2025.09.25
◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口市・維新みらいふスタジアム)
第73回全日本実業団対抗選手権が9月26日~28日の3日間、山口市の維新みらいふスタジアム(維新百年記念公園陸上競技場)で開催される。
連日、大盛況となった東京世界陸上の日本代表選手たちも多数エントリー。大会の見どころを紹介する。
男子100mには、東京世界陸上同4×100mリレー6位入賞メンバーの小池祐貴(住友電工)、200mに出場した飯塚翔太(ミズノ)が登録。同4×100mリレー代表の大上直起(青森県庁)も名を連ねる。
代表入りを逃した面々では日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)、パリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)と東田旺洋(関彰商事)らが巻き返しを期してエントリーしている。
男子400mには世界陸上男女混合4×400mリレー初入賞メンバーの今泉堅貴(東日本連盟)が登録。110mハードルにはともに世界陸上セミファイナリストとなった泉谷駿介(住友電工)、野本周成(愛媛競技力本部)が名を連ねるが、泉谷は走幅跳のみの出場となる見込みで、同じく世界陸上代表・津波響樹(大塚製薬)らと熱戦を繰り広げそうだ。
男子走高跳は世界陸上初出場で初決勝と健闘した瀬古優斗(FAAS)と、同代表の真野友博(九電工)が登録。跳躍では代表入りにあと一歩届かなかった男子棒高跳の江島雅紀(富士通)、同三段跳の山下航平(ANA)が雪辱のジャンプを見せるか。
投てきも世界陸上代表組の円盤投・湯上剛紀(トヨタ自動車)、ハンマー投・福田翔大(住友電工)らを中心に、好記録が期待される。
男子10000m競歩には35km競歩銅メダルの勝木隼人(自衛隊体育学校)が出場予定。世界のメダリストの歩きを山口でお披露目する。
中長距離はこれからの駅伝シーズンを見据え、10000mには吉居大和(トヨタ自動車)、井川龍人(旭化成)など各チームの主力たちがずらりと名を連ねた。
女子では、200mに井戸アビゲイル風果、400mに松本奈菜子と世界陸上男女混合4×400mリレーで8位入賞を牽引した東邦銀行コンビが登録。100mハードルにも同準決勝進出の中島ひとみ(長谷川体育施設)、同代表の田中佑美(富士通)がエントリーし、清山ちさと(いちご)、寺田明日香(ジャパンクリエイト)らを交え、ハイレベルの争いとなりそうだ。
跳躍には世界陸上代表組が勢ぞろい。走高跳・髙橋渚(センコー)、棒高跳・諸田実咲(アットホーム)、走幅跳・秦澄美鈴(住友電工)、髙島真織子(九電工)と森本麻里子(オリコ)の三段跳コンビがどんあジャンプを見せるか。
投てきでは世界陸上円盤投代表の郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が砲丸投との2種目にエントリー。やり投は上田百寧(ゼンリン)、武本紗栄(オリコ)が世界陸上予選敗退の悔しさを晴らす一投なるか。
中長距離も、間近に迫る駅伝シーズンに向け、10000mの五島莉乃(資生堂)ら日本人の有力選手が外国人選手に対してどんな走りを見せるかに注目が集まる。
東京世界選手権男子110mハードル5位の村竹ラシッド(JAL)、男子400m6位の中島佑気ジョセフ(富士通)の2選手に対する「世界陸上入賞者表彰」の実施と、男子100mに同世界選手権4×100mリレー代表の栁田大輝(東洋大)と井上直紀(早大)の学生2選手がオープンで出場する。
世界陸上入賞者表彰は大会最終日の28日に実施。2回行われ、1回目は11時40分から、2回目は15時50分から。村竹と中島はいずれかの回に出席する。場所はホームストレート側のスタンド前。なお、中島は当初今大会にエントリーしていたが、棄権する。
大会は26日の午後からスタート。TBS陸上ちゃんねるにてライブ配信も実施される。
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