HOME 高校

2025.06.02

智辯カレッジの飯干颯大&尾崎一樺が長距離2冠!女子棒高跳中学記録保持者・中村心葵が3m92クリア 添上が総合男女V/IH奈良県大会
智辯カレッジの飯干颯大&尾崎一樺が長距離2冠!女子棒高跳中学記録保持者・中村心葵が3m92クリア 添上が総合男女V/IH奈良県大会

1500mと5000mで2冠を達成した飯干颯大

広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。

奈良県大会は5月30日から6月1日の3日間、ロートフィールド奈良(鴻ノ池陸上競技場)で行われた。

広告の下にコンテンツが続きます

女子棒高跳では中学記録(3m91)保持者の中村心葵(王寺工1)が高1歴代3位、県高校新の3m92をクリア。男子八種競技で小畑仁人(奈良3)が5452点の大会新をマークした。

初日の女子1500mでは、尾崎一樺(智辯カレッジ2)がスタート直後から先頭に立ち独走。昨年の近畿ユースで出した県高校記録(4分22秒95)の更新は逃したものの、自身でレースを作って4分26秒98の大会記新V。続く最終日の3000mでも最初の1000mを3分01秒のハイペースで入るなど積極的なレース運びを見せ、9分23秒67で連覇を達成した。この冬は「男子と一緒に走るなどラストのキレを磨いてきました。近畿は厳しいレースになると思いますが自分の走りに集中し、2種目でインターハイ行きをつかみたい」と力を込める。

男子1500mでも残り1周で集団から抜け出した智辯カレッジ2年・飯干颯大が大会新、自己新の3分51秒17で快勝。続く5000mもただ1人15分を切る14分43秒23で2冠に輝いた。「出るからには近畿の強豪に食らいつき、全国切符を取れるようがんばりたい。1500mでは3分50秒切り、5000mでは14分10秒台が目標です」と目を輝かせた。

男子の800mでは、今季1分50秒66の県高校新記録をマークしている衣笠逞真(奈良3)が1分53秒22で貫録勝ち。男子やり投では、昨年のインターハイ3位、U20日本選手権8位の瀧本啓介(十津川3)が連覇。肘の痛みなどがあって1投目に58m74を投げたあと、2投目以降をパスしている。

広告の下にコンテンツが続きます

女子スプリントはいずれも追い風参考となったものの添上のエース・市川遥南(3年)が11秒90(+2.5)、24秒10(+2.4)の好タイムで順当勝ち。4×100m、4×400mの両リレーも47秒19(2走)、3分51秒78(3走)で制し、短距離4冠を達成した。

女子走高跳は昨年のインターハイ3位の小林愛菜(添上2)が1m57を1回でクリアして2連覇。故障上がりで、その後の試技をパスし、近畿に備える。

昨年の佐賀国スポ少年B女子円盤投4位の矢野奈都子(添上2)が砲丸投(11m54)、円盤投(40m76)の2冠を獲得。女子やり投は、昨年の佐賀国スポ少年A6位、4月のU18アジア選手権銀メダルの黒川愛星(添上3)が45m96で3連覇を飾った。

総合は、男女ともに添上が快勝。男子は2位の奈良と4点差と接戦、女子は2位の智辯カレッジに大差をつけた。

近畿大会は6月12日から4日間、京都府のたけびしスタジアム京都で行われる。

◎文/花木 雫

広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。 奈良県大会は5月30日から6月1日の3日間、ロートフィールド奈良(鴻ノ池陸上競技場)で行われた。 女子棒高跳では中学記録(3m91)保持者の中村心葵(王寺工1)が高1歴代3位、県高校新の3m92をクリア。男子八種競技で小畑仁人(奈良3)が5452点の大会新をマークした。 初日の女子1500mでは、尾崎一樺(智辯カレッジ2)がスタート直後から先頭に立ち独走。昨年の近畿ユースで出した県高校記録(4分22秒95)の更新は逃したものの、自身でレースを作って4分26秒98の大会記新V。続く最終日の3000mでも最初の1000mを3分01秒のハイペースで入るなど積極的なレース運びを見せ、9分23秒67で連覇を達成した。この冬は「男子と一緒に走るなどラストのキレを磨いてきました。近畿は厳しいレースになると思いますが自分の走りに集中し、2種目でインターハイ行きをつかみたい」と力を込める。 男子1500mでも残り1周で集団から抜け出した智辯カレッジ2年・飯干颯大が大会新、自己新の3分51秒17で快勝。続く5000mもただ1人15分を切る14分43秒23で2冠に輝いた。「出るからには近畿の強豪に食らいつき、全国切符を取れるようがんばりたい。1500mでは3分50秒切り、5000mでは14分10秒台が目標です」と目を輝かせた。 男子の800mでは、今季1分50秒66の県高校新記録をマークしている衣笠逞真(奈良3)が1分53秒22で貫録勝ち。男子やり投では、昨年のインターハイ3位、U20日本選手権8位の瀧本啓介(十津川3)が連覇。肘の痛みなどがあって1投目に58m74を投げたあと、2投目以降をパスしている。 女子スプリントはいずれも追い風参考となったものの添上のエース・市川遥南(3年)が11秒90(+2.5)、24秒10(+2.4)の好タイムで順当勝ち。4×100m、4×400mの両リレーも47秒19(2走)、3分51秒78(3走)で制し、短距離4冠を達成した。 女子走高跳は昨年のインターハイ3位の小林愛菜(添上2)が1m57を1回でクリアして2連覇。故障上がりで、その後の試技をパスし、近畿に備える。 昨年の佐賀国スポ少年B女子円盤投4位の矢野奈都子(添上2)が砲丸投(11m54)、円盤投(40m76)の2冠を獲得。女子やり投は、昨年の佐賀国スポ少年A6位、4月のU18アジア選手権銀メダルの黒川愛星(添上3)が45m96で3連覇を飾った。 総合は、男女ともに添上が快勝。男子は2位の奈良と4点差と接戦、女子は2位の智辯カレッジに大差をつけた。 近畿大会は6月12日から4日間、京都府のたけびしスタジアム京都で行われる。 ◎文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.22

東洋大・緒方澪那斗が10000m全体トップ 西村真周も続く/あおもりDC記録会

有力大学の選手が多数エントリーしたあおもりディスタンスチャレンジ記録会が6月22日に行われた。 男子10000m3組目は緒方澪那斗(東洋大4)が28分27秒50の自己新でトップだった。これまでの自己記録は高3の時に出した […]

NEWS ダイソー・岩本真弥監督の『還暦を祝う会』世羅高時代の教え子ら約140人が集って盛大に開催

2025.06.22

ダイソー・岩本真弥監督の『還暦を祝う会』世羅高時代の教え子ら約140人が集って盛大に開催

広島・世羅高を全国高校駅伝で男女を合わせて6度の日本一に導き、現在は実業団のダイソー女子駅伝部を率いている岩本真弥監督の『還暦を祝う会』が6月22日、広島市内のホテルで行われた。 世羅高時代の教え子やダイソーの選手、スタ […]

NEWS ディーン元気 今季初大台の80m20!シーズンベストで日本選手権に弾み/WAコンチネンタルツアー

2025.06.22

ディーン元気 今季初大台の80m20!シーズンベストで日本選手権に弾み/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズのクオルタネゲームズ(フィンランド)が行われ、男子やり投にディーン元気(ミズノ)が出場した。 気温の低いコンディションのなか、ディーンは3回目にシーズンベストとなる77m83 […]

NEWS 男子100m渡邊隆喜が10秒39!県大会の雪辱果たすV 女子100mは松本真奈が前田さくら抑える/IH中国

2025.06.22

男子100m渡邊隆喜が10秒39!県大会の雪辱果たすV 女子100mは松本真奈が前田さくら抑える/IH中国

広島インターハイ出場を懸けた中国地区大会の2日目が行われ、男子100mでは渡邊隆喜(広島国際学院3)が大会記録および自己記録を更新する10秒39(+1.3)で優勝を飾った。 レースは広島県大会優勝者の荒谷匠人(近大東広島 […]

NEWS 清水空跳 悪条件ものともせず100m10秒39!阪真琴は女子400mHも制して3冠/IH北信越

2025.06.22

清水空跳 悪条件ものともせず100m10秒39!阪真琴は女子400mHも制して3冠/IH北信越

◇インターハイ北信越地区大会(6月19~22日/福井・福井県営陸上競技場)3日目 広島インターハイを懸けた北信越大会の3日目が行われ、男子100mでは、昨年のインターハイ2位で今年5月に10秒20をマークしている清水空跳 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top