◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)4日目
2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、日本は銀1、銅2のメダルを加算した。
殊勲の銀メダルを獲得したのが男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)。2投目に60m38をマークし、同種目では1991年の山崎祐司(3位)以来日本勢34年ぶりのメダリストとなった。
4月に米国の競技会で64m48の日本新記録を樹立するなど絶好調だったが、それをアジアの舞台でも発揮。「自分に集中した投げができたのが良かった」と1投目の59m08で2位につけると、その順位を最後までキープした。
「今年は勝負よりその日の最高の投げをしようと思えている」と湯上。アジアの舞台で結果を残し、悲願の東京世界選手権出場に向けて大きな一歩を刻んだ。前日本記録保持者の堤雄司(ALSOK群馬)は56m84で7位だった。
男子5000mでは森凪也(Honda)と佐藤圭汰(駒大)が、10000m王者のG.シン(インド)に“チーム”として戦いを挑む。
「3200mまで交互に引っ張りました」と森。残り600mで佐藤が切り替え、残り400mからは壮絶なスパート合戦に。「残り100mまでは想定通り」と森がシン、K.トゥンティベイト(タイ)との三つ巴のデッドヒートを繰り広げたが、2冠に輝いたシンが13分24秒77、2位のトゥンティベイトが13分24秒97で、森はわずかに及ばず13分25秒06で3位のフィニッシュ。「もう一段階実力が足りませんでした」と悔しがるが、ワールドラインキングのポイントは着実に上積みした。佐藤はやや遅れを取り、13分26秒77で4位。7月の日本選手権に向けて「基本的なところをもう一度見直していきたい」と唇を噛んだ。
男子走幅跳では初の国際大会出場だった山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が、2回目に自身2度目の大ジャンプとなる8m08(+0.1)で銅メダルを獲得。「目標は表彰台だったので、それが達成できてよかった」と振り返った。津波響樹(大塚製薬)が7m94(+0.3)で6位に入っている。
女子3000m障害は齋藤みう(パナソニック)が4位とメダルにあと一歩届かなかったものの、日本歴代2位の9分38秒16をマークした。西山未奈美(三井住友海上)が9分52秒35で6位だった。女子走高跳は津田シェリアイ(築地銀だこ)が1m83で7位、髙橋渚(センコー)は1m80で8位だった。
このほか、最終日に向けて各種目の予選が行われ、男子200mでは連覇を狙う鵜澤飛羽(JAL)が予選、準決勝ともに1着で悠々と通過。飯塚翔太(ミズノ)も予選1着、準決勝も2着で決勝進出を決めた。女子200mの鶴田玲美(南九州ファミリーマート)も予選1着で決勝進出を決めている。
800mでは男女日本記録保持者が落合晃(駒大)、久保凛(東大阪大敬愛高3)がともに1着で予選を突破。石井優吉(ペンシルベニア州立大)、塩見綾乃(岩谷産業)もそろって予選を通過し、全員でファイナルに挑む。男子やり投予選では﨑山雄太(愛媛競技力本部)がサードベストの81m36で、新井涼平(スズキ)とともに決勝進出。男子400mハードルの井之上駿太(富士通)も予選を1着で通過し、決勝へ駒を進めた。
最終日は午後セッションのみ、11種目で決勝が行われる。
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