HOME 国内、日本代表

2025.05.31

円盤投・湯上剛輝が殊勲の銀!5000mで森凪也が銅、佐藤圭汰4位 走幅跳・山浦が銅メダル/アジア選手権
円盤投・湯上剛輝が殊勲の銀!5000mで森凪也が銅、佐藤圭汰4位 走幅跳・山浦が銅メダル/アジア選手権

25年アジア選手権男子円盤投で銀メダルを獲得した湯上剛輝(トヨタ自動車、左)

◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)4日目

2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、日本は銀1、銅2のメダルを加算した。

殊勲の銀メダルを獲得したのが男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)。2投目に60m38をマークし、同種目では1991年の山崎祐司(3位)以来日本勢34年ぶりのメダリストとなった。

広告の下にコンテンツが続きます

4月に米国の競技会で64m48の日本新記録を樹立するなど絶好調だったが、それをアジアの舞台でも発揮。「自分に集中した投げができたのが良かった」と1投目の59m08で2位につけると、その順位を最後までキープした。

「今年は勝負よりその日の最高の投げをしようと思えている」と湯上。アジアの舞台で結果を残し、悲願の東京世界選手権出場に向けて大きな一歩を刻んだ。前日本記録保持者の堤雄司(ALSOK群馬)は56m84で7位だった。

男子5000mでは森凪也(Honda)と佐藤圭汰(駒大)が、10000m王者のG.シン(インド)に“チーム”として戦いを挑む。

広告の下にコンテンツが続きます

「3200mまで交互に引っ張りました」と森。残り600mで佐藤が切り替え、残り400mからは壮絶なスパート合戦に。「残り100mまでは想定通り」と森がシン、K.トゥンティベイト(タイ)との三つ巴のデッドヒートを繰り広げたが、2冠に輝いたシンが13分24秒77、2位のトゥンティベイトが13分24秒97で、森はわずかに及ばず13分25秒06で3位のフィニッシュ。「もう一段階実力が足りませんでした」と悔しがるが、ワールドラインキングのポイントは着実に上積みした。佐藤はやや遅れを取り、13分26秒77で4位。7月の日本選手権に向けて「基本的なところをもう一度見直していきたい」と唇を噛んだ。

男子走幅跳では初の国際大会出場だった山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が、2回目に自身2度目の大ジャンプとなる8m08(+0.1)で銅メダルを獲得。「目標は表彰台だったので、それが達成できてよかった」と振り返った。津波響樹(大塚製薬)が7m94(+0.3)で6位に入っている。

女子3000m障害は齋藤みう(パナソニック)が4位とメダルにあと一歩届かなかったものの、日本歴代2位の9分38秒16をマークした。西山未奈美(三井住友海上)が9分52秒35で6位だった。女子走高跳は津田シェリアイ(築地銀だこ)が1m83で7位、髙橋渚(センコー)は1m80で8位だった。

このほか、最終日に向けて各種目の予選が行われ、男子200mでは連覇を狙う鵜澤飛羽(JAL)が予選、準決勝ともに1着で悠々と通過。飯塚翔太(ミズノ)も予選1着、準決勝も2着で決勝進出を決めた。女子200mの鶴田玲美(南九州ファミリーマート)も予選1着で決勝進出を決めている。

800mでは男女日本記録保持者が落合晃(駒大)、久保凛(東大阪大敬愛高3)がともに1着で予選を突破。石井優吉(ペンシルベニア州立大)、塩見綾乃(岩谷産業)もそろって予選を通過し、全員でファイナルに挑む。男子やり投予選では﨑山雄太(愛媛競技力本部)がサードベストの81m36で、新井涼平(スズキ)とともに決勝進出。男子400mハードルの井之上駿太(富士通)も予選を1着で通過し、決勝へ駒を進めた。

最終日は午後セッションのみ、11種目で決勝が行われる。

◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)4日目 2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、日本は銀1、銅2のメダルを加算した。 殊勲の銀メダルを獲得したのが男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)。2投目に60m38をマークし、同種目では1991年の山崎祐司(3位)以来日本勢34年ぶりのメダリストとなった。 4月に米国の競技会で64m48の日本新記録を樹立するなど絶好調だったが、それをアジアの舞台でも発揮。「自分に集中した投げができたのが良かった」と1投目の59m08で2位につけると、その順位を最後までキープした。 「今年は勝負よりその日の最高の投げをしようと思えている」と湯上。アジアの舞台で結果を残し、悲願の東京世界選手権出場に向けて大きな一歩を刻んだ。前日本記録保持者の堤雄司(ALSOK群馬)は56m84で7位だった。 男子5000mでは森凪也(Honda)と佐藤圭汰(駒大)が、10000m王者のG.シン(インド)に“チーム”として戦いを挑む。 「3200mまで交互に引っ張りました」と森。残り600mで佐藤が切り替え、残り400mからは壮絶なスパート合戦に。「残り100mまでは想定通り」と森がシン、K.トゥンティベイト(タイ)との三つ巴のデッドヒートを繰り広げたが、2冠に輝いたシンが13分24秒77、2位のトゥンティベイトが13分24秒97で、森はわずかに及ばず13分25秒06で3位のフィニッシュ。「もう一段階実力が足りませんでした」と悔しがるが、ワールドラインキングのポイントは着実に上積みした。佐藤はやや遅れを取り、13分26秒77で4位。7月の日本選手権に向けて「基本的なところをもう一度見直していきたい」と唇を噛んだ。 男子走幅跳では初の国際大会出場だった山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が、2回目に自身2度目の大ジャンプとなる8m08(+0.1)で銅メダルを獲得。「目標は表彰台だったので、それが達成できてよかった」と振り返った。津波響樹(大塚製薬)が7m94(+0.3)で6位に入っている。 女子3000m障害は齋藤みう(パナソニック)が4位とメダルにあと一歩届かなかったものの、日本歴代2位の9分38秒16をマークした。西山未奈美(三井住友海上)が9分52秒35で6位だった。女子走高跳は津田シェリアイ(築地銀だこ)が1m83で7位、髙橋渚(センコー)は1m80で8位だった。 このほか、最終日に向けて各種目の予選が行われ、男子200mでは連覇を狙う鵜澤飛羽(JAL)が予選、準決勝ともに1着で悠々と通過。飯塚翔太(ミズノ)も予選1着、準決勝も2着で決勝進出を決めた。女子200mの鶴田玲美(南九州ファミリーマート)も予選1着で決勝進出を決めている。 800mでは男女日本記録保持者が落合晃(駒大)、久保凛(東大阪大敬愛高3)がともに1着で予選を突破。石井優吉(ペンシルベニア州立大)、塩見綾乃(岩谷産業)もそろって予選を通過し、全員でファイナルに挑む。男子やり投予選では﨑山雄太(愛媛競技力本部)がサードベストの81m36で、新井涼平(スズキ)とともに決勝進出。男子400mハードルの井之上駿太(富士通)も予選を1着で通過し、決勝へ駒を進めた。 最終日は午後セッションのみ、11種目で決勝が行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.05

菅野翔唯、本田桜二郎、杉本心結、久保凛ら登録! 今年は静岡で2日間開催 U20日本選手権エントリー発表

日本陸連は9月5日、第41回U20日本選手権のエントリーリストを発表した。 男子は、7月の広島インターハイ男子100mで追い風参考ながら10秒06(+2.4)をマークしている菅野翔唯(東農大二高2群馬)、関東インカレ2部 […]

NEWS 女子棒高跳五輪女王ケネディ、欠場発表 左大腿部手術の回復間に合わず/東京世界陸上

2025.09.05

女子棒高跳五輪女王ケネディ、欠場発表 左大腿部手術の回復間に合わず/東京世界陸上

9月5日、24年パリ五輪女子棒高跳金メダリストのN.ケネディ(豪州)が、自身のSNSを通じて東京世界選手権の欠場を発表した。 ケネディは1997年生まれの28歳。4m91のベストを持ち、23年ブダペスト世界選手権、24年 […]

NEWS パリ五輪200m6位・オフィリがナイジェリアからトルコ“移籍”へ SNSで表明 東京世界陸上は出場せず

2025.09.05

パリ五輪200m6位・オフィリがナイジェリアからトルコ“移籍”へ SNSで表明 東京世界陸上は出場せず

女子短距離のF.オフィリ(ナイジェリア)が、加盟団体をトルコに変更することがこのほどわかった。自身のSNSを通じて発表している。 オフィリは200mでパリ五輪6位の22歳。19年ドーハ世界選手権では当時16歳にして400 […]

NEWS 開会式に秋篠宮さまご出席 「鼓童」がOPパフォーマンス 国歌独唱は岡本知高/東京世界陸上

2025.09.05

開会式に秋篠宮さまご出席 「鼓童」がOPパフォーマンス 国歌独唱は岡本知高/東京世界陸上

公益財団法人東京2025世界陸上財団は9月5日、開幕が迫る東京世界選手権の開会式の情報を発表した。 主催者挨拶として世界陸連(WA)のセバスチャン・コー会長、開催地代表は小池百合子・東京都知事が務める。開会宣言のため秋篠 […]

NEWS 東京レガシーハーフに大迫傑、池田耀平、山下一貴、吉居大和がエントリー 東京五輪金バレガも参戦!

2025.09.05

東京レガシーハーフに大迫傑、池田耀平、山下一貴、吉居大和がエントリー 東京五輪金バレガも参戦!

9月5日、東京マラソン財団は東京レガシーハーフマラソン2025(10月19日)のエントリー選手を発表した。 男子には89人のエリート選手が登録し、昨年のベルリンマラソンで2時間5分12秒をマークした池田耀平(Kao)を筆 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top