2026.07.28
高校アスリートの祭典、全国高校総体(インターハイ)の陸上競技は7月30日~8月5日の7日間、滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアムで行われる。ここでは、エントリーリストや自己記録(7月28日判明分)を中心に、男子フィールド・混成種目を展望する。
【インターハイ展望】
100mは今年もハイレベルの様相! 留学生不在の1500mは白熱 110mH・髙城昊紀は悲願のVへ/インターハイ展望男子トラック
ハイレベル100mHで石原南菜がV2挑戦! バログンは2年連続2冠なるか 両リレーは強豪校ひしめく/インターハイ展望女子トラック
鴨田るなが走高跳2年ぶりVへ! 七種競技・江口美玲は連覇に挑戦 ハンマー投・坂口はなは記録も期待/インターハイ展望女子フィールド・混成
15m台続出の三段跳も高水準
棒高跳では近畿王者・泉谷礼哉(王寺工3奈良)の力がやや抜けている。今季は近畿大会で5m24をマークしており、前回予選で記録なしだった悔しさをぶつける。中国大会で5mジャンパーの仲間入りを果たした倉橋拓叶(大社3島根)は7月に5m10を成功しており、対抗馬の筆頭だろう。
北関東勢も力がある。昨年度、5m07の中学記録を樹立している飯塚俊介(越谷南1埼玉)は、今季は5m00をマーク。史上初の1年生優勝を見据える。北関東2、3位の小川塁士(前橋育英2群馬)と大森蒼以(越谷南1埼玉)、4月に5mを超えた長谷川諒(中京大中京2愛知)らも上位進出を狙う。
15m台が続出している三段跳も高い水準の争いとなりそう。前回5位でU18大会2位の板野結希(滝川3兵庫)が近畿大会で今季トップの15m54(+0.7)をマークして一歩リード。昨年のU20日本選手権を15m58で制している小坂羚叶(四学香川西3香川)も実績面でリードする。
そんな2強に迫るのは、南関東大会覇者の白川泰地(幕張総合2千葉)。千葉県大会では15m46(+1.3)をマークしており、南関東でも高いアベレージを示した。近畿大会2位の田川瑛介(関大北陽3大阪)は1本目から攻める跳躍が持ち味だ。
走幅跳では東海大会で高校歴代7位の7m84(+1.5)の大ジャンプを見せた長谷部光輝(県岐阜商2岐阜)がU20世界選手権出場のため不在。7m中盤での大混戦となりそうだ。近畿大会優勝の河旺佑(鳴尾3兵庫)が7m46(-0.3)でややリードしているものの、昨年のU18大会2位の小川章介(湯沢3秋田)、東海大会2位の中元崇貴(長久手3愛知)ら群雄割拠だ。
本命不在の走高跳は例年以上に大混戦が見込まれる。実績面では過去に全中やU16大会を制している清水怜修(明星学園3東京)が牽引。今季の記録(2m10)で清水と並び、昨年のU16大会優勝の西内尊(中村2高知)は伸び盛りで勢いがある。石川大介(安城学園3愛知)や佐生凛太郎(武南3埼玉)が僅差で続き、試技数の差でも順位が大きく変わりそうだ。
ハンマー投も激戦の予感
投てきで最大の注目は、砲丸投だ。高校歴代4位タイの18m14をプットしている大垣尊良(厚真3北海道)が、史上8人目となる2連覇に挑戦。今季は5月のU20アジア選手権で4位に入り、道大会では大会新記録でV3を達成するなど、夏の大舞台へ着々と準備を進める。
大垣を追うのは、ともに17m台の自己記録を持つ庄子高栄(西武台3埼玉)と川﨑裕太(岡山商大附2岡山)だ。庄子は前回3位、U18大会2位と実績面で勝り、北関東大会でも17m25の自己新で2連覇。昨年の国スポ少年Bを制した川﨑は、4月に17m16をマークしている。
円盤投は50mオーバーの3人がややリード。51m92を持つ藤井勇介(名古屋大谷3愛知)は1年かけて身体を大きくし、技術が安定したことから記録の浮き沈みが少ない。前回2位の星川俊輔(新庄東3山形)は恵まれた体格によるパワーが魅力。4月に50m76をスローしている福宮佳潤(東京3東京)はどこまで調子を上げてこられるか。
60mオーバーが続出のハンマー投も激戦となりそう。特に64m58を持つ水野光(社3兵庫)と62m48の山田葵斗(社3兵庫)といった近畿勢、新潟県大会から競り合ってきた帆刈暖登(新津工3新潟)と荒井暖斗(新発田南3新潟)が優勝争いの軸。そこに東北大会優勝の田中航聖(いわき湯本3福島)が加わってくるだろう。
やり投では昨年の国スポ少年Aで優勝の松本一颯(森村学園3神奈川)が7月に67m44をマークするなど記録、実績で一歩リード。北信越大会で60m台を4本そろえた内藤馨(長野日大通3長野)は安定感があり、前回8位の上田惺(駒場3東京)は後半の修正力に長ける。
八種競技もハイレベルな争いとなりそうだ。6079点をマークしている北村澪音(洛南3京都)が優勝候補に挙がり、400mを軸にスプリント種目が得意で、投てき種目で記録を伸ばせれば高校記録(6325点)も視野に入る。ともに5900点台を持つ向原悠斗(皇學館3三重)と中村有輝(諫早農3長崎)も力があり、この3人を中心に6000点前後での決戦が見込まれる。
47年ぶりに滋賀県で開催されるインターハイは、暑熱対策から競技開始は各日とも18時(一部17時)。従来よりも2日間長い7日間での開催となる。
15m台続出の三段跳も高水準
棒高跳では近畿王者・泉谷礼哉(王寺工3奈良)の力がやや抜けている。今季は近畿大会で5m24をマークしており、前回予選で記録なしだった悔しさをぶつける。中国大会で5mジャンパーの仲間入りを果たした倉橋拓叶(大社3島根)は7月に5m10を成功しており、対抗馬の筆頭だろう。 北関東勢も力がある。昨年度、5m07の中学記録を樹立している飯塚俊介(越谷南1埼玉)は、今季は5m00をマーク。史上初の1年生優勝を見据える。北関東2、3位の小川塁士(前橋育英2群馬)と大森蒼以(越谷南1埼玉)、4月に5mを超えた長谷川諒(中京大中京2愛知)らも上位進出を狙う。 15m台が続出している三段跳も高い水準の争いとなりそう。前回5位でU18大会2位の板野結希(滝川3兵庫)が近畿大会で今季トップの15m54(+0.7)をマークして一歩リード。昨年のU20日本選手権を15m58で制している小坂羚叶(四学香川西3香川)も実績面でリードする。 そんな2強に迫るのは、南関東大会覇者の白川泰地(幕張総合2千葉)。千葉県大会では15m46(+1.3)をマークしており、南関東でも高いアベレージを示した。近畿大会2位の田川瑛介(関大北陽3大阪)は1本目から攻める跳躍が持ち味だ。 走幅跳では東海大会で高校歴代7位の7m84(+1.5)の大ジャンプを見せた長谷部光輝(県岐阜商2岐阜)がU20世界選手権出場のため不在。7m中盤での大混戦となりそうだ。近畿大会優勝の河旺佑(鳴尾3兵庫)が7m46(-0.3)でややリードしているものの、昨年のU18大会2位の小川章介(湯沢3秋田)、東海大会2位の中元崇貴(長久手3愛知)ら群雄割拠だ。 本命不在の走高跳は例年以上に大混戦が見込まれる。実績面では過去に全中やU16大会を制している清水怜修(明星学園3東京)が牽引。今季の記録(2m10)で清水と並び、昨年のU16大会優勝の西内尊(中村2高知)は伸び盛りで勢いがある。石川大介(安城学園3愛知)や佐生凛太郎(武南3埼玉)が僅差で続き、試技数の差でも順位が大きく変わりそうだ。ハンマー投も激戦の予感
投てきで最大の注目は、砲丸投だ。高校歴代4位タイの18m14をプットしている大垣尊良(厚真3北海道)が、史上8人目となる2連覇に挑戦。今季は5月のU20アジア選手権で4位に入り、道大会では大会新記録でV3を達成するなど、夏の大舞台へ着々と準備を進める。 大垣を追うのは、ともに17m台の自己記録を持つ庄子高栄(西武台3埼玉)と川﨑裕太(岡山商大附2岡山)だ。庄子は前回3位、U18大会2位と実績面で勝り、北関東大会でも17m25の自己新で2連覇。昨年の国スポ少年Bを制した川﨑は、4月に17m16をマークしている。 円盤投は50mオーバーの3人がややリード。51m92を持つ藤井勇介(名古屋大谷3愛知)は1年かけて身体を大きくし、技術が安定したことから記録の浮き沈みが少ない。前回2位の星川俊輔(新庄東3山形)は恵まれた体格によるパワーが魅力。4月に50m76をスローしている福宮佳潤(東京3東京)はどこまで調子を上げてこられるか。 60mオーバーが続出のハンマー投も激戦となりそう。特に64m58を持つ水野光(社3兵庫)と62m48の山田葵斗(社3兵庫)といった近畿勢、新潟県大会から競り合ってきた帆刈暖登(新津工3新潟)と荒井暖斗(新発田南3新潟)が優勝争いの軸。そこに東北大会優勝の田中航聖(いわき湯本3福島)が加わってくるだろう。 やり投では昨年の国スポ少年Aで優勝の松本一颯(森村学園3神奈川)が7月に67m44をマークするなど記録、実績で一歩リード。北信越大会で60m台を4本そろえた内藤馨(長野日大通3長野)は安定感があり、前回8位の上田惺(駒場3東京)は後半の修正力に長ける。 八種競技もハイレベルな争いとなりそうだ。6079点をマークしている北村澪音(洛南3京都)が優勝候補に挙がり、400mを軸にスプリント種目が得意で、投てき種目で記録を伸ばせれば高校記録(6325点)も視野に入る。ともに5900点台を持つ向原悠斗(皇學館3三重)と中村有輝(諫早農3長崎)も力があり、この3人を中心に6000点前後での決戦が見込まれる。 47年ぶりに滋賀県で開催されるインターハイは、暑熱対策から競技開始は各日とも18時(一部17時)。従来よりも2日間長い7日間での開催となる。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2026.08.04
-
2026.07.30
-
2026.07.18
Latest articles 最新の記事
2026.08.05
髙村比呂飛がトーエネックを退部 日体大時代に日本IC1500mV「多くの経験をさせていただいた」
トーエネック陸上競技部は7月末付で髙村比呂飛が退部することを発表した。 高村は福井・敦賀気比高から日体大へ進学し、主に中距離で活躍。1500mで2年時に3分42秒76をマークすると、3、4年時には関東インカレ1500mで […]
2026.08.05
デサントのトップランナー向けカーボンシューズ「DELTAPRO EXP V3」に26年秋冬カラーが登場!
デサントジャパンが展開する『デサント』ブランドは8月5日、韓国・釜山にあるスポーツシューズ研究開発拠点「DISC(DESCENTE INNOVATION STUDIO COMPLEX) BUSAN(ディスクプサン)」にお […]
2026.08.05
三段跳・野澤和心が12m88の自己タイで初V! 「自分の中で良い跳躍できた」 女子4継は市柏が初優勝/滋賀IH
◇全国高校総体(インターハイ、7月30日~8月5日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)6日目 高校アスリートの祭典、インターハイの6日目が行われ、女子三段跳では野澤和心(甲府南2山梨)が12m88(+1.2)で優勝を飾った […]
2026.08.04
4×100mR・市船橋が39秒60で3年ぶりV!学校別歴代3位のチーム記録更新、エース片山「約束を果たせた」/滋賀IH
◇全国高校総体(インターハイ、7月30日~8月5日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)6日目 高校アスリートの祭典、インターハイの6日目が行われ、男子4×100mリレーは市船橋(千葉)が高校歴代5位、学校別高校歴代3位のチ […]
2026.08.04
女子4×100mR・市柏が45秒41で初優勝!前回3位から一丸、山田奈央が2冠「信じあってきたことがつながった」/滋賀IH
◇全国高校総体(インターハイ、7月30日~8月5日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)6日目 高校アスリートの祭典、インターハイの6日目が行われ、女子4×100mリレーは市柏(千葉)が45秒41で初優勝を飾った。 広告の下 […]
Latest Issue
最新号
2026年8月号 (7月14日発売)
別冊付録 IH観戦ガイド
アジア大会代表一覧