2025.12.20
世界陸連(WA)は12月19日、旭化成に所属するエマニエル・キプルト(ケニア)に対して、出場停止処分を科したと発表した。
処分理由の詳細について、WAは明らかにしていないが、「アスリート代理人規則に基づく異議申し立てを受け、代理人委員会が発した命令にキプルトが従わなかったことが原因」と説明しており、金銭面でのトラブルが背景にあるとみられる。
WAによると、キプルトに対して旭化成との契約書類の提出や、代理人がキプルトに支払った金銭の返還を求めており、これらが履行されるまで出場資格を停止するとしている。
キプルトは24年5月に旭化成に加入。今年1月のニューイヤー駅伝では4区を走り、2位で受けたタスキを守って、優勝に貢献した。今季は5月の九州実業団選手権を最後に大会には出場していないものの、来年1月のニューイヤー駅伝のエントリーメンバーに名を連ねている。
WAは23年から新たな代理人制度を定めており、代理人のライセンス制度を導入した。代理人は代理契約、利益相反、取引契約などをWAに提出するほか、競技者や大会主催者との紛争なども審査するとしている。
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