HOME 特集

2022.02.18

高橋英輝が3大会ぶり王座に就くか!? 女子は岡田久美子が7度目V狙う/日本選手権20km競歩展望
高橋英輝が3大会ぶり王座に就くか!? 女子は岡田久美子が7度目V狙う/日本選手権20km競歩展望


2月20日に日本選手権20km競歩(兵庫・神戸)が開催される。国際大会の選考レースとなる今大会の注目選手を見ていく。

昨年の東京五輪で銀メダルを獲得している池田向希(旭化成)は第29回世界競歩チーム選手権(3月4、5日/オマーン・マスカット)に選ばれているため出場を見送った。同銅メダルで、日本選手権連覇中の山西利和(愛知製鋼)はエントリーしていたが、こちらも世界競歩チーム選手権に向けて「ターゲット変更」で欠場。五輪メダリスト2人が不在だが、それでも世界クラスの“歩き”が見られるのが今の日本競歩だ。

優勝候補筆頭に挙がるのは五輪3大会出場の高橋英輝(富士通)。自己記録1時間17分26秒を持つ高橋は、この大会と相性が良く、15年度から18年度まで4連覇を飾っている。前々回3位、前回2位とここ2大会はタイトルを逃しているだけに、3大会ぶりの王座奪還なるか。

東京五輪には50km競歩で代表入りした丸尾知司(愛知製鋼)もエントリーしている。初優勝を狙うのは若手のホープ・古賀友太(明大)。10000m競歩では池田に次ぐ学生歴代2位の37分35秒00を持つなどスピードが武器で、20kmでも1時間18分42秒を20年にマークしている。また、復活を期すリオ五輪7位の松永大介(富士通)も注目だ。今大会には引退を表明している藤澤勇(ALSOK)もエントリーしている。

女子は前回優勝で、東京五輪代表の藤井菜々子(エディオン)が、こちらも世界競歩チーム選手権への調整のため欠場を発表。前々回まで6連覇を飾った女王・岡田久美子(東京陸協)が2年ぶり制覇を目指す。

1時間27分41秒の日本記録を持つ岡田。東京五輪後は森岡紘一朗さんとの結婚を発表し、大学卒業後から所属していたビックカメラを退社するなど、心機一転のレースとなりそうだ。

同じく東京五輪に出場した河添香織(自衛隊体育学校)や、ベテランの渕瀬真寿美(建装工業)、大学生では日本インカレ王者の藪田みのり(武庫川女大)らが虎視眈々と上位をうかがう。

広告の下にコンテンツが続きます

今大会は、今年のオレゴン世界選手権の代表選考会およびアジア大会代表選考会となっている。最終的に日本代表は複数の選考レースを終えた段階で総合的に評価されて選出されるが、派遣設定記録を突破して優勝すれば内定となる。

■第105回日本陸上競技選手権大会20km競歩
2月20日(日)兵庫・神戸 六甲アイランド内コース
スタート
男子20km 8時50分~
女子20km 10時40分~
U20選抜10km 12時45分~
U20選抜5km 13時50分~

ライブ配信↓↓

2月20日に日本選手権20km競歩(兵庫・神戸)が開催される。国際大会の選考レースとなる今大会の注目選手を見ていく。 昨年の東京五輪で銀メダルを獲得している池田向希(旭化成)は第29回世界競歩チーム選手権(3月4、5日/オマーン・マスカット)に選ばれているため出場を見送った。同銅メダルで、日本選手権連覇中の山西利和(愛知製鋼)はエントリーしていたが、こちらも世界競歩チーム選手権に向けて「ターゲット変更」で欠場。五輪メダリスト2人が不在だが、それでも世界クラスの“歩き”が見られるのが今の日本競歩だ。 優勝候補筆頭に挙がるのは五輪3大会出場の高橋英輝(富士通)。自己記録1時間17分26秒を持つ高橋は、この大会と相性が良く、15年度から18年度まで4連覇を飾っている。前々回3位、前回2位とここ2大会はタイトルを逃しているだけに、3大会ぶりの王座奪還なるか。 東京五輪には50km競歩で代表入りした丸尾知司(愛知製鋼)もエントリーしている。初優勝を狙うのは若手のホープ・古賀友太(明大)。10000m競歩では池田に次ぐ学生歴代2位の37分35秒00を持つなどスピードが武器で、20kmでも1時間18分42秒を20年にマークしている。また、復活を期すリオ五輪7位の松永大介(富士通)も注目だ。今大会には引退を表明している藤澤勇(ALSOK)もエントリーしている。 女子は前回優勝で、東京五輪代表の藤井菜々子(エディオン)が、こちらも世界競歩チーム選手権への調整のため欠場を発表。前々回まで6連覇を飾った女王・岡田久美子(東京陸協)が2年ぶり制覇を目指す。 1時間27分41秒の日本記録を持つ岡田。東京五輪後は森岡紘一朗さんとの結婚を発表し、大学卒業後から所属していたビックカメラを退社するなど、心機一転のレースとなりそうだ。 同じく東京五輪に出場した河添香織(自衛隊体育学校)や、ベテランの渕瀬真寿美(建装工業)、大学生では日本インカレ王者の藪田みのり(武庫川女大)らが虎視眈々と上位をうかがう。 今大会は、今年のオレゴン世界選手権の代表選考会およびアジア大会代表選考会となっている。最終的に日本代表は複数の選考レースを終えた段階で総合的に評価されて選出されるが、派遣設定記録を突破して優勝すれば内定となる。 ■第105回日本陸上競技選手権大会20km競歩 2月20日(日)兵庫・神戸 六甲アイランド内コース スタート 男子20km 8時50分~ 女子20km 10時40分~ U20選抜10km 12時45分~ U20選抜5km 13時50分~ ライブ配信↓↓ https://youtu.be/xpKmlPsqOXA

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.15

7年ぶり開催の中国四国学生女子駅伝は山口・周南公立・至誠館大連合が独走V!/中国四国学生女子駅伝

第23回中国四国学生女子駅伝が12月15日、広島県の東広島市運動公園内周回コースで行なわれ、山口・周南公立・至誠館大連合が1時間1分37秒で優勝した。 山口・周南公立・至誠館大学連合は1区・治尾優衣奈が17分27秒で首位 […]

NEWS 男子・細江が3位入賞! 4区・柘植源太が圧巻区間賞/全中駅伝

2024.12.15

男子・細江が3位入賞! 4区・柘植源太が圧巻区間賞/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・男子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:6区間18km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、男子は鶴ヶ島藤(埼玉)が57分17 […]

NEWS 我孫子 主力2人欠場のピンチも総合力で2位!「みんながあきらめなかった」/全中駅伝

2024.12.15

我孫子 主力2人欠場のピンチも総合力で2位!「みんながあきらめなかった」/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・男子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:6区間18km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、男子は鶴ヶ島藤(埼玉)が57分17 […]

NEWS 女子3位・神村学園は初出場から3連続トップ3 5区・武田「みんなと一緒に走ったから自信になる」/全中駅伝

2024.12.15

女子3位・神村学園は初出場から3連続トップ3 5区・武田「みんなと一緒に走ったから自信になる」/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・女子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:5区間12km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、女子は京山(岡山)が41分18秒で […]

NEWS 女子・富山の大沢野は2年連続2位 ダブルエースが見せ場 1区・長森「悔いはない」/全中駅伝

2024.12.15

女子・富山の大沢野は2年連続2位 ダブルエースが見せ場 1区・長森「悔いはない」/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・女子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:5区間12km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、女子は京山(岡山)が41分18秒で […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top