 編集部コラム第113回「TOKYO 2020の喜劇」(小川) 編集部コラム第112回「点と点のつながり」(船越) 編集部コラム第111回「裏方あっての表舞台」(松永) 編集部コラム第110回「2020東京五輪優勝記録ランキング」(大久保) 編集部コラム第109回「月陸の歴史も切り開いた田中選手」(井上) 編集部コラム第108回「特別な存在」(山本) 編集部コラム第107回「オリンピックの価値」(向永) 編集部コラム第106回「どうしても気になるどうでもいいこと」(船越) 編集部コラム第105回「東京五輪ついに開幕!!!」(小川) 編集部コラム第104回「オリンピックの思い出とインターハイ」(松永) 編集部コラム第103回「五輪メダリストのトリビア」(大久保) 編集部コラム第102回「あたたかい目」(井上) 編集部コラム第101回「4年サイクル」(山本) 編集部コラム第100回「誰がために月陸はある」(向永) 編集部コラム第99回「『9』秒台」(小川) 編集部コラム第98回「いいわけ」(船越) 編集部コラム第97回「My Privacy」(松永) 編集部コラム第96回「追い風最高記録」(大久保) 編集部コラム第95回「競技会に必要なもの」(井上) 編集部コラム第94回「メンタルトレーニング」(山本) 編集部コラム第93回「努力は報われた」(向永) 編集部コラム第92回「2年ぶりの織田記念」(小川) 編集部コラム第91回「エゴイスト」(船越) 編集部コラム第90回「あらためて100m10秒台ってすごいタイムですよね??」(松永) 編集部コラム第89回「学生競技会の華 大学対校戦!」(大久保) 編集部コラム第88回「U20世界選手権の上位候補をリサーチ!」(井上) 編集部コラム第87回「編集部コラム「郷土の応援」(山本) 編集部コラム第86回「あこがれの松田耕作記者」(向永) 編集部コラム第85回「スポーツのチカラ」(小川) 編集部コラム第84回「初心」(船越) 編集部コラム第83回「高校生にとってのインターハイ」(松永) 編集部コラム第82回「2020年世界リストTop10入り日本人選手」(大久保) 編集部コラム第81回「〝きっかけ〟の提供を」(井上) 編集部コラム第80回「一番アツい夏」(山本) 編集部コラム第79回「前向きな言葉という魔法」(向永) 編集部コラム第78回「自分なりの『答え』を探す」(小川) 編集部コラム第77回「カメラマンの箱根駅伝」(船越) 編集部コラム第76回「専門誌記者の箱根駅伝」(松永) 編集部コラム第75回「データで見る箱根駅伝当日エントリー変更」(大久保) 編集部コラム第74回「2020年を振り返って」(井上) 編集部コラム第73回「プレッシャーとの向き合い方」(山本) 編集部コラム第72回「陸上競技のイメージを変えたい」(向永) 編集部コラム第71回「2020年ラストスパート!!」(小川) 編集部コラム第70回「理不尽なこと」(船越) 編集部コラム第69回「這い上がる」(松永) 編集部コラム第68回「都道府県対抗 男子十種競技選手権」(大久保) 編集部コラム第67回「都大路も高速レースの予感」(井上) 編集部コラム第66回「陸上競技を続けると……?」(山本) 編集部コラム第65回「強い選手の共通点?パート2」(向永) 編集部コラム第64回「2020年シーズンはまだこれから!!」(小川) 編集部コラム第63回「質と量」(船越) 編集部コラム第62回「たかが2cm、されど2cm」(松永) 編集部コラム第61回「都道府県対抗 女子七種競技選手権」(大久保) 編集部コラム第60回「キソの大切さ」(井上) 編集部コラム第59回「思い込みを捨てる」(山本) 編集部コラム第58回「それ、ドーピングだよ」(向永) 編集部コラム第57回「東京五輪へ“もう1度”あと1年」(小川) 編集部コラム第56回「魔法の言葉」(船越) 編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永) 編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保) 編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上) 編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本) 編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永) 編集部コラム第50回「温故知新」(小川) 編集部コラム第49回「対面取材」(船越) 編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永) 編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保) 編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上) 編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本) 編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永) 編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川) 編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保) 編集部コラム第41回「思い出の2016年長野全中」(松永) 編集部コラム第40回「葛藤」(船越) 編集部コラム第39回「何も咲かない寒い日は……」(井上) 編集部コラム第38回「社会の一員としての役割」(山本) 編集部コラム第37回「大学生、高校生、中学生に光を」(向永) 編集部コラム第36回「Tokyo 2020+1」(小川) 編集部コラム第35回「善意」(船越) 編集部コラム第34回「ピンチをチャンスに」(松永) 編集部コラム第33回「日本記録アラカルト」(大久保) 編集部コラム第32回「独断で選ぶ2019年度高校陸上界5選」(井上) 編集部コラム第31回「記録と順位」(山本) 編集部コラム第30回「答えを見つけ出す面白さ」(向永) 編集部コラム第29回「初めてのオリンピック」(小川) 編集部コラム第28回「人生意気に感ず」(船越) 編集部コラム第27回「学生駅伝〝区間賞〟に関するアレコレ」(松永) 編集部コラム第26回「2019年度 陸上界ナンバーワン都道府県は?」(大久保) 編集部コラム第25回「全国男子駅伝の〝私見〟大会展望」(井上) 編集部コラム第24回「箱根駅伝の高速化を検証」(山本) 編集部コラム番外編「勝負師の顔」(山本) 編集部コラム第23回「みんなキラキラ」(向永) 編集部コラム第22回「国立競技場」(小川) 編集部コラム第21回「〝がんばれ〟という言葉の力と呪縛」(船越) 編集部コラム第20回「日本記録樹立者を世代別にまとめてみた」(松永) 編集部コラム第19回「高校陸上界史上最強校は?(女子編)」(大久保) 編集部コラム第18回「独断で選ぶ全国高校駅伝5選」(井上) 編集部コラム第17回「リクジョウクエスト2~そして月陸へ~」(山本) 編集部コラム第16回「強い選手の共通点?」(向永) 編集部コラム第15回「続・ドーハの喜劇?」(小川) 編集部コラム第14回「初陣」(船越) 編集部コラム第13回「どうなる東京五輪マラソン&競歩!?」(松永) 編集部コラム第12回「高校陸上界史上最強校は?(男子編)」(大久保) 編集部コラム第11回「羽ばたけ日本の中距離!」(井上) 編集部コラム第10回「心を動かすもの」(山本) 編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永) 編集部コラム第8回「アナウンス」(小川) 編集部コラム第7回「ジンクス」(船越) 編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永) 編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保) 編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上) 編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本) 編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永) 編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

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