◇静岡国際(5月3日/静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアム)
日本グランプリシリーズの静岡国際が行われ、女子400mはフロレス・アリエ(日体大)が51秒71の日本学生新記録で優勝した。
圧巻の強さだった。前半は松本奈菜子(東邦銀行)が積極的に飛ばすなか、「いつもより前半の通過タイムも多分速かった」。後半は松本に並んでから「自分のペースでしっかり走れたことがタイムにつながりました」。ラストに強い松本を、その最後の直線でさらに引き離す快走だった。
51秒71は、2008年に丹野麻美(現姓・千葉)が作った日本記録51秒75を17年ぶりに上回るもの。ただ、父がペルーと日本、母はイタリアとペルーにルーツを持ち、現在は日本国籍を申請中。そのため『日本新』とはならなかったが、「日本選手権には間に合うと聞いています」。
地元・静岡出身で、何度も走ったエコパ。「3年前に走った時は58秒くらいだったので、中学の先生など少しでも成長した姿を見せられて良かった」と笑顔を見せる。
昨年は日本インカレで53秒03をマークするなど、日体大に入ってから成長著しい。特にこの冬は「上半身も強化して、ウエイトトレーニングでもベンチプレスが20kgだったのが40kg上がるようになりました」とニッコリ。国籍取得ができれば、「男女混合マイルリレーで世界選手権を目指したい。このタイムが出たなら個人でも狙っていければ」と見据えていた。
2位に入った松本も52秒14で日本歴代2位の自己記録を更新。3位の岩田優奈(スズキ)は53秒20で7年ぶりに自己新だった。
女子400m学生歴代10傑をチェック!
51.71 フロレス・アリエ(日体大3) 2025. 5. 3 51.80 丹野麻美(福島大2) 2005. 9.19 52.85 青山聖佳(大阪成蹊大2) 2016. 9. 2 53.14 安達茉鈴(園田学園女大4) 2024. 9.20 53.22 石塚晴子(東大阪大1) 2016. 5.13 53.27 広沢真愛(日体大3) 2018. 9. 8 53.37 岩田優奈(中大3) 2018. 7.21 53.40 青木沙弥佳(福島大3) 2007. 6. 8 53.40 渡辺なつみ(福島大1) 2007. 6.29 53.47 木田真有(福島大2) 2002. 7.21RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.17
入場者数が30万人突破!! 平日夜でも約4万人が歓声送る/東京世界陸上
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
-
2025.09.11
-
2025.09.13
-
2025.09.14
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.17
入場者数が30万人突破!! 平日夜でも約4万人が歓声送る/東京世界陸上
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)4日目 東京2025世界陸上財団は9月16日、東京世界陸上の4日目(DAY4)までの総入場者数が30万人を突破したことを発表した。 世界陸上は大会初日、2日目とイブニングセ […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/