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2025.09.14

NEWS
東京世界陸上 日本代表全選手コメント集

男子

・100m
桐生祥秀(日本生命)
「準決勝を通過して、決勝で勝負するというプランが、もうこの予選で崩れてしまいました。自分も不甲斐ないし、申し訳ないと思っています。ライルズ選手がいましたけど、リラックスしながらゴールして。何番かもわからなくて、トップじゃないとは思いましたが、タイムも日本選手権と同じぐらいだと思いながらフィニッシュしました。やっぱり、こう国立競技場でしっかりとタイムを出して走りたいな、と。しっかりと顔を挙げてから行けたかなと思っていますが……。それでも、何を言っても予選落ちなので、意味ないかな。これだけ観客が入った国立のスタンドを僕は見たことがなかったので、この人たちの前でもう1本、2本と走りたいという思いがありました」

守祐陽(大東大)
「『平常心でいこう、いつも通りいこう』とやってきたんですが、どうしても本番で発揮できないというのが出てしまいました。自分では平常心でいるつもりだったのに、いつも通りにできないというのが世界大会の難しさと感じました。大きな声援を受けてうれしかったんですけど、それを力に変えることができなかったのが、自分のまだ足りない部分かなと思います。この1ヵ月練習をしてきて、すごく良い状態でしたが、アップと試合での差をすごく感じる大会でした。レース全体では力が入らなかったというか、加速でトップスピードに乗れなかったのが一番大きかった点。世界トップレベルのスピードを体感できたのはすごく良い経験だったけど、大舞台で結果を出すような選手じゃないと今後通用しないとも感じました。その点を課題にしてこれから頑張っていきたいです。今日の結果は今日中にしっかり反省して、次はリレーがあるので、気持ちを切り替えて、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います」

サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)
「本当に悔しいの一言に尽きるかなと思います。この舞台でしっかりいい結果を出すためには、日々の練習もそうですし、ここまでの道のりがたぶん一番大事になってくる。そういうところで、何回かケガをしたり、いろいろなハプニングがあったりした中で今大会に臨んだかたちになりました。だから、本当に準備不足としか言いようがないかなと思っています。自分なりにできることをやってきたつもりですが、正直、それでは足りないのは、今回の結果からも間違いのないこと。この経験を生かしてどうやっていくかを考えていくしかないかなと思っています。ウォーミングアップの時もそうですし、動き自体は悪くなかったのですが、身体がいくら調子良く動けていても、日々の練習の積み重ねが試合に出てくる。100%同じ走りを毎回毎回するというのは、毎年毎年学んでいる部分ではあるけど、リセットされる部分もある。今回は試合数が足りていないのもそうですし、いい出力で走る試合がほとんどなかったので、もっとできることはあったなと後悔しかないシーズンになりました」

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・200m
鵜澤飛羽(JAL)

飯塚翔太(ミズノ)

水久保漱至(宮崎県スポ協)

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・400m
中島佑気ジョセフ(富士通)

佐藤風雅(ミズノ)

・800m
落合晃(駒大)

・1500m
飯澤千翔(住友電工)

・5000m
森凪也(Honda)

・10000m
葛西潤(旭化成)

鈴木芽吹(トヨタ自動車)

・110mH
村竹ラシッド(JAL)

泉谷駿介(住友電工)

野本周成(愛媛競技力本部)

・400mH
井之上駿太(富士通)

小川大輝(東洋大)

豊田兼(トヨタ自動車)

・3000m障害
三浦龍司(SUBARU)

・走高跳
瀬古優斗(FAAS)

真野友博(九電工)

赤松諒一(SEIBU PRINCE)

・走幅跳
橋岡優輝(富士通)

津波響樹(大塚製薬)

伊藤陸(スズキ)

・円盤投
湯上剛輝(トヨタ自動車)

・ハンマー投
福田翔大(住友電工)

・やり投
﨑山雄太(愛媛競技力本部)

ディーン元気(ミズノ)

長沼元(スズキ)

・マラソン
小山直城(Honda)

吉田祐也(GMOインターネットグループ)

近藤亮太(三菱重工)

・20km競歩
山西利和(愛知製鋼)

吉川絢斗(サンベルクス)

・20km・35km競歩
丸尾知司(愛知製鋼)
35km競歩について
「悔しい結果に終わって、悔しい気持ちがあふれています。メダル争いからこぼれてくる選手がたくさんいると思ったので、その(落ちてきた選手を拾っていく)計画で進めましたが、自分の身体に異変が起こって、ペースアップができなかったという状況です。身体にケイレンが起き始めて、給水の量が取り切れなかったという原因が考えられます。当たりませに想定されたことなので、自分のペースの状況と、自分自身の力が足りなかったと思います。絶え間なく応援をいただいて、私自身ほぼ止まってしまうところもあったんですけど、みなさんの応援のお陰でゴール地点にたどりつくことができました。本当に感謝しています。今日得た課題も含めて、海外の仲間たちももう一度チャレンジすると思うので、(20kmに向けて)しっかりと立て直したいと思います」

・35km競歩
川野将虎(旭化成)

勝木隼人(自衛隊体育学校)
「金メダルを取りたかったなという気持ちがあります。でも、日本の長い距離の種目のメダルは伝統だったので、2015年から続いてきた伝統だったので、まずは取れてホッとしています。川野君とは行きのバス中でどういうレースをするのかについて、「序盤で8人には絞りたいよね」という感じで話をしました。だから、15kmぐらいまでにまず集団の人数を絞って、8人以内にするという想定でした。その後は一度ペースを落として、ちょっと油断をさせて最後5kmからまくろうかという話もしていましたが、まくり切れなかった。(海外勢は)強かったです。僕も想定以上に疲れていたので。前半でちょっと(力を)使い過ぎたので、そこはちょっと悔しいところです。だた、これまでやってきたことはずっと一緒。この1年、そのために先頭を引いたレースをやってきました。本当にやりたいレースができたと思っています。川野君は途中、「もう3人に絞れました」と言ってくれたり。僕一人で取ったメダルじゃなくて、協力して取ったメダルだと思います。

・リレー
大上直起(青森県庁)

井上直紀(早大)

小池祐貴(住友電工)

栁田大輝(東洋大)

清水空跳(星稜高2石川)

今泉堅貴(内田洋行AC)
「ここ数年、自分がミックスリレーを走ってきましたが、毎回毎回、世界との壁を痛感させられるレースが続いていました。今回、地元・東京世界選手権ということで、『ここで結果を出さなければ、いつ残すんだ』という舞台が用意され、そのなかでファイナルに残れたのは、メンバー4人だけの力ではなく、日本の400mブロックを底上げしてきた結果だと思います。そこは誇らしく思います。予選は1走で内側のレーンとあって、走りにくかったというのもあります。決勝は悪いところを修正していき、課題を克服するつもりでしたが、順位を上げられなかったのは力不足を痛感するところです。男子マイルは世界でメダルを取ることを目標にやっています。自分と吉津選手はなかなかメンバー入りできず苦しい気持ちも続いていますが、ここで結果を出せたことで、胸を張って男子マイルに貢献できるかなと思います。これから1週間あるので、しっかり準備していきたいです」

田邉奨(中大)

吉津拓歩(ミキハウス)
「予選突破は厳しいかなって思ったところから一転して、(決勝の)チケットをもらうことができたので、もう一本走っていくぞと思っていたのですが、決勝は自分でも納得いかない走りになってしまいました。その点は申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでも、東京で開催された世界選手権で、ファイナルを経験することができ、しかも1周走っている間ずっと応援が途切れない場所で走ることができて、本当に良かったです。決勝でタイムを落としてしまったのは、単純に自分の弱さだと思います。今回、特に女子の井戸アビゲイル風果さんと松本菜奈子さんと歴代でもトップクラスに速い選手がいて、自分と今泉(堅貴)君がしっかり走れば日本記録は出るだろうと思っていました。予選は3分12秒狙いで、目標通りの内容。個人的にはアジア記録(3分11秒82)を更新したい気持ちもあったので、もう少し頑張れていればという悔しさもあります。(予選は)6番手でもらって6番手で渡すだけだったので、1人でも抜いていればと思いますが、それが今の実力なんだと思っています。男子の4×400mリレーについてはあと1週間あるので、しっかりと休息して備えていければと思います」

佐藤拳太郎(富士通)

林申雅(筑波大)

※マラソン補欠
細谷恭平(黒崎播磨)

※20km競歩補欠
古賀友太(大塚製薬)

女子

・200m
井戸アビゲイル風果(東邦銀行)
混合4×400mR
「まずは、この舞台で走れたことは本当にうれしく思います。本当にたくさんの応援があって、すごく心強かったので、感謝の気持ちでいっぱいです。日本新記録を出すことは最低限の目標でしたし、それが決勝進出につながったのでうれしいです。予選は接戦の中で他の国についていくことができましたが、決勝では離れていく背中を追いかけることになり、まだまだトレーニングが必要だなと思いました。自分の走りとしては50秒台も狙っていましたが、51秒前半で走れて最低限の走りはできました。決勝はここまでの合宿や練習などでいろんな方にサポートしていただいたので、その想いを胸に走ったのですが、思うような結果ではなかったので、またチャレンジしていきたいです。会場の雰囲気にも慣れたので、個人の200mでは自分の力をしっかり出し切って準決勝を目指します」

・400m
松本奈菜子(東邦銀行)
混合4×400mR
「混合マイルリレーという種目が始まってから、メンバーに選ばれることが多かったのですが、女子のロングスプリントが弱く、いつも男子の力を借りていたという思いが強かった。今回は決勝を狙えるという雰囲気があり、私自身も力をつけていかないと貢献できないと思っていました。このメンバーはもちろん、日本のロングスプリントの選手たち、コーチ陣、皆さんの力をあわせて、決勝の舞台を走れたのはすごく価値のあること。男女ともにロングスプリントが力をつけてきていることを示すことができたと思います。私自身としては佐藤拳太郎さんだったり、吉田真希子監督だったりいろんなかたからアドバイスを受け、さらに3走までの3人の力走もあって、落ち着いて走ることができました。今日の2レースの感覚がすごくよかったので、個人の400mも日本記録を更新できるように精いっぱい頑張っていきたいと思います」

・800m
久保凛(東大阪大敬愛高3大阪)

・1500m・5000m
田中希実(New Balance)
1500m
「今日は実力不足というのが目に見えていました。東京五輪の時もチャレンジャーの立場だったので、その頃に戻りたかったのですが、たくさん経験を積んでこられたぶん、挫折感を乗り越えることができないんだなと感じました。ただ、実力不足だと、本当にあきらめたらそこで終わり。ゴールの瞬間まで動かしたいという気持ちが本当にありましたし、今日は久しぶりにずっとあきらめることなく走り切ることができた。レース結果はわからない、でもわからないこからこそあきらめないし、挑む。それを含めて、向かっていく時間を楽しむということができたので、実力をつけなさいということをしっかりと受け入れていかないとと思っています」

・1500m
木村友香(積水化学)
「今年は4分05秒を超えたいという思いで日々のトレーニングも生活も積み重ねてきたので、この舞台で数字として得られなかった悔しさは本当に強いです。でも、すごく順調にトレーニングが詰めて、自信を持った中で覚悟を決めてスタートラインに立つことができました。途中までですが、自分とコーチと思い描いていたようなレースプランを、覚悟を持ってできたというところは良かったです。スローペースになると自分の力を発揮できない弱さもわかっていたので、自分のペース、リズムを作っていったほうが求める結果に近づけるかなと思って飛び出しました、私はメンタル面が弱いので、それは数時以外のもので自分の成長を見せられたところかなと思います」

・5000m
山本有真(積水化学)

・5000m、10000m
廣中璃梨佳(日本郵政グループ)
「2年ぶりの世界大会でしたが、どういうレースができるか逆にワクワク感がありました。世界大会が1年空くことで、今の自分の位置がどこなのか不安を感じる時もあったのですが、まずはこの世界陸上を楽しんで、みなさんの歓声と一緒に戦うんだという気持ちで走りました。みなさんの前で入賞できたのはうれしいです。この湿度の中だったので、入賞は全然チャンスがあると思っていました。最後は本当にたくさんの声援の力を借りながら、最後の1歩まで粘ることができたと思います。もちろん入賞はとてもうれしいのですが、最初から最後まで、この25周が楽しかったと本当に心から思える試合でした」

・10000m
矢田みくに(エディオン)
「楽しかったです、と言いたかったのですが、悔しさが9割。自分の不甲斐なさが出たレースになりました。でも、多くの声援があり、幸せな25周でした。ここに出るだけではなく、せめて入賞をと目指していたので、初めはあせらず5~7番手あたりにつけて、後半戦えればと思っていたのですが、そこまでの練習をつむことができませんでした。」
・100mH
中島ひとみ(長谷川体育施設)

福部真子(日本建設工業)

田中佑美(富士通)

・3000m障害
齋藤みう(パナソニック)

・走高跳
髙橋渚(センコー)

・棒高跳
諸田実咲(アットホーム)

・走幅跳
秦澄美鈴(住友電工)
「まず悔しいです。欧州転戦を終えてから世界選手権までの期間はすごく良い練習と準備ができていたなと思っていたんですが、そこがうまくいっても、この舞台ではなかなか結果を出すことができないと感じました。国立競技場は(助走路の反発が強くて)助走でしっかり押し込まないといけないスタジアムなのですが、1回目は浮いてしまう助走になってしまいました。徐々に修正しながら、3回目はファウルでもなんでもいいからとにかく走りきるつもりで挑みました。結果は6m45で(決勝通過ラインに)全然届かなかったんですけど、いい跳躍ができたんじゃないかと思います。この満員の国立競技場で友人や応援してくれるみなさんがいて、手拍子しない理由もないなと思って、1本目から手拍子をやりました。試合前は『手拍子を求めたら大きいだろうな』らいに想像していたんですが、手拍子じゃなくて、拍手に背中を押されて心にしみるというか、見守られているような気持ちになりました」

・三段跳
髙島真織子(九電工)

森本麻里子(オリコ)

・円盤投
郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)
「結果につながらなかったので悔しい気持ちでいっぱいですが、19年のドーハ大会とは違って、地に足つけた投てきはできたかなと思っています。(東京世界陸上に)出られるかどうかわからないかった状況にある中でこの舞台に立てて、まずは良かったと思っていますし、本当にたくさんの方々が応援してくださって、とても力になりました。ずっと課題である下半身からの連動を今日も目指していたのですが、なかなか結果につながりませんでした。圧倒的に実力不足を感じたので、この経験を絶対に次に生かします」

・やり投
北口榛花(JAL)

上田百寧(ゼンリン)

武本紗栄(オリコ)

・マラソン
安藤友香(しまむら)

小林香菜(大塚製薬)

佐藤早也伽(積水化学)

・20km競歩
藤井菜々子(エディオン)

岡田久美子(富士通)

柳井綾音(立命大)

・35km競歩
梅野倖子(LOCOK)15位
「悔しいの一言に尽きます。最初は思い通りのプランで行っていて、一人ずつ抜いていけばいいという作戦でした。最初から脚が重たさや疲労はまったくなく、歩けていたのですが、途中から沿道の日本の方の応援が、すごくうれしい反面、自分のメンタルが弱すぎて、「早く前に行かないといけないというプレッシャーに感じてしまいました。、自分の準備不足でこの結果になってしまったと思います。プレッシャーに打ち勝てるような強い選手に、今後なっていかないといけないなというのが明らかになった試合でした」

矢来舞香(千葉興業銀行)20位
「夢の舞台だった東京世界陸上だったので、レースが始まる前は楽しんで歩くという気持ちでいっぱいでした。やはり35kmだとつらい部分もありましたが、すごいたくさんの沿道の人の方がいらっしゃいました。楽しむ気持ちも持ちつつ、苦しい気持ちもありましたが、良い35kmのレースになったと思います。20位という順位にすごく驚いていて、エントリーリスト(32番目)は上回りたいと思っていたので、すごくうれしいです。今できる最大限の力を発揮できたと思います。ここがスタートラインだと思って練習を積み重ねて、世界で戦えるようにな選手になりたいです」

渕瀬真寿美(建装工業)21位

・リレー
青木アリエ(日体大)

※マラソン補欠
鈴木優花(第一生命グループ)

男子

・100m 桐生祥秀(日本生命) 「準決勝を通過して、決勝で勝負するというプランが、もうこの予選で崩れてしまいました。自分も不甲斐ないし、申し訳ないと思っています。ライルズ選手がいましたけど、リラックスしながらゴールして。何番かもわからなくて、トップじゃないとは思いましたが、タイムも日本選手権と同じぐらいだと思いながらフィニッシュしました。やっぱり、こう国立競技場でしっかりとタイムを出して走りたいな、と。しっかりと顔を挙げてから行けたかなと思っていますが……。それでも、何を言っても予選落ちなので、意味ないかな。これだけ観客が入った国立のスタンドを僕は見たことがなかったので、この人たちの前でもう1本、2本と走りたいという思いがありました」 守祐陽(大東大) 「『平常心でいこう、いつも通りいこう』とやってきたんですが、どうしても本番で発揮できないというのが出てしまいました。自分では平常心でいるつもりだったのに、いつも通りにできないというのが世界大会の難しさと感じました。大きな声援を受けてうれしかったんですけど、それを力に変えることができなかったのが、自分のまだ足りない部分かなと思います。この1ヵ月練習をしてきて、すごく良い状態でしたが、アップと試合での差をすごく感じる大会でした。レース全体では力が入らなかったというか、加速でトップスピードに乗れなかったのが一番大きかった点。世界トップレベルのスピードを体感できたのはすごく良い経験だったけど、大舞台で結果を出すような選手じゃないと今後通用しないとも感じました。その点を課題にしてこれから頑張っていきたいです。今日の結果は今日中にしっかり反省して、次はリレーがあるので、気持ちを切り替えて、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います」 サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ) 「本当に悔しいの一言に尽きるかなと思います。この舞台でしっかりいい結果を出すためには、日々の練習もそうですし、ここまでの道のりがたぶん一番大事になってくる。そういうところで、何回かケガをしたり、いろいろなハプニングがあったりした中で今大会に臨んだかたちになりました。だから、本当に準備不足としか言いようがないかなと思っています。自分なりにできることをやってきたつもりですが、正直、それでは足りないのは、今回の結果からも間違いのないこと。この経験を生かしてどうやっていくかを考えていくしかないかなと思っています。ウォーミングアップの時もそうですし、動き自体は悪くなかったのですが、身体がいくら調子良く動けていても、日々の練習の積み重ねが試合に出てくる。100%同じ走りを毎回毎回するというのは、毎年毎年学んでいる部分ではあるけど、リセットされる部分もある。今回は試合数が足りていないのもそうですし、いい出力で走る試合がほとんどなかったので、もっとできることはあったなと後悔しかないシーズンになりました」 ・200m 鵜澤飛羽(JAL) 飯塚翔太(ミズノ) 水久保漱至(宮崎県スポ協) ・400m 中島佑気ジョセフ(富士通) 佐藤風雅(ミズノ) ・800m 落合晃(駒大) ・1500m 飯澤千翔(住友電工) ・5000m 森凪也(Honda) ・10000m 葛西潤(旭化成) 鈴木芽吹(トヨタ自動車) ・110mH 村竹ラシッド(JAL) 泉谷駿介(住友電工) 野本周成(愛媛競技力本部) ・400mH 井之上駿太(富士通) 小川大輝(東洋大) 豊田兼(トヨタ自動車) ・3000m障害 三浦龍司(SUBARU) ・走高跳 瀬古優斗(FAAS) 真野友博(九電工) 赤松諒一(SEIBU PRINCE) ・走幅跳 橋岡優輝(富士通) 津波響樹(大塚製薬) 伊藤陸(スズキ) ・円盤投 湯上剛輝(トヨタ自動車) ・ハンマー投 福田翔大(住友電工) ・やり投 﨑山雄太(愛媛競技力本部) ディーン元気(ミズノ) 長沼元(スズキ) ・マラソン 小山直城(Honda) 吉田祐也(GMOインターネットグループ) 近藤亮太(三菱重工) ・20km競歩 山西利和(愛知製鋼) 吉川絢斗(サンベルクス) ・20km・35km競歩 丸尾知司(愛知製鋼) 35km競歩について 「悔しい結果に終わって、悔しい気持ちがあふれています。メダル争いからこぼれてくる選手がたくさんいると思ったので、その(落ちてきた選手を拾っていく)計画で進めましたが、自分の身体に異変が起こって、ペースアップができなかったという状況です。身体にケイレンが起き始めて、給水の量が取り切れなかったという原因が考えられます。当たりませに想定されたことなので、自分のペースの状況と、自分自身の力が足りなかったと思います。絶え間なく応援をいただいて、私自身ほぼ止まってしまうところもあったんですけど、みなさんの応援のお陰でゴール地点にたどりつくことができました。本当に感謝しています。今日得た課題も含めて、海外の仲間たちももう一度チャレンジすると思うので、(20kmに向けて)しっかりと立て直したいと思います」 ・35km競歩 川野将虎(旭化成) 勝木隼人(自衛隊体育学校) 「金メダルを取りたかったなという気持ちがあります。でも、日本の長い距離の種目のメダルは伝統だったので、2015年から続いてきた伝統だったので、まずは取れてホッとしています。川野君とは行きのバス中でどういうレースをするのかについて、「序盤で8人には絞りたいよね」という感じで話をしました。だから、15kmぐらいまでにまず集団の人数を絞って、8人以内にするという想定でした。その後は一度ペースを落として、ちょっと油断をさせて最後5kmからまくろうかという話もしていましたが、まくり切れなかった。(海外勢は)強かったです。僕も想定以上に疲れていたので。前半でちょっと(力を)使い過ぎたので、そこはちょっと悔しいところです。だた、これまでやってきたことはずっと一緒。この1年、そのために先頭を引いたレースをやってきました。本当にやりたいレースができたと思っています。川野君は途中、「もう3人に絞れました」と言ってくれたり。僕一人で取ったメダルじゃなくて、協力して取ったメダルだと思います。 ・リレー 大上直起(青森県庁) 井上直紀(早大) 小池祐貴(住友電工) 栁田大輝(東洋大) 清水空跳(星稜高2石川) 今泉堅貴(内田洋行AC) 「ここ数年、自分がミックスリレーを走ってきましたが、毎回毎回、世界との壁を痛感させられるレースが続いていました。今回、地元・東京世界選手権ということで、『ここで結果を出さなければ、いつ残すんだ』という舞台が用意され、そのなかでファイナルに残れたのは、メンバー4人だけの力ではなく、日本の400mブロックを底上げしてきた結果だと思います。そこは誇らしく思います。予選は1走で内側のレーンとあって、走りにくかったというのもあります。決勝は悪いところを修正していき、課題を克服するつもりでしたが、順位を上げられなかったのは力不足を痛感するところです。男子マイルは世界でメダルを取ることを目標にやっています。自分と吉津選手はなかなかメンバー入りできず苦しい気持ちも続いていますが、ここで結果を出せたことで、胸を張って男子マイルに貢献できるかなと思います。これから1週間あるので、しっかり準備していきたいです」 田邉奨(中大) 吉津拓歩(ミキハウス) 「予選突破は厳しいかなって思ったところから一転して、(決勝の)チケットをもらうことができたので、もう一本走っていくぞと思っていたのですが、決勝は自分でも納得いかない走りになってしまいました。その点は申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでも、東京で開催された世界選手権で、ファイナルを経験することができ、しかも1周走っている間ずっと応援が途切れない場所で走ることができて、本当に良かったです。決勝でタイムを落としてしまったのは、単純に自分の弱さだと思います。今回、特に女子の井戸アビゲイル風果さんと松本菜奈子さんと歴代でもトップクラスに速い選手がいて、自分と今泉(堅貴)君がしっかり走れば日本記録は出るだろうと思っていました。予選は3分12秒狙いで、目標通りの内容。個人的にはアジア記録(3分11秒82)を更新したい気持ちもあったので、もう少し頑張れていればという悔しさもあります。(予選は)6番手でもらって6番手で渡すだけだったので、1人でも抜いていればと思いますが、それが今の実力なんだと思っています。男子の4×400mリレーについてはあと1週間あるので、しっかりと休息して備えていければと思います」 佐藤拳太郎(富士通) 林申雅(筑波大) ※マラソン補欠 細谷恭平(黒崎播磨) ※20km競歩補欠 古賀友太(大塚製薬)

女子

・200m 井戸アビゲイル風果(東邦銀行) 混合4×400mR 「まずは、この舞台で走れたことは本当にうれしく思います。本当にたくさんの応援があって、すごく心強かったので、感謝の気持ちでいっぱいです。日本新記録を出すことは最低限の目標でしたし、それが決勝進出につながったのでうれしいです。予選は接戦の中で他の国についていくことができましたが、決勝では離れていく背中を追いかけることになり、まだまだトレーニングが必要だなと思いました。自分の走りとしては50秒台も狙っていましたが、51秒前半で走れて最低限の走りはできました。決勝はここまでの合宿や練習などでいろんな方にサポートしていただいたので、その想いを胸に走ったのですが、思うような結果ではなかったので、またチャレンジしていきたいです。会場の雰囲気にも慣れたので、個人の200mでは自分の力をしっかり出し切って準決勝を目指します」 ・400m 松本奈菜子(東邦銀行) 混合4×400mR 「混合マイルリレーという種目が始まってから、メンバーに選ばれることが多かったのですが、女子のロングスプリントが弱く、いつも男子の力を借りていたという思いが強かった。今回は決勝を狙えるという雰囲気があり、私自身も力をつけていかないと貢献できないと思っていました。このメンバーはもちろん、日本のロングスプリントの選手たち、コーチ陣、皆さんの力をあわせて、決勝の舞台を走れたのはすごく価値のあること。男女ともにロングスプリントが力をつけてきていることを示すことができたと思います。私自身としては佐藤拳太郎さんだったり、吉田真希子監督だったりいろんなかたからアドバイスを受け、さらに3走までの3人の力走もあって、落ち着いて走ることができました。今日の2レースの感覚がすごくよかったので、個人の400mも日本記録を更新できるように精いっぱい頑張っていきたいと思います」 ・800m 久保凛(東大阪大敬愛高3大阪) ・1500m・5000m 田中希実(New Balance) 1500m 「今日は実力不足というのが目に見えていました。東京五輪の時もチャレンジャーの立場だったので、その頃に戻りたかったのですが、たくさん経験を積んでこられたぶん、挫折感を乗り越えることができないんだなと感じました。ただ、実力不足だと、本当にあきらめたらそこで終わり。ゴールの瞬間まで動かしたいという気持ちが本当にありましたし、今日は久しぶりにずっとあきらめることなく走り切ることができた。レース結果はわからない、でもわからないこからこそあきらめないし、挑む。それを含めて、向かっていく時間を楽しむということができたので、実力をつけなさいということをしっかりと受け入れていかないとと思っています」 ・1500m 木村友香(積水化学) 「今年は4分05秒を超えたいという思いで日々のトレーニングも生活も積み重ねてきたので、この舞台で数字として得られなかった悔しさは本当に強いです。でも、すごく順調にトレーニングが詰めて、自信を持った中で覚悟を決めてスタートラインに立つことができました。途中までですが、自分とコーチと思い描いていたようなレースプランを、覚悟を持ってできたというところは良かったです。スローペースになると自分の力を発揮できない弱さもわかっていたので、自分のペース、リズムを作っていったほうが求める結果に近づけるかなと思って飛び出しました、私はメンタル面が弱いので、それは数時以外のもので自分の成長を見せられたところかなと思います」 ・5000m 山本有真(積水化学) ・5000m、10000m 廣中璃梨佳(日本郵政グループ) 「2年ぶりの世界大会でしたが、どういうレースができるか逆にワクワク感がありました。世界大会が1年空くことで、今の自分の位置がどこなのか不安を感じる時もあったのですが、まずはこの世界陸上を楽しんで、みなさんの歓声と一緒に戦うんだという気持ちで走りました。みなさんの前で入賞できたのはうれしいです。この湿度の中だったので、入賞は全然チャンスがあると思っていました。最後は本当にたくさんの声援の力を借りながら、最後の1歩まで粘ることができたと思います。もちろん入賞はとてもうれしいのですが、最初から最後まで、この25周が楽しかったと本当に心から思える試合でした」 ・10000m 矢田みくに(エディオン) 「楽しかったです、と言いたかったのですが、悔しさが9割。自分の不甲斐なさが出たレースになりました。でも、多くの声援があり、幸せな25周でした。ここに出るだけではなく、せめて入賞をと目指していたので、初めはあせらず5~7番手あたりにつけて、後半戦えればと思っていたのですが、そこまでの練習をつむことができませんでした。」 ・100mH 中島ひとみ(長谷川体育施設) 福部真子(日本建設工業) 田中佑美(富士通) ・3000m障害 齋藤みう(パナソニック) ・走高跳 髙橋渚(センコー) ・棒高跳 諸田実咲(アットホーム) ・走幅跳 秦澄美鈴(住友電工) 「まず悔しいです。欧州転戦を終えてから世界選手権までの期間はすごく良い練習と準備ができていたなと思っていたんですが、そこがうまくいっても、この舞台ではなかなか結果を出すことができないと感じました。国立競技場は(助走路の反発が強くて)助走でしっかり押し込まないといけないスタジアムなのですが、1回目は浮いてしまう助走になってしまいました。徐々に修正しながら、3回目はファウルでもなんでもいいからとにかく走りきるつもりで挑みました。結果は6m45で(決勝通過ラインに)全然届かなかったんですけど、いい跳躍ができたんじゃないかと思います。この満員の国立競技場で友人や応援してくれるみなさんがいて、手拍子しない理由もないなと思って、1本目から手拍子をやりました。試合前は『手拍子を求めたら大きいだろうな』らいに想像していたんですが、手拍子じゃなくて、拍手に背中を押されて心にしみるというか、見守られているような気持ちになりました」 ・三段跳 髙島真織子(九電工) 森本麻里子(オリコ) ・円盤投 郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC) 「結果につながらなかったので悔しい気持ちでいっぱいですが、19年のドーハ大会とは違って、地に足つけた投てきはできたかなと思っています。(東京世界陸上に)出られるかどうかわからないかった状況にある中でこの舞台に立てて、まずは良かったと思っていますし、本当にたくさんの方々が応援してくださって、とても力になりました。ずっと課題である下半身からの連動を今日も目指していたのですが、なかなか結果につながりませんでした。圧倒的に実力不足を感じたので、この経験を絶対に次に生かします」 ・やり投 北口榛花(JAL) 上田百寧(ゼンリン) 武本紗栄(オリコ) ・マラソン 安藤友香(しまむら) 小林香菜(大塚製薬) 佐藤早也伽(積水化学) ・20km競歩 藤井菜々子(エディオン) 岡田久美子(富士通) 柳井綾音(立命大) ・35km競歩 梅野倖子(LOCOK)15位 「悔しいの一言に尽きます。最初は思い通りのプランで行っていて、一人ずつ抜いていけばいいという作戦でした。最初から脚が重たさや疲労はまったくなく、歩けていたのですが、途中から沿道の日本の方の応援が、すごくうれしい反面、自分のメンタルが弱すぎて、「早く前に行かないといけないというプレッシャーに感じてしまいました。、自分の準備不足でこの結果になってしまったと思います。プレッシャーに打ち勝てるような強い選手に、今後なっていかないといけないなというのが明らかになった試合でした」 矢来舞香(千葉興業銀行)20位 「夢の舞台だった東京世界陸上だったので、レースが始まる前は楽しんで歩くという気持ちでいっぱいでした。やはり35kmだとつらい部分もありましたが、すごいたくさんの沿道の人の方がいらっしゃいました。楽しむ気持ちも持ちつつ、苦しい気持ちもありましたが、良い35kmのレースになったと思います。20位という順位にすごく驚いていて、エントリーリスト(32番目)は上回りたいと思っていたので、すごくうれしいです。今できる最大限の力を発揮できたと思います。ここがスタートラインだと思って練習を積み重ねて、世界で戦えるようにな選手になりたいです」 渕瀬真寿美(建装工業)21位 ・リレー 青木アリエ(日体大) ※マラソン補欠 鈴木優花(第一生命グループ)

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2025.09.14

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◇東京世界陸上(9月13日から21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上の2日目のモーニングセッションに女子100mハードル予選が行われ、初代表の中島ひとみ(長谷川体育施設)が12秒88(±0)の組5着となり、タイムで拾わ […]

NEWS 100mH福部真子が準決勝へ!!「ホッとしました」準決勝で「日本記録更新を目指していく」/東京世界陸上

2025.09.14

100mH福部真子が準決勝へ!!「ホッとしました」準決勝で「日本記録更新を目指していく」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日から21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上の2日目のモーニングセッションに女子100mハードル予選が行われ、福部真子(日本建設工業)が12秒92(+0.1)の組4着で、タイムで拾われて、22年 […]

NEWS ジェプチルチルが再び東京でマラソン女王に!アセファとの「長距離王国」のプライド懸けた壮絶バトル制す/東京世界陸上

2025.09.14

ジェプチルチルが再び東京でマラソン女王に!アセファとの「長距離王国」のプライド懸けた壮絶バトル制す/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、女子マラソンは東京五輪覇者のペレス・ジェプチルチル(ケニア)が、パリ五輪銀メダルのティグスト・アセファ(エチオピア […]

NEWS 100mH中島ひとみも予選通過「同級生の真子と準決勝を全力の笑顔で楽しみたい」/東京世界陸上

2025.09.14

100mH中島ひとみも予選通過「同級生の真子と準決勝を全力の笑顔で楽しみたい」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、女子100mハードル予選最終6組に出場した中島ひとみ(長谷川体育施設)が12秒88(±0)で5着。予選通過の3着に […]

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2025年10月号 (9月9日発売)

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【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
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学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

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