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2025.08.15

編集部コラム「データで見るダイヤモンドリーグで活躍する日本人」
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一流選手だけが出場できるダイヤモンドリーグ

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第300回「データで見るダイヤモンドリーグで活躍する日本人(大久保雅文)

この編集部コラムも数えてみれば300回となりました。特に何かプレゼント企画があるわけではないですが、今後ともよろしくお願いいたします。

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少し前になりますが、7月11日のダイヤモンドリーグ(DL)・モナコ大会で男子3000m障害の三浦龍司選手(SUBARU)が、8分03秒43の日本記録を樹立した試合は日本中に衝撃を与えました。パリ五輪金メダリスト・S.エル・バッカリ選手(モロッコ)を追い詰めて2位となり、東京世界選手権に向けても価値のあるレースとなりました。

DLはご存じの方も多いと思いますが、世界最高峰の陸上リーグです。2010年にそれまでのゴールデンリーグを引き継ぐかたちでスタートし、今年が16年目のシーズン。五輪や世界選手権は各国3人までの人数制限がありますが、DLは強い選手が主催者から招待されて出場するケースがほとんどで、そこで勝つことは世界大会よりも難しいとも言われています。

2015年頃までは日本人選手が出場することはほとんどありませんでしたが、近年の日本陸上界のレベルアップもあり、出場だけでなく優勝する選手も現われています。そこで、今回はデータとともにDLでの日本人の活躍ぶりを紹介します。

出場選手

これまでDLに出場した日本人選手は44人。そのうち女子選手が8人です。初めて出場したのは2010年上海大会の男子200mの高平慎士選手と女子400mハードルの久保倉里美選手でした。16日に開催されるDLシレジア大会には男子走高跳の長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)のエントリーが急遽決まり、出場すれば45人目のDL出場者となります。

優勝回数

日本人選手のDL優勝は合計で11回。そのうち10勝が女子やり投の北口榛花選手(JAL)によるものです。北口選手は22年からDLに参戦し、これまで16試合に出場。DLファイナルの連覇もあり、まさに女王の名ににふさわしい数字。過去、女子やり投でのDL優勝回数は世界記録保持者のB.シュポターコヴァ選手(チェコ)が21勝、C.オベルクフェル選手(ドイツ)が13勝で、北口選手は歴代3位の勝利数です。また、残る1回は23年ローザンヌ大会男子110mハードルの泉谷駿介選手(住友電工)。この試合がDL初出場でした。

トップ3回数

3位以内となると37回まで数が増えます。最初のトップ3入りは16年ストックホルム大会男子やり投の新井涼平選手(スズキ)。当初は4位でしたが、上位選手にドーピング違反があり、順位が繰り上がりました。個人別の回数ではこちらも北口選手の13回が圧倒しています。また、橋岡優輝選手(富士通)は2戦してともに3位の成績を残しました。

出場回数

(非DL種目を含む)
DL出場回数が最も多いのは先ほど紹介した北口選手の16回。次いで、女子長距離の田中希実選手(New Balance)の15回。男子では走高跳の戸邉直人選手(JAL)の14回が最多です。以下、三浦選手の12回、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手(東レ)の11回、桐生祥秀選手(日本生命)、泉谷選手の10回と続きます。

このようにざっと数字を紹介してみましたが、まだ日本人選手の出場機会は少ないほうで、これが米国やジャマイカ、ケニアの集計となると膨大な時間を要してしまうところでした。「集計するのが大変だよ……」と思えるくらい日本人が活躍することを期待したいです。

大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)

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第300回「データで見るダイヤモンドリーグで活躍する日本人(大久保雅文)

この編集部コラムも数えてみれば300回となりました。特に何かプレゼント企画があるわけではないですが、今後ともよろしくお願いいたします。 少し前になりますが、7月11日のダイヤモンドリーグ(DL)・モナコ大会で男子3000m障害の三浦龍司選手(SUBARU)が、8分03秒43の日本記録を樹立した試合は日本中に衝撃を与えました。パリ五輪金メダリスト・S.エル・バッカリ選手(モロッコ)を追い詰めて2位となり、東京世界選手権に向けても価値のあるレースとなりました。 DLはご存じの方も多いと思いますが、世界最高峰の陸上リーグです。2010年にそれまでのゴールデンリーグを引き継ぐかたちでスタートし、今年が16年目のシーズン。五輪や世界選手権は各国3人までの人数制限がありますが、DLは強い選手が主催者から招待されて出場するケースがほとんどで、そこで勝つことは世界大会よりも難しいとも言われています。 2015年頃までは日本人選手が出場することはほとんどありませんでしたが、近年の日本陸上界のレベルアップもあり、出場だけでなく優勝する選手も現われています。そこで、今回はデータとともにDLでの日本人の活躍ぶりを紹介します。

出場選手

これまでDLに出場した日本人選手は44人。そのうち女子選手が8人です。初めて出場したのは2010年上海大会の男子200mの高平慎士選手と女子400mハードルの久保倉里美選手でした。16日に開催されるDLシレジア大会には男子走高跳の長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)のエントリーが急遽決まり、出場すれば45人目のDL出場者となります。

優勝回数

日本人選手のDL優勝は合計で11回。そのうち10勝が女子やり投の北口榛花選手(JAL)によるものです。北口選手は22年からDLに参戦し、これまで16試合に出場。DLファイナルの連覇もあり、まさに女王の名ににふさわしい数字。過去、女子やり投でのDL優勝回数は世界記録保持者のB.シュポターコヴァ選手(チェコ)が21勝、C.オベルクフェル選手(ドイツ)が13勝で、北口選手は歴代3位の勝利数です。また、残る1回は23年ローザンヌ大会男子110mハードルの泉谷駿介選手(住友電工)。この試合がDL初出場でした。

トップ3回数

3位以内となると37回まで数が増えます。最初のトップ3入りは16年ストックホルム大会男子やり投の新井涼平選手(スズキ)。当初は4位でしたが、上位選手にドーピング違反があり、順位が繰り上がりました。個人別の回数ではこちらも北口選手の13回が圧倒しています。また、橋岡優輝選手(富士通)は2戦してともに3位の成績を残しました。

出場回数

(非DL種目を含む) DL出場回数が最も多いのは先ほど紹介した北口選手の16回。次いで、女子長距離の田中希実選手(New Balance)の15回。男子では走高跳の戸邉直人選手(JAL)の14回が最多です。以下、三浦選手の12回、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手(東レ)の11回、桐生祥秀選手(日本生命)、泉谷選手の10回と続きます。 このようにざっと数字を紹介してみましたが、まだ日本人選手の出場機会は少ないほうで、これが米国やジャマイカ、ケニアの集計となると膨大な時間を要してしまうところでした。「集計するのが大変だよ……」と思えるくらい日本人が活躍することを期待したいです。
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)
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