◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)2日目
2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、日本は金メダル3つ、銀メダル2つ、銅メダル4つを獲得した。
男子100mでは栁田大輝(東洋大)が2連覇を果たした。19歳のB.ブーンソン(タイ)と大接戦でフィニッシュ。10秒20(+0.6)の同タイムだったが、1000分の1秒までの計測で栁田が10秒194、ブーンソンが10秒196だった。東田旺洋(関彰商事)は10秒39の7位だった。
得意のスタートからの加速で「決めきれなかった」と反省点も出たものの、中盤で抜け出して僅差ながらも「最低限、勝てたのは良かった」と話していた。
日本勢初の金メダルとなったのは、女子400mの松本奈菜子(東邦銀行)。序盤はやや出遅れていたが、最後の直線で抜け出し、52秒17で日本勢16年ぶりの優勝を飾った。「自分のやることをやって勝つというのが目標でした」と話しつつ、日本歴代2位の自己記録52秒14にはわずかに届かず「タイムは悔しいです」と素直に語った。
男子1500mでは飯澤千翔(住友電工)が3分42秒56で金メダルに輝いた。「自分の位置をしっかり確保して進めました」と冷静にレースを進め、残り100mで満を持してスパート。「めちゃくちゃうれしいです。それ以外の言葉はないです」と喜んでいた。荒井七海(Honda)は3分45秒65で5位だった。
男子400mで連覇を狙った佐藤拳太郎(富士通)は45秒50で2大会連続メダルとなる銀、佐藤風雅(ミズノ)は45秒59で5位。男子ハンマー投は日本勢が2、3位を争い中川達斗(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が6投目に71m97を投じて銀メダル、福田翔大(住友電工)が71m89で銅メダルを獲得している。
男子十種競技では奥田啓祐(ウィザス)が7602点で銅メダルに輝き、丸山優真(住友電工)は6種目めの110mハードルの練習中に転倒して首を痛め、9種目めのやり投を終えてドクターストップがかかったため1500mを棄権した。
女子1500mに出場した木村友香(積水化学)は4分11秒56で銅メダルを獲得し、後藤夢(ユニクロ)は4分16秒52で6位。女子棒高跳では諸田実咲(アットホーム)が4m13で銅メダル、大坂谷明里(愛媛競技力本部)は3m98の6位で終えている。女子100m(-0.1)は山形愛羽(福岡大)が11秒66で4位、御家瀬緑(住友電工)が11秒74で5位に続いた。
このほか、女子100mハードル予選では田中佑美(富士通)が12秒89(+1.8)の大会新でトップ通過し、男子110mハードル予選ではパリ五輪5位の村竹ラシッド(JAL)が13秒33(+0.4)で予選を通過。女子走幅跳では秦澄美鈴(住友電工)と竹内真弥(ミズノ)が予選をクリアした。
廣中璃梨佳(日本郵政グループ)と矢田みくに(エディオン)が出場した女子10000mは悪天候からレース途中で中止され、5月29日10時15分からの再レースが決まっている。
大会3日目は男子110mハードルや3000m障害、走高跳、女子100mハードル、走幅跳などで決勝が予定されている。
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