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2025.09.14

砲丸投・クルーザー 1年ぶりの試合も王座死守「今回の優勝は格別!」 女子1万mチェベトも快勝/東京世界陸上
砲丸投・クルーザー 1年ぶりの試合も王座死守「今回の優勝は格別!」 女子1万mチェベトも快勝/東京世界陸上

東京世界選手権砲丸投で優勝したクルーザー

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目

東京世界陸上の1日目が行われ、男子砲丸投では世界記録保持者のライアン・クルーザー(米国)が22m39で大会3連覇を達成した。

クルーザーにとって五輪、世界選手権をあわせて6度目の金メダル。貫禄勝ちとも見える結果だったが、絶対王者にとって今回は苦難を乗り越えての優勝だった。

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数年前から右肘を痛めているクルーザーは、昨年のパリ五輪に向けて身体を鍛え上げたものの、その代償は大きく、9月14日のダイヤモンドリーグ・ファイナル出場後はほとんど練習ができない時期が続いた。25年の室内シーズンを全休し、屋外シーズンでの復帰を目指していたが、本格的に練習を再開できたのは5月に入ってからだった。

前回優勝者として出場権を得ていたものの、状態を不安視する声も多く「パリ五輪銀メダルのジョー・コヴァクス(米国)のほうを出場させるべきだ」という声も少なくなかった。前回銅メダルのレオナルド・ファッブリ(イタリア)も「ライアンは戻ってきたが、まだ本調子ではない」と語り、勝機をうかがっていた。

しかし、競技が始まるとクルーザーは王者の実力を発揮。364日ぶりの実戦ながら予選は1投目21m37であっさり通過し、決勝では2投目に21m99で首位に立つと、5投目にはこの日唯一の22m超えとなる22m34を記録。史上2人目となる大会3連覇を引き寄せた。

「今回の優勝は格別なもの。精神的にも、肉体的にも最も厳しい戦いだった。1年ぶりの試合で、自分自身も身体の状態がわからないところがあった。肘の痛みがなくなったわけではないが、最後はサークルに入った自分を信じるだけだった」と語り、「このパフォーマンスを誇りに思う」と胸を張った。さらに、満員のスタンドから声援を送ったファンに対しても「日本のファンは本当に素晴らしく、情熱的で最高のホスト国でした。ありがとうと伝えたいよ」と笑顔を見せた。

一方、女子10000mでは世界記録保持者のベアトリス・チェベト(ケニア)が残り200mでスパートし、パリ五輪に続く優勝。30分37秒61で今大会最初のトラック種目を制した。

レースはスローペースで進み、5000mを15分16秒33で通過。ケニア勢、エチオピア勢、そしてパリ五輪銀メダリストのナディア・バットクレッティ(イタリア)が集団を形成して最後の勝負にもつれ込んだが、チェベトが圧倒的なスピードで抜け出した。「世界選手権での優勝だけはまだなかったので、本当にうれしい」と喜びを語り、5000mでも金メダルを狙う。

このほか、男女混合4×400mリレーでは米国が大会新記録となる3分08秒80で圧勝。エースのフィムケ・ボルの快走が光ったオランダが銀メダルを獲得した。モーニングセッションでは男女の35km競歩が行われ、男子はエヴァン・ダンフィー(カナダ)が2時間28分22秒、女子はマリア・ペレス(スペイン)が2時間39分01秒で優勝を飾っている。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上の1日目が行われ、男子砲丸投では世界記録保持者のライアン・クルーザー(米国)が22m39で大会3連覇を達成した。 クルーザーにとって五輪、世界選手権をあわせて6度目の金メダル。貫禄勝ちとも見える結果だったが、絶対王者にとって今回は苦難を乗り越えての優勝だった。 数年前から右肘を痛めているクルーザーは、昨年のパリ五輪に向けて身体を鍛え上げたものの、その代償は大きく、9月14日のダイヤモンドリーグ・ファイナル出場後はほとんど練習ができない時期が続いた。25年の室内シーズンを全休し、屋外シーズンでの復帰を目指していたが、本格的に練習を再開できたのは5月に入ってからだった。 前回優勝者として出場権を得ていたものの、状態を不安視する声も多く「パリ五輪銀メダルのジョー・コヴァクス(米国)のほうを出場させるべきだ」という声も少なくなかった。前回銅メダルのレオナルド・ファッブリ(イタリア)も「ライアンは戻ってきたが、まだ本調子ではない」と語り、勝機をうかがっていた。 しかし、競技が始まるとクルーザーは王者の実力を発揮。364日ぶりの実戦ながら予選は1投目21m37であっさり通過し、決勝では2投目に21m99で首位に立つと、5投目にはこの日唯一の22m超えとなる22m34を記録。史上2人目となる大会3連覇を引き寄せた。 「今回の優勝は格別なもの。精神的にも、肉体的にも最も厳しい戦いだった。1年ぶりの試合で、自分自身も身体の状態がわからないところがあった。肘の痛みがなくなったわけではないが、最後はサークルに入った自分を信じるだけだった」と語り、「このパフォーマンスを誇りに思う」と胸を張った。さらに、満員のスタンドから声援を送ったファンに対しても「日本のファンは本当に素晴らしく、情熱的で最高のホスト国でした。ありがとうと伝えたいよ」と笑顔を見せた。 一方、女子10000mでは世界記録保持者のベアトリス・チェベト(ケニア)が残り200mでスパートし、パリ五輪に続く優勝。30分37秒61で今大会最初のトラック種目を制した。 レースはスローペースで進み、5000mを15分16秒33で通過。ケニア勢、エチオピア勢、そしてパリ五輪銀メダリストのナディア・バットクレッティ(イタリア)が集団を形成して最後の勝負にもつれ込んだが、チェベトが圧倒的なスピードで抜け出した。「世界選手権での優勝だけはまだなかったので、本当にうれしい」と喜びを語り、5000mでも金メダルを狙う。 このほか、男女混合4×400mリレーでは米国が大会新記録となる3分08秒80で圧勝。エースのフィムケ・ボルの快走が光ったオランダが銀メダルを獲得した。モーニングセッションでは男女の35km競歩が行われ、男子はエヴァン・ダンフィー(カナダ)が2時間28分22秒、女子はマリア・ペレス(スペイン)が2時間39分01秒で優勝を飾っている。

【動画】東京世界陸上1日目ハイライト

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