◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ)2日目
2年に一度開かれるアジア選手権の2日目が行われ、男子100mは栁田大輝(東洋大)が10秒20(+0.6)で日本初の連覇を達成した。
タイの英雄P.ブーンソンと大激戦のままフィニッシュ。スクリーンに映し出されるフィニッシュシーンに会場全体が息をのむ。それぞれ握手をかわしながら、結果を待つ。長い時間の末、結果が表示されると栁田は噛み締めるように両手を広げた。
東京世界選手権の参加標準記録(10秒00)を狙っていただけに、待っている間も「タイマーを見て標準を切れなかったか、というのが一番先にきました」。ブーンソンとの差は同タイムで1000分の2秒差。さすがに「最後は脚がとっちらかってしまった」と力も出たようで「危なかった」と笑う。
決勝に向けたウォーミングアップも「良かったので、ちゃんと走ればいいかな、と」。雷雨により気温もグッと下がるなど難しいコンディションになったが、「それはあまり。このままだったらどうしようとは思いましたが」と気にしなかった。
得意のスタートからの加速で「決めきれなかった」と課題も出たが、「最低限、勝てたのは良かった」。今年はセイコーゴールデングランプリや関東インカレも含め、勝ち切る強さが身についた。それでも、昨年の日本選手権は2位と1000分の5秒差で3位となり、個人でのパリ五輪を逃がした苦い経験がある。
「日本選手権を勝たないと水の泡。ちゃんと良いイメージを持ちながらやればいいかなと思います。もう一回練習して、ちゃんと前で展開できるような走りを作っていきたい」
アジア選手権2連覇の偉業にも「まだ日本選手権は1回も勝っていない」。東京世界選手権に向けて「大学最終年なので良い締めくくりをしたい」と見据えていた。
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