HOME 国内、高校、日本代表
久保凛 涙の銀メダル「勝ちにこだわって絶対に優勝したかった」アジア制覇まで0.34秒/アジア選手権
久保凛 涙の銀メダル「勝ちにこだわって絶対に優勝したかった」アジア制覇まで0.34秒/アジア選手権

レース後は悔しさで涙が溢れた久保凛

◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 5日目

2年に一度開かれるアジア選手権の5日目が行われ、女子800mで久保凛(東大阪大敬愛高3)が2分00秒42で銀メダルを獲得した。

「今日は勝ちにこだわって絶対に優勝したいと思っていました」

だからこそ、自己記録に迫る自身3番目の2分00秒42の好記録も、優勝した呉洪嬌(中国)との0.34秒差に言葉が詰まり、目に涙を溜める。

「インドの2人しか見ていなかった」と意識していた久保。塩見綾乃(岩谷産業)が積極的に飛ばすなか、久保もしっかりと前に出る。「ラスト300mくらいまではいい感じでした」。だが、そこで競り合う相手がいなかったため、想定していた展開と違う状況になった。

その一瞬の隙をついたのが中国の呉洪嬌。「まさか出てくるとは思わなかった」とためらってしまい、「最後に差せたら良かったのですが……」とわずかに届かず「対応力がなかったです」とうつむいた。

広告の下にコンテンツが続きます

初めてのシニア代表。木南記念で気負いすぎたこともあり、挑戦者として臨んだ。「その中でも勝ちたかった。またシニアの代表になりたいと思いましたし、次はリベンジしたい」。涙がこぼれそうになる瞳をまっすぐに向けた。

帰国してすぐに、インターハイ近畿大会が待つ。応援してくれた仲間と一緒に戦い、「800mと1500mで2冠して全国につなげたい」。その先に待つ日本選手権を連覇し、次は世界の舞台に挑戦するつもりだ。

◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 5日目 2年に一度開かれるアジア選手権の5日目が行われ、女子800mで久保凛(東大阪大敬愛高3)が2分00秒42で銀メダルを獲得した。 「今日は勝ちにこだわって絶対に優勝したいと思っていました」 だからこそ、自己記録に迫る自身3番目の2分00秒42の好記録も、優勝した呉洪嬌(中国)との0.34秒差に言葉が詰まり、目に涙を溜める。 「インドの2人しか見ていなかった」と意識していた久保。塩見綾乃(岩谷産業)が積極的に飛ばすなか、久保もしっかりと前に出る。「ラスト300mくらいまではいい感じでした」。だが、そこで競り合う相手がいなかったため、想定していた展開と違う状況になった。 その一瞬の隙をついたのが中国の呉洪嬌。「まさか出てくるとは思わなかった」とためらってしまい、「最後に差せたら良かったのですが……」とわずかに届かず「対応力がなかったです」とうつむいた。 初めてのシニア代表。木南記念で気負いすぎたこともあり、挑戦者として臨んだ。「その中でも勝ちたかった。またシニアの代表になりたいと思いましたし、次はリベンジしたい」。涙がこぼれそうになる瞳をまっすぐに向けた。 帰国してすぐに、インターハイ近畿大会が待つ。応援してくれた仲間と一緒に戦い、「800mと1500mで2冠して全国につなげたい」。その先に待つ日本選手権を連覇し、次は世界の舞台に挑戦するつもりだ。

【動画】久保は悔しい銀! 女子800m決勝

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.01

東京世界陸上 チェコ代表25人が発表! ヴァドレイヒやシチャコヴァら男女やり投の有力選手がエントリー

9月1日、チェコ陸連は9月13日から開催される東京世界選手権の代表選手25人を発表した。 チームで最も実績を持つのが男子やり投のJ.ヴァドレイヒで、21年東京五輪では銀メダルを獲得、世界選手権は過去3度のメダルを手にして […]

NEWS 日本陸連が東京世界陸上を前に声明「誹謗中傷を許さず」「力強い声援を広げる」

2025.09.01

日本陸連が東京世界陸上を前に声明「誹謗中傷を許さず」「力強い声援を広げる」

日本陸連は9月1日、まもなく開幕を迎える東京世界選手権に向けて「アスリートのその存在に、これまでの全ての歩みに、力にかわる声援を。」と題した声明文を発表した。 声明文の冒頭で「自らの限界に挑み、これまで弛まぬ努力を積み重 […]

NEWS 東京2025世界陸上POPUP HANEDAが開設!羽田空港第1ターミナルに期間限定オープン

2025.09.01

東京2025世界陸上POPUP HANEDAが開設!羽田空港第1ターミナルに期間限定オープン

公益財団法人東京2025世界陸上財団は9月1日、羽田空港第1ターミナル2階に「東京2025世界陸上POPUP HANEDA」が9月2日から期間限定でオープンすることを発表した。 設置場所は羽田空港第1ターミナル2階出発ロ […]

NEWS 夏開催の九州選抜高校駅伝 小林が中盤以降独走して2時間8分30秒で制覇

2025.09.01

夏開催の九州選抜高校駅伝 小林が中盤以降独走して2時間8分30秒で制覇

第30回九重町長杯九州選抜高校駅伝が8月31日、大分県九重町の飯田高原千町無田周回コース(男子7区間42.195km)で行われ、小林(宮崎)が2時間8分30秒で2017年大会以来の優勝を遂げた。 小林は1区でトップと2秒 […]

NEWS 【男子110mJH】齋藤玲旺(倉敷一中3) 14秒07=中学歴代5位

2025.09.01

【男子110mJH】齋藤玲旺(倉敷一中3) 14秒07=中学歴代5位

8月30日、岡山県ジュニア選手権が津山市の津山陸上競技場で行われ、U20規格で行われた男子110mハードル(高さ:0.991m)において、齋藤玲旺(倉敷一中3)が14秒07(-0.6)で優勝。中学歴代では5位の好タイムと […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top