日本陸連は7月2日、東京五輪に派遣する日本代表選手を発表。マラソン、競歩、6月の日本選手権(第1次内定)を終えた段階で内定している選手のほか、7月1日に世界陸連から発表された個人種目とリレー種目の出場資格の確定を受け、日本代表が内定した。
東京五輪代表に内定したのは男子43名、女子22名、合計65名。このうち初出場が52名にのぼる。また、補欠として男子9名、女子3名が選ばれた。補欠選手は、7月28日以降各種目のファイナルコンファメーション(エントリー)提出期限までは疾病・負傷等の理由に限り代表選手との交替可能となっている。
65名の代表は、前回の東京開催だった1964年大会が68名には届かなかったものの、前回リオ五輪の52名から増加。なお、64年には自国開催枠があったが、今回は出場権を勝ち取っての数である。
日本陸連の麻場一徳強化委員長は「メダル、入賞を一つでも多く、と同時に1人でも多く送り出すという目標でやってきて、65名という大人数を選考できたのは非常にうれしく思います。選手には本番に向かって思う存分、力を発揮してほしい。そのために、スタッフも最後までできる限りの努力をしてまいりたい」と話した。
なお、これまで辞退者が出た場合には“招待枠”が設けられる前例があったが、今回は「原則、しない」(麻場委員長)と世界陸連から連絡があったという。ただし、「よほど不測の事態があった場合は世界陸連がどう判断するか。仮に招待がかかった選手については派遣する方向になる」(同)という。
【東京五輪代表一覧】
●男子
100m
多田修平(住友電工/初)、山縣亮太(セイコー/3)、小池祐貴(住友電工/初)
200m
サニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC/初)、山下潤(ANA/初)、飯塚翔太(ミズノ/3)
4×100mR
桐生祥秀(日本生命/2)、デーデー・ブルーノ(東海大/初)
400m
ウォルシュ・ジュリアン(富士通/2)
4×400mR
川端魁人(三重教員AC/初)、佐藤拳太郎(富士通/2)、鈴木碧斗(東洋大/初)、伊東利来也(三菱マテリアル/初)
5000m
松枝博輝(富士通/初)、坂東悠汰(富士通/初)
10000m
相澤晃(旭化成/初)、伊藤達彦(Honda/初)
110mH
泉谷駿介(順大/初)、金井大旺(ミズノ/初)、高山峻野(ゼンリン/初)
400mH
黒川和樹(法大/初)、安部孝駿(ヤマダホールディングス/初)、山内大夢(早大/初)
3000m障害
三浦龍司(順大/初)、山口浩勢(愛三工業/初)、青木涼真(Honda/初)
走高跳
戸邉直人(JAL/初)、衛藤昂(味の素AGF/2)
棒高跳
江島雅紀(富士通/初)、山本聖途(トヨタ自動車/3)
走幅跳
橋岡優輝(富士通/初)、津波響樹(大塚製薬/初)、城山正太郎(ゼンリン/初)
やり投
小南拓人(染めQ/初)
マラソン
中村匠吾(富士通/初)、服部勇馬(トヨタ自動車/初)、大迫傑(Nike/2※マラソンでは初)
20km競歩
山西利和(愛知製鋼/初)、池田向希(旭化成/初)、高橋英輝(富士通/2)
50km競歩
川野将虎(旭化成/初)、丸尾知司(愛知製鋼/初)、勝木隼人(自衛隊体育学校/初)
●女子
4×100mR
兒玉芽生(福岡大/初)、鶴田玲美(南九州ファミリーマート/初)、齋藤愛美(大阪成蹊大/初)、青山華依(甲南大/初)、石川優(青学大/初)
1500m
田中希実(豊田自動織機TC/初)、卜部蘭(積水化学/初)
5000m
田中希実(豊田自動織機TC/初)、廣中璃梨佳(日本郵政グループ/初)、萩谷楓(エディオン/初)
10000m
新谷仁美(積水化学/2)、廣中璃梨佳(日本郵政グループ/初)、安藤友香(ワコール/初)
100mH
寺田明日香(ジャパンクリエイト/初)、青木益未(七十七銀行/初)、木村文子(エディオン/2)
3000m障害
山中柚乃(愛媛銀行/初)
やり投
北口榛花(JAL/初)
マラソン
前田穂南(天満屋/初)、鈴木亜由子(日本郵政グループ/2※マラソンでは初)、一山麻緒(ワコール/初)
20km競歩
岡田久美子(ビックカメラ/2)、藤井菜々子(エディオン/初)、河添香織(自衛隊体育学校/初)
◎補欠登録
男子
100m 桐生祥秀(日本生命/2)
200m 小池祐貴(住友電工/初)
110mH 村竹ラシッド(順大/初)
400mH 豊田将樹(富士通/初)
20km競歩 古賀友太(明大/初)
50km競歩 小林快(新潟アルビレックスRC/初)
マラソン 大塚祥平(九電工/初)
4×100mR 柳田大輝(東農大二高・群馬/初)
4×400mR 池田弘佑(あすなろ会/初)
女子
5000m 木村友香(資生堂)
マラソン 松田瑞生(ダイハツ)
4×100mR 壹岐あいこ(立命大)
※補欠登録選手は、7月28日以降各種目のファイナルコンファメーション提出期限までは疾病・負傷等の理由に限り代表選手との交替可能
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.07
-
2024.12.13
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.14
京山・石原万結は5区 神村学園・瀬戸口恋空は2年連続1区 大沢野も長森結愛、黒川志帆が3km区間に/全中駅伝・女子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 女子は1区、5区が3km、2区から4区までは2kmの5区間1 […]
2024.12.14
京山はエースの玉川彩人が3区 坂は8分台トリオを前半に配置 鶴ヶ島藤は植松遼がアンカー/全中駅伝・男子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 史上初の2年連続男女優勝を目指す京山(岡山)は全中3000m […]
2024.12.14
第5回大学対校男女混合駅伝の出場校が決定! 大東大、環太平洋大、亜細亜大、早大が初出場!! 2月16日に大阪・長居で開催
12月12日、関西学連は25年2月16日に開催される第5回全国大学対校男女混合駅伝の出場チームを発表した。 同大会は2021年に大学駅伝では国内初の男女混合レースとして誕生。これまでは「全国招待大学対校男女混合駅伝」とい […]
2024.12.13
箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり
第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会