HOME 国内、高校

2025.05.11

久保凛は2分02秒29の2位に号泣「母の日に花束を持って帰りたかった」/木南記念
久保凛は2分02秒29の2位に号泣「母の日に花束を持って帰りたかった」/木南記念

木南記念800mで2位に入った久保凛

◇木南記念(5月11日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

日本グランプリシリーズの木南記念が行われ、女子800mはキルソップ・コール・テス(豪州)が2分01秒66で優勝。日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高)は2分02秒29の大会新ながら2位だった。

広告の下にコンテンツが続きます

フィニッシュ後、しばらくうつむき、動けない。涙があふれる。何度も目を拭い、顔を下げる。

「静岡国際(2分00秒28秒)で調子が上がっていたので、絶対に標準記録を切ると思って臨みました。大阪でたくさんの応援が来てくれて絶対に優勝したかったんです。親も来てくれて、今日は母の日だったので(優勝者に贈られる)花束を持って帰りたいと思っていました」

入りの1周目は58秒で通過。「うまくペースメーカーの方が引っ張ってくださった」。ただ、2周目入ってすぐに「脚の感覚が重く感じました。あ、やばいなと思ったらその通りになって。レースもうまく作ることができなかったです」。バックストレートで向かい風を受けると、海外選手の逆襲に遭う。今の久保に

とって、国内選手相手にはなかなかないせめぎ合い。「海外選手も注意しないといけないと思っていたのですが…」。思ったように身体が動かず、「疲労があったのかもしれないです」。

広告の下にコンテンツが続きます

日本記録保持者といえ、まだ17歳。感じないようにしていても「プレッシャーも少しはあります」。ただ、これだけコンスタントに結果を出し、力強い走りを見せているのだけでも、十分なことだ。今回の涙も、さらなる成長の糧にするだろう。

次戦は2週間後のアジア選手権。「初めてのシニアの国際舞台。楽しみながら、日本チームに貢献したいです」。地元・大阪で見せた涙を胸に、次は日の丸を背負ってトラック2周を駆け抜ける。

◇木南記念(5月11日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本グランプリシリーズの木南記念が行われ、女子800mはキルソップ・コール・テス(豪州)が2分01秒66で優勝。日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高)は2分02秒29の大会新ながら2位だった。 フィニッシュ後、しばらくうつむき、動けない。涙があふれる。何度も目を拭い、顔を下げる。 「静岡国際(2分00秒28秒)で調子が上がっていたので、絶対に標準記録を切ると思って臨みました。大阪でたくさんの応援が来てくれて絶対に優勝したかったんです。親も来てくれて、今日は母の日だったので(優勝者に贈られる)花束を持って帰りたいと思っていました」 入りの1周目は58秒で通過。「うまくペースメーカーの方が引っ張ってくださった」。ただ、2周目入ってすぐに「脚の感覚が重く感じました。あ、やばいなと思ったらその通りになって。レースもうまく作ることができなかったです」。バックストレートで向かい風を受けると、海外選手の逆襲に遭う。今の久保に とって、国内選手相手にはなかなかないせめぎ合い。「海外選手も注意しないといけないと思っていたのですが…」。思ったように身体が動かず、「疲労があったのかもしれないです」。 日本記録保持者といえ、まだ17歳。感じないようにしていても「プレッシャーも少しはあります」。ただ、これだけコンスタントに結果を出し、力強い走りを見せているのだけでも、十分なことだ。今回の涙も、さらなる成長の糧にするだろう。 次戦は2週間後のアジア選手権。「初めてのシニアの国際舞台。楽しみながら、日本チームに貢献したいです」。地元・大阪で見せた涙を胸に、次は日の丸を背負ってトラック2周を駆け抜ける。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.01

貯まったマイルで東京マラソンや東京レガシーハーフへ!「RUN as ONEマイレージプログラム」が9月からスタート

東京マラソン財団は7月1日、全国のマラソン大会と連携し、ランニングの新たな楽しみ方を提案する「RUN as ONEマイレージプログラム」を、2025年9月から開始すると発表した。 同プロクラムは2015年にスタートした「 […]

NEWS 九電工のベナード・コエチが6月30日で陸上競技部を退部も退社はせず

2025.07.01

九電工のベナード・コエチが6月30日で陸上競技部を退部も退社はせず

九電工は6月30日付でベナード・コエチが陸上競技部を退部したと発表した。コエチは6月11日に、世界陸連の独立不正監査機関アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)からABP(生体パスポート)の数値が異常値を示したとし […]

NEWS 迷惑撮影根絶へ「断じて容認できない」 選手自身も「自らの行動に責任を持って」日本陸連アスリート委員会が声明

2025.07.01

迷惑撮影根絶へ「断じて容認できない」 選手自身も「自らの行動に責任を持って」日本陸連アスリート委員会が声明

日本陸連のアスリート委員会が7月1日、アスリートの迷惑撮影行為の根絶に向けて声明を発表した。 SNSが発達した近年、特に問題視されるようになったアスリートの迷惑撮影行為。写真や動画が性的目的でSNSやインターネット上に投 […]

NEWS 名古屋ウィメンズマラソン2026は来年3月8日に開催! アジア大会代表選考会&MGCシリーズ兼ねる

2025.07.01

名古屋ウィメンズマラソン2026は来年3月8日に開催! アジア大会代表選考会&MGCシリーズ兼ねる

マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知実行委員会は7月1日、名古屋ウィメンズマラソン2026の大会概要を発表した。 名古屋ウィメンズマラソンは来年愛知県で開かれるアジア大会の代表選考会とマラソングランドチャンピオンシップ( […]

NEWS 国立競技場に「りくワン」銅像がお披露目!東京世界陸上公式マスコット

2025.07.01

国立競技場に「りくワン」銅像がお披露目!東京世界陸上公式マスコット

今年9月に行われる東京世界選手権の公式マスコット『りくワン』の銅像が国立競技場に設置され、7月1日に除幕式が執り行われた。 東京2025世界陸上財団の武市敬事務総長らとともに登場したりくワン。この日、国立競技場のスタジア […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top