◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム)
日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameの2日目が行われた。
毎年、好記録ラッシュに沸くこの大会。この日は大記録ラッシュに沸いた。そのボルテージが最高潮に達したのが男子110mハードル。村竹ラシッド(JAL) が日本人で初めて「13秒」の壁を破る12秒92(+0.6)を打ち立てた。
従来の日本記録は自身と、順大の先輩である泉谷駿介(住友電工)が持っていた13秒04。それを一気に0.12秒も塗り替え、世界歴代では11位タイにランクイン。
アジア歴代ではアテネ五輪金メダルの劉翔(中国)が2006年に作った当時世界記録の12秒88に次ぐもの。今季世界リスト2位と、まさにワールドクラスの大記録で、東京世界選手権へ大いに弾みをつけた。
男子200mでは村竹の1年後輩で、同じく東京世界選手権代表の鵜澤飛羽(JAL)が、自己ベストを0.01秒更新する日本歴代3位タイ20秒11(+0.9)で快勝。今季4度目の20秒1台で、日本記録(20秒03)の更新、日本人初の19秒台、そして世界選手権のファイナルへ向けて弾みをつけた。
その直前に行われた女子100mハードルでは、福部真子(日本建設工業)が東京世界選手権参加標準にピタリ到達する12秒73(+1.4)で優勝。1週間前の実学・対抗では12秒74とわずか0.01秒で逃した「標準突破」を見事に果たし、2大会ぶりの世界選手権代表入りへ大きく前進した。
男子100mは栁田大輝(東洋大)が日本歴代5位タイの10秒00(+0.3)をマークして優勝した。予選では追い風参考を含む国内最速タイムとなる9秒92(+3.3)を叩き出したが、決勝では公認の9秒台突入、さらには世界選手権出場にも一歩届かず悔しさがにじんだ。
このほか、女子100mは御家瀬緑(住友電工)が自己ベストを0.04秒更新する日本歴代4位の11秒33(+1.0)で制覇。同200mは青野朱李(NDソフト)が23秒42(+0.5)の今季ベストで制し、男子砲丸投は森下大地(KAGOTANI)が日本歴代10位の自己記録を3cm更新する18m33で優勝した。
またスプリントハードルでは2位以下も好記録。男子110mハードルでは2位の阿部竜希(順大)が7月末に出した学生歴代3位の自己ベストを0.11秒更新する日本歴代4位の13秒12をマーク。女子100mハードルでは2位の清山ちさと(いちご)が日本歴代4位の12秒84、3位の本田怜(順大)が学生新・日本歴代7位の12秒91、4位の大松由季(CDL)が今季ベストの12秒95、5位の島野真生(日女体大)も学生新、日本歴代9位の12秒97と、好記録が並んだ。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.17
中学生アスリートの祭典 沖縄全中が今日開幕! 新記録、好勝負に注目
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.07.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.17
中学生アスリートの祭典 沖縄全中が今日開幕! 新記録、好勝負に注目
◇沖縄全中(8月17日~20日/沖縄・沖縄県総合運動公園陸上競技場) 8月17日から4日間、中学日本一を懸けた全中が沖縄県沖縄市で開催される。 全中も7月の日本選手権やインターハイ同様に暑熱対策のため、正午前から15時頃 […]
2025.08.16
3000m田中希実がキピエゴンに食らいつく積極レース!8分45秒80で13位 DL初陣の走高跳・長谷川9位/DLシレジア
ダイヤモンドリーグ第12戦シレジア大会が7月19日、ポーランドの同地で行われ、女子3000mに出場した田中希実(New Balance)は8分45秒80で13位ながら積極的なレースを見せた。 1500mと5000mで東京 […]
2025.08.16
100m栁田大輝「こんな喜べないベスト初めて」日本歴代5位タイの10秒00も世界陸上には届かず/福井ナイトゲームズ
◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameの2日目に行われた男子100mで、栁田大輝(東洋大)が […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99