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【世界陸上】みどころチェック 史上3人目の連覇目指す山西 男女マラソンは上位に食い込めるか/男女ロード編


世界選手権が7月15日から25日までの10日間で開催される。舞台は陸上大国・米国のオレゴン州ユージン。毎回、世界の陸上界が大きな盛り上がりを見せる大会で、米国開催は初めてだ。世界に挑む日本代表は精鋭ぞろい。メダルに期待が懸かる種目や注目選手を紹介する。今回は男女ロード編をお届け!これをチェックして、みんなでテレビの前から選手を応援しよう!※日付は日本時間

初日から金メダルの期待

ロードでは大会初日からメダル期待の種目が行われる。16日午前7時10分からスタートする男子20km競歩には前回優勝で東京五輪銅メダリストの山西利和(愛知製鋼)と東京五輪で銀メダルを獲得した池田向希(旭化成)が出場する。

2人は世界のトップ選手も参加した3月の世界競歩チーム選手権に出場。レースの主導権を握った山西が優勝を飾り、池田も2位に続いた。

ともにライバルからマークされる存在となり、スパートを仕掛ければ他の有力選手も追いかけてくる展開が予想される。山西はそれを踏まえた上で、「いろんな想定をして準備をしてきた。あとは力を出し切れば、(連覇に)手が届くと思います」と王者の風格を漂わせている。池田も順調に練習をこなし、「あとはピーキングをしっかりしたい」と万全の状態で本番を迎えるつもりだ。

このほか、国際大会の経験が豊富な髙橋英輝(富士通)も上位入賞を目指す。また、山西が前回優勝のワイルドカード枠で出場するため、この種目では日本人4人目の住所大翔(順大)もエントリーしている。

16日の5時10分からは、今大会最初の決勝種目として女子20km競歩がスタート。前回6位の岡田久美子(富士通)と、同7位の藤井菜々子(エディオン)が登場する。前回以上の成績で日本勢として弾みをつけたいところだ。

昨年まで五輪、世界選手権で行われていた50km競歩は35km競歩へと距離が短縮。20kmから移行したスピード型の選手と、50kmから移行したスタミナ型の選手による駆け引きが注目ポイントととなりそうだ。世界的にレースの開催実績が少ないため、選手たちも手探り状態の中でレースが進むことになり、思わぬ波乱が起きる可能性も高い。

24日22時15分スタートの男子は、東京五輪50km競歩6位の川野将虎(旭化成)が日本のエースとしてメダル獲得を目標に掲げる。20km競歩でリオ五輪7位の実績を持つ松永大介(富士通)は2大会ぶりの出場。2大会連続出場の野田明宏(自衛隊体育学校)は前回(50km)途中棄権の悔しさを晴らしたい。

また、22日に行われる女子35km競歩は園田世玲奈(NTN)が初の世界大会に挑む。

マラソンは鈴木・一山が夫妻で世界に挑戦

注目のマラソンは男子が17日22時15分、女子が18日22時15分にそれぞれスタートする。

男子は日本記録保持者(2時間4分56秒)の鈴木健吾(富士通)に期待が集まる。日本記録を樹立した後は重圧や故障などもあったが、今年3月の東京マラソンでは「(練習は)日本記録を出した時の5~6割」という状態で、2時間5分28秒で日本人トップの4位で実力を示した。初のシニアの世界大会となるが「自分の力がどこまで通用するかチャレンジしたい」と話し、まずは入賞を目標に掲げ、「どこまでメダルに近づけるか」と上位を狙っている。

大阪・びわ湖マラソンを初マラソン日本最高記録で制した星岳(コニカミノルタ)、別府大分毎日マラソンに大会新Vを飾った西山雄介(トヨタ自動車)はともに2度目のマラソンとなるが勢いがある。世界選手権での日本勢入賞は13年以来遠ざかっており、4大会ぶりの入賞となるか。

女子は一山麻緒(資生堂)、松田瑞生(ダイハツ)、新谷仁美(積水化学)の最強メンバーが出場する。

東京五輪8位の一山は、昨年末に鈴木健吾と結婚。3月の東京マラソンでは2時間21分02秒のセカンドベストで6位となり、「同一レースでの夫婦最高タイム」としてギネス記録に認定されたことも話題となった。5月からは鈴木とともに長野と米国で合宿を行い、夫婦二人三脚でトレーニングを重ねてきた。6月5日に行われたシカゴ・ハーフマラソンでは1時間13分45秒と調整も順調に進んでおり、あとは本番を迎えるだけとなっている。

1月の大阪国際女子マラソンで2時間20分52秒の自己新で優勝を果たした松田。マラソンではこれまで6戦4勝と勝負強さを発揮している。新谷は13年ぶりのマラソンとなった東京マラソンで2時間21分17秒で7位となり代表権を獲得。トラックで培ったスピードや、これまでの世界大会の経験を武器に上位をうかがう。

オレゴンのマラソンコースは高低差が7mのみで、この時期の朝の平均気温も20度以下と昨年の札幌や3年前のドーハよりもかなり涼しい。そのため、至近の世界大会よりハイペースになることも予想され、日本勢は序盤から先頭集団についていくかどうかの選択が、成績を大きく左右しそうだ。

盛り上がること間違いなしの世界陸上。米国・オレゴン州ユージンを舞台に、7月15日から24日までの10日間で開催される。

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