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2021.04.30

東京五輪切符をつかめ!世界リレーが5月1、2日ポーランドで開催 日本は5種目エントリー
東京五輪切符をつかめ!世界リレーが5月1、2日ポーランドで開催 日本は5種目エントリー

シレジア2021世界リレー(ポーランド)が5月1日、2日に行われる。この大会で入賞すれば東京五輪の出場権を獲得。日本は男女4×100m、4×400mと、男女混合4×400mにエントリーしている。

すでに東京五輪の出場権を持つ男子4×100mは若手中心。坂井隆一郎(大阪ガス)や高校生の栁田大輝(東農大二高3群馬)らでオーダーを組む。

一方、男子4×400m、女子両リレー、そして男女混合は出場権獲得へ大きな一戦となる。

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男子マイルはウォルシュ・ジュリアン(富士通)がケガのためメンバーから外れるなど主力に故障者が続いている。そんななか、好調なのが伊東利来也(三菱マテリアル)。早大4年だった昨年の日本選手権400mを制すなど、力をつけている。45秒49が自己記録で、3月のトライアルでも46秒76で選考会トップだった。選考会400m2位だったのが池田弘佑。鳥取大医学部出身で、社会福祉法人「あすなろ会」で医師として勤務している。自己記録は19年の46秒53だが、選考会では46秒91をマークして代表入りした。

その他、板鼻航平(Accel)、佐藤拳太郎(富士通)、川端魁人(創徳中教)、鈴木碧斗(東洋大)で、「前半からスピードを出して勝負する」選手を中心に、調子の良い選手で組むことになるか。男子マイルは記録のランキングでも出場を狙える位置は見えるが、まずは決勝に行って出場権を得たいところだ。英国、ベルギー、ポーランド、フランス、ボツワナ、コロンビア、ケニアあたりが上位候補。インド、イタリアあたりと入賞ラインを競り合うかたちになるか。

女子4×100mは参加標準記録を突破できなかったものの、辞退した国があったため滑り込みで出場権を獲得した。中心メンバーは昨年の日本選手権100mVの兒玉芽生(福岡大)と200m優勝の鶴田玲美(南九州ファミリーマート)の2人。ともに昨シーズンほどの本調子ではないが、完調が不可欠だ。好調の齋藤愛美(大阪成蹊大)が得意の3走が務めるか。ここに、好調の青山華依(甲南大)、石川優(青学大)がどう加わるか。2011年にマークした43秒39の日本記録を更新できれば決勝進出の可能性はある。

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絶対エースの青山聖佳(大阪成蹊AC)が牽引する女子4×400mは、同い年の松本奈菜子(東邦銀行)、大学2年目の高島咲季(青学大)が中心。3月のトライアルで自己新の小林茉由(J.VIC)や800mも得意な川田朱夏(東大阪大)、4×100mでもメンバー入りしている齋藤愛美らで決勝を狙う。ベルギー、フランス、英国あたりが上位候補。15年に出した3分28秒91に近いタイム、3分30秒前後では行きたいところ。

男女混合リレーは調子の良いメンバー、体力が残る選手を選ぶことになるだろう。

初日に女子4×400m、男子4×400m、女子4×100m、男子4×100m、男女混合マイルの順で予選が行われ、翌日に決勝。なお、10位まで(※予選のタイム順)には来年のユージン世界選手権の出場権が与えられる。

大会には米国、ジャマイカ、豪州らが不参加。模様は2日目をTBS(関東ローカル)で深夜2時13分から生中継。動画配信サービス「Paravi」で両日とも生中継される。1日目(5月1日)深夜1時55分~、2日目(5月2日)深夜2時13分~。

■シレジア世界リレー選手権代表選手
●男子4×100m
坂井隆一郎(大阪ガス)
栁田大輝(東農大二高3群馬)
鈴木涼太(城西大)
宮本大輔(東洋大)
樋口一馬(MINT TOKYO)
●男子4×400m/男女混合4×400m
伊東利来也(三菱マテリアル)
池田弘佑(あすなろ会)
板鼻航平(Accel)
佐藤拳太郎(富士通)
川端魁人(創徳中教)
鈴木碧斗(東洋大)
●女子4×100m
兒玉芽生(福岡大)
鶴田玲美(南九州ファミリーマート)
青山華依(甲南大)
齋藤愛美(大阪成蹊大)
石川優(青学大)
●女子4×400m/男女混合4×400m
青山聖佳(大阪成蹊AC)
松本奈菜子(東邦銀行)
高島咲季(青学大)
川田朱夏(東大阪大)
小林茉由(J.VIC)
新宅麻未(アットホーム)
齋藤愛美(大阪成蹊大)

シレジア2021世界リレー(ポーランド)が5月1日、2日に行われる。この大会で入賞すれば東京五輪の出場権を獲得。日本は男女4×100m、4×400mと、男女混合4×400mにエントリーしている。 すでに東京五輪の出場権を持つ男子4×100mは若手中心。坂井隆一郎(大阪ガス)や高校生の栁田大輝(東農大二高3群馬)らでオーダーを組む。 一方、男子4×400m、女子両リレー、そして男女混合は出場権獲得へ大きな一戦となる。 男子マイルはウォルシュ・ジュリアン(富士通)がケガのためメンバーから外れるなど主力に故障者が続いている。そんななか、好調なのが伊東利来也(三菱マテリアル)。早大4年だった昨年の日本選手権400mを制すなど、力をつけている。45秒49が自己記録で、3月のトライアルでも46秒76で選考会トップだった。選考会400m2位だったのが池田弘佑。鳥取大医学部出身で、社会福祉法人「あすなろ会」で医師として勤務している。自己記録は19年の46秒53だが、選考会では46秒91をマークして代表入りした。 その他、板鼻航平(Accel)、佐藤拳太郎(富士通)、川端魁人(創徳中教)、鈴木碧斗(東洋大)で、「前半からスピードを出して勝負する」選手を中心に、調子の良い選手で組むことになるか。男子マイルは記録のランキングでも出場を狙える位置は見えるが、まずは決勝に行って出場権を得たいところだ。英国、ベルギー、ポーランド、フランス、ボツワナ、コロンビア、ケニアあたりが上位候補。インド、イタリアあたりと入賞ラインを競り合うかたちになるか。 女子4×100mは参加標準記録を突破できなかったものの、辞退した国があったため滑り込みで出場権を獲得した。中心メンバーは昨年の日本選手権100mVの兒玉芽生(福岡大)と200m優勝の鶴田玲美(南九州ファミリーマート)の2人。ともに昨シーズンほどの本調子ではないが、完調が不可欠だ。好調の齋藤愛美(大阪成蹊大)が得意の3走が務めるか。ここに、好調の青山華依(甲南大)、石川優(青学大)がどう加わるか。2011年にマークした43秒39の日本記録を更新できれば決勝進出の可能性はある。 絶対エースの青山聖佳(大阪成蹊AC)が牽引する女子4×400mは、同い年の松本奈菜子(東邦銀行)、大学2年目の高島咲季(青学大)が中心。3月のトライアルで自己新の小林茉由(J.VIC)や800mも得意な川田朱夏(東大阪大)、4×100mでもメンバー入りしている齋藤愛美らで決勝を狙う。ベルギー、フランス、英国あたりが上位候補。15年に出した3分28秒91に近いタイム、3分30秒前後では行きたいところ。 男女混合リレーは調子の良いメンバー、体力が残る選手を選ぶことになるだろう。 初日に女子4×400m、男子4×400m、女子4×100m、男子4×100m、男女混合マイルの順で予選が行われ、翌日に決勝。なお、10位まで(※予選のタイム順)には来年のユージン世界選手権の出場権が与えられる。 大会には米国、ジャマイカ、豪州らが不参加。模様は2日目をTBS(関東ローカル)で深夜2時13分から生中継。動画配信サービス「Paravi」で両日とも生中継される。1日目(5月1日)深夜1時55分~、2日目(5月2日)深夜2時13分~。 ■シレジア世界リレー選手権代表選手 ●男子4×100m 坂井隆一郎(大阪ガス) 栁田大輝(東農大二高3群馬) 鈴木涼太(城西大) 宮本大輔(東洋大) 樋口一馬(MINT TOKYO) ●男子4×400m/男女混合4×400m 伊東利来也(三菱マテリアル) 池田弘佑(あすなろ会) 板鼻航平(Accel) 佐藤拳太郎(富士通) 川端魁人(創徳中教) 鈴木碧斗(東洋大) ●女子4×100m 兒玉芽生(福岡大) 鶴田玲美(南九州ファミリーマート) 青山華依(甲南大) 齋藤愛美(大阪成蹊大) 石川優(青学大) ●女子4×400m/男女混合4×400m 青山聖佳(大阪成蹊AC) 松本奈菜子(東邦銀行) 高島咲季(青学大) 川田朱夏(東大阪大) 小林茉由(J.VIC) 新宅麻未(アットホーム) 齋藤愛美(大阪成蹊大)

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