◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)3日目
2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、女子10000mでは矢田みくに(エディオン)が31分12秒21で銅メダルを獲得した。優勝はD.ジェプケメイ(カザフスタン)で30分48秒44、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が30分56秒32で銀メダルを手にしている。
「とにかくメダルを取りたいと思って走りました」。矢田はそう言って、笑顔で汗をぬぐった。
5000m過ぎまで進みながら、激しい雷雨の影響で中断に。午前10時15分からの再スタートに「(時間が)早いなと思って。同部屋の廣中さんと『寝られないね』と話していました」と振り返りつつ、「良い刺激になりました」とモチベーションをしっかりと保ち、再びスタートラインに立った。
前日を再現するかのうように、スタート直後から廣中が引っ張り、序盤から先頭集団は5人に。そこからジェプケメイとV.ジェプチュンバ(バーレーン)が抜け出し、廣中、中国選手との3位争いとなる。
廣中がそこから抜け出し、矢田は中国選手を引っ張りながら粘りの走り。ペースを落としたジェプチュンバを6000m過ぎにかわして3位に浮上すると、矢田は「ラストスパートが弱いのは理解しているので、逃げようと思った」と中国選手を引き離す。そのままメダルラインをキープして自己新でフィニッシュ。「大きな試合で記録を残せたので、次につながります」と胸を張った。
熊本・ルーテル学院高2年時にU20世界選手権5000mに出場するなど注目を集めた25歳。シニアになってからは結果を残せない時期もあったが、今季は4月の日本選手権10000mで31分20秒09の当時自己ベストをマークして2位を占め、シニア初の国際大会に挑んだ。それでも、「世界陸上を狙うための試合だったので緊張感もありましたが、ワクワクしていました」と矢田。堂々たるレースを見せ、世界の舞台へ大きなステップを踏んだ。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.05.30
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.15
2025全日本大学駅伝出場チーム
-
2025.05.16
-
2025.05.11
-
2025.05.15
-
2025.05.15
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.30
100m連覇の栁田大輝「どんなレースでも1番でゴールすることが大事」日本選手権初制覇に照準/アジア選手権
◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 2年に一度開かれるアジア選手権から日本選手団が帰国し、メディアの取材に応じた。 男子100mで日本人初となる2連覇を飾った栁田大輝(東洋大)は「2年前の優勝はアジア選 […]
2025.05.30
鈴木希実が100m、200m、4×400mRで3冠 200m・塩原大駕が22秒10でV 5000mは秋田工勢が躍動/IH秋田県大会
広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。 秋田県大会は5月23日から26日までの4日間、秋田県立中央公園陸上競技場で行われた。 女子短距離では […]
2025.05.30
八種競技・千葉遼が5775点で大会新V 魚住優斗が100m10秒45の大会新 常盤木学園が女子両リレー優勝/IH宮城県大会
広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。 宮城県大会は5月23日から26日までの4日間、キューアンドエースタジアムみやぎで行われた。 男子では […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析