HOME 特集、世界陸上

2025.09.11

NEWS
【女子フィールドみどころ】世界女王・北口榛花が連覇へ!跳躍4種目代表は2007年大阪以来、走高跳・髙橋渚が地元で魅せる/東京世界陸上
【女子フィールドみどころ】世界女王・北口榛花が連覇へ!跳躍4種目代表は2007年大阪以来、走高跳・髙橋渚が地元で魅せる/東京世界陸上

東京世界陸上に出場する髙橋、上田、北口、髙島、秦

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)

いよいよ9月13日に開幕する世界陸上。34年ぶりの東京開催、舞台は聖地・国立競技場だ。総勢80人の日本代表で注目選手たちを紹介。ここでは女子フィールド編をお届けする。

【男子トラックみどころ】村竹ラシッドと三浦龍司にメダルの可能性 “悲願”狙う4継
【男子フィールドみどころ】赤松諒一ら“最強布陣”の走高跳はメダルも
【女子トラックみどころ】地元で偉業目指す田中希実 久保凛は予選突破なるか
【男女ロードみどころ】20km競歩・山西利和が2大会ぶり金へ マラソン男女の入賞なるか

広告の下にコンテンツが続きます

北口、女子初の連覇へ

何と言ってもやり投は今大会のハイライトに挙がる。23年ブダペスト世界陸上、昨年のパリ五輪と金メダルを獲得している北口榛花(JAL)に注目だ。

世界陸上は19年ドーハから4大会連続の出場。2大会連続金メダルとなれば男子20km競歩の山西利和(愛知製鋼、19年、22年)に次ぐ2人目、3大会連続メダル(22年オレゴン銅)となれば日本初の快挙だ。

今年は6月の試合で右肘を痛めた影響で日本選手権を見送り、2ヵ月ほど実戦から遠ざかった。復帰2戦目のダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルでは60mまで戻している。「ケガをしても目標は変わらず金メダル」と力強い。女子やり投は20日21時05分に決勝が行われる。

広告の下にコンテンツが続きます

やり投にはパリ五輪ファイナリストの上田百寧(ゼンリン)と22年オレゴン大会ファイナリストの武本紗栄(オリコ)という同級生コンビも出場。上田は8月のアジア投てき選手権で62m20の自己新を放つなど、好調で臨むことになる。トリプル決勝も夢ではない。

円盤投には郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が出場。19年ドーハ以来の代表入りだ。前回は「出るだけで終わった」が、その時から日本記録も日本未踏だった60m72にまで伸ばしている。持てる力を存分に発揮する構えだ。

跳躍4種目代表は2007年大阪以来

跳躍は4種目すべてに代表を送り込めた。これは2007年大阪大会以来だ。走高跳の髙橋渚(センコー)は東京出身、東京高卒という“江戸っ子”。今年は室内で1m92を跳んでいる。屋外シーズンはスピードとパワーがつき過ぎた影響で踏み切りのタイミングが合わずに苦戦。徐々に復調気配が漂っている。

三段跳には前回ブダペストに続いて髙島真織子(九電工)と日本記録保持者の森本麻里子(オリコ)が出場。髙島は今年日本選手権を初優勝し、追い風参考ながら日本記録(14m16)を上回る14m25(+2.5)をマークするなど、ケガを抱えながらも地力がついている。「日本記録を出して決勝へ」と意気込む。

走幅跳は秦澄美鈴(住友電工)が22年オレゴンから3大会連続、パリ五輪を合わせて4年連続での日本代表となる。ただ、いずれも予選敗退と力を発揮できておらず、今季もなかなか調子が上がっていなかったが「前に進んでいると信じて」跳ぶ。

棒高跳の諸田実咲(アットホーム)は初出場。アジア選手権では風に煽られて転倒した際、両手首を骨折。特に右手がひどく手術し、「1ヵ月は固定生活」。今もボルトが入っている。ただ、8月中旬頃から跳躍練習も再開し、記録会で4m00まで戻してきた。「支えてくれた方々に出場を報告できたことがうれしいです」と感謝のジャンプを見せる。

東京世界陸上は9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。チケットは公式サイトやチケットぴあで購入可能。TBSが全日程、独占放送する。

【男子トラックみどころ】村竹ラシッドと三浦龍司にメダルの可能性 “悲願”狙う4継
【男子フィールドみどころ】赤松諒一ら“最強布陣”の走高跳はメダルも
【女子トラックみどころ】地元で偉業目指す田中希実 久保凛は予選突破なるか
【男女ロードみどころ】20km競歩・山西利和が2大会ぶり金へ マラソン男女の入賞なるか

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) いよいよ9月13日に開幕する世界陸上。34年ぶりの東京開催、舞台は聖地・国立競技場だ。総勢80人の日本代表で注目選手たちを紹介。ここでは女子フィールド編をお届けする。 【男子トラックみどころ】村竹ラシッドと三浦龍司にメダルの可能性 “悲願”狙う4継 【男子フィールドみどころ】赤松諒一ら“最強布陣”の走高跳はメダルも 【女子トラックみどころ】地元で偉業目指す田中希実 久保凛は予選突破なるか 【男女ロードみどころ】20km競歩・山西利和が2大会ぶり金へ マラソン男女の入賞なるか

北口、女子初の連覇へ

何と言ってもやり投は今大会のハイライトに挙がる。23年ブダペスト世界陸上、昨年のパリ五輪と金メダルを獲得している北口榛花(JAL)に注目だ。 世界陸上は19年ドーハから4大会連続の出場。2大会連続金メダルとなれば男子20km競歩の山西利和(愛知製鋼、19年、22年)に次ぐ2人目、3大会連続メダル(22年オレゴン銅)となれば日本初の快挙だ。 今年は6月の試合で右肘を痛めた影響で日本選手権を見送り、2ヵ月ほど実戦から遠ざかった。復帰2戦目のダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルでは60mまで戻している。「ケガをしても目標は変わらず金メダル」と力強い。女子やり投は20日21時05分に決勝が行われる。 やり投にはパリ五輪ファイナリストの上田百寧(ゼンリン)と22年オレゴン大会ファイナリストの武本紗栄(オリコ)という同級生コンビも出場。上田は8月のアジア投てき選手権で62m20の自己新を放つなど、好調で臨むことになる。トリプル決勝も夢ではない。 円盤投には郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が出場。19年ドーハ以来の代表入りだ。前回は「出るだけで終わった」が、その時から日本記録も日本未踏だった60m72にまで伸ばしている。持てる力を存分に発揮する構えだ。

跳躍4種目代表は2007年大阪以来

跳躍は4種目すべてに代表を送り込めた。これは2007年大阪大会以来だ。走高跳の髙橋渚(センコー)は東京出身、東京高卒という“江戸っ子”。今年は室内で1m92を跳んでいる。屋外シーズンはスピードとパワーがつき過ぎた影響で踏み切りのタイミングが合わずに苦戦。徐々に復調気配が漂っている。 三段跳には前回ブダペストに続いて髙島真織子(九電工)と日本記録保持者の森本麻里子(オリコ)が出場。髙島は今年日本選手権を初優勝し、追い風参考ながら日本記録(14m16)を上回る14m25(+2.5)をマークするなど、ケガを抱えながらも地力がついている。「日本記録を出して決勝へ」と意気込む。 走幅跳は秦澄美鈴(住友電工)が22年オレゴンから3大会連続、パリ五輪を合わせて4年連続での日本代表となる。ただ、いずれも予選敗退と力を発揮できておらず、今季もなかなか調子が上がっていなかったが「前に進んでいると信じて」跳ぶ。 棒高跳の諸田実咲(アットホーム)は初出場。アジア選手権では風に煽られて転倒した際、両手首を骨折。特に右手がひどく手術し、「1ヵ月は固定生活」。今もボルトが入っている。ただ、8月中旬頃から跳躍練習も再開し、記録会で4m00まで戻してきた。「支えてくれた方々に出場を報告できたことがうれしいです」と感謝のジャンプを見せる。 東京世界陸上は9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。チケットは公式サイトやチケットぴあで購入可能。TBSが全日程、独占放送する。 【男子トラックみどころ】村竹ラシッドと三浦龍司にメダルの可能性 “悲願”狙う4継 【男子フィールドみどころ】赤松諒一ら“最強布陣”の走高跳はメダルも 【女子トラックみどころ】地元で偉業目指す田中希実 久保凛は予選突破なるか 【男女ロードみどころ】20km競歩・山西利和が2大会ぶり金へ マラソン男女の入賞なるか

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.12

世界陸上、明日開幕!34年ぶり東京開催、暑さ対策時間変更も

34年ぶりに東京開催となる世界陸上がいよいよ明日、13日に開幕する。舞台は21年東京五輪と同じ国立競技場。コロナ禍だった4年前とは違い、大歓声となりそうだ。 オープニングを飾るのは男子、女子同時スタートの35km競歩。男 […]

NEWS マラソン・佐藤早也伽 入賞目指し「先頭集団を経験したい」夏は国内合宿で「しっかり脚作り、身体作りをしてきた」/東京世界陸上

2025.09.12

マラソン・佐藤早也伽 入賞目指し「先頭集団を経験したい」夏は国内合宿で「しっかり脚作り、身体作りをしてきた」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日から21日/国立競技場) 東京世界陸上開幕前日の9月12日、女子マラソンの前々日会見が行われ、3選手が臨んだ。 前回ブダペストに続いて2度目の代表となる佐藤早也伽(積水化学)。今年3月の名古屋ウ […]

NEWS ワルホルム「東京に戻ってこられてうれしい」 世界の超人が国立競技場でウォーミングアップ/東京世界陸上

2025.09.12

ワルホルム「東京に戻ってこられてうれしい」 世界の超人が国立競技場でウォーミングアップ/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上の開幕を翌日に控えた12日、国立競技場で公式練習が行われ、各国代表選手がトラックの感触を確かめるように汗を流した。 男子400mハードルで、4年前の東京五輪で […]

NEWS 小林香菜が初の大舞台へ 「成長して次につなげられるレースを」 早大サークル出身の24歳/東京世界陸上

2025.09.12

小林香菜が初の大舞台へ 「成長して次につなげられるレースを」 早大サークル出身の24歳/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上開幕前日の9月12日、女子マラソンの前々日会見が行われ、3選手が臨んだ。 初代表の24歳・小林香菜(大塚製薬)は「とても緊張していますが、ここに向けて練習をし […]

NEWS いよいよ明日開幕! 世界に挑む日本代表80人をチェック!!  出身大学最多は?中学時代の実績は?/東京世界陸上

2025.09.12

いよいよ明日開幕! 世界に挑む日本代表80人をチェック!! 出身大学最多は?中学時代の実績は?/東京世界陸上

いよいよ東京世界陸上が13日から開幕する。自国開催は2007年の大阪大会以来18年ぶり、東京での開催は34年ぶりとなる。 地元開催ということもあり、日本代表は男子49名、女子31名の計80名の大選手団で、大阪大会に次ぐ規 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top