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2025.05.19

森凪也が3000m日本人トップ!圧巻スパートで日本歴代2位の7分41秒58「横に並んでいる人には負けない」/セイコーGGP
森凪也が3000m日本人トップ!圧巻スパートで日本歴代2位の7分41秒58「横に並んでいる人には負けない」/セイコーGGP

25年セイコーゴールデングランプリ男子3000mで日本人トップを占めた森凪也(Honda)

◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月18日に行われ、男子3000mで森凪也(Honda)が日本歴代2位の7分41秒58をマークして日本人トップの4位に入った。7位までが大会新の高速レースは、ジュード・トーマス(豪州)が7分39秒69で制した。

持ち味のスパートが光った。ハイペースで進む中で集団のやや後方につけた森は、少しずつポジションをアップ。6分45秒で通過したラスト1周の直前、9人の優勝争いの後方から中盤にスッと入り込んだ。バックストレートで海外勢には離されたものの、前を行く塩尻和也(富士通)を残り200mで逆転。後方の鈴木芽吹(トヨタ自動車)、遠藤日向(住友電工)の追い上げも許さない。ラスト1周を56秒でカバーする圧巻のスピードを見せた。

「目標は5位以内、7分45秒以内だったので、両方クリアできて良かったです」と森は笑顔で汗をぬぐう。ラスト1周の時点で「59秒で帰ってくれば7分44秒なので、そこは想定通り」の展開だったが、ラストのスピードに自身の成長を実感。「横に並んでいる人には負けない、というところはあります」。想定よりも利いたスパートが、目標タイムの大幅クリアにつながった。

4月12日の金栗記念5000mでも、佐藤圭汰(駒大)とのラスト勝負を制して優勝。5月末のアジア選手権代表に選出されている。好調、成長の要因に「1戦1戦、試合にうまく持って行くところが、自分の中で確立できている」ことを挙げる。チームのスタッフと「どういう合宿がいるのか、どういう練習がいるのか」綿密にスケジュールを話し合い、決めた内容を着実に遂行。「会社のバックアップがあるので自分のやりたいことをさせてもらえる」ことに感謝しつつ、結果を出すことで「会社のため、たくさんの応援してくれる人たちのためにもなっていると思っています」。

中大を卒業して4年目。ついに日本代表の座を勝ち取り、アジアの舞台に立つ。そしてそれは、初めての世界のスタートラインに向けた重要なレースでもある。もちろん、それを踏まえた調整を進めており、「アジアで期待されるところはメダル。もっと言うと、その先の世界陸上だと思うので、そこにつながる走りをしたい」と森。気持ちを引き締め、韓国・クミでアジアの強豪たちに挑む。

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◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月18日に行われ、男子3000mで森凪也(Honda)が日本歴代2位の7分41秒58をマークして日本人トップの4位に入った。7位までが大会新の高速レースは、ジュード・トーマス(豪州)が7分39秒69で制した。 持ち味のスパートが光った。ハイペースで進む中で集団のやや後方につけた森は、少しずつポジションをアップ。6分45秒で通過したラスト1周の直前、9人の優勝争いの後方から中盤にスッと入り込んだ。バックストレートで海外勢には離されたものの、前を行く塩尻和也(富士通)を残り200mで逆転。後方の鈴木芽吹(トヨタ自動車)、遠藤日向(住友電工)の追い上げも許さない。ラスト1周を56秒でカバーする圧巻のスピードを見せた。 「目標は5位以内、7分45秒以内だったので、両方クリアできて良かったです」と森は笑顔で汗をぬぐう。ラスト1周の時点で「59秒で帰ってくれば7分44秒なので、そこは想定通り」の展開だったが、ラストのスピードに自身の成長を実感。「横に並んでいる人には負けない、というところはあります」。想定よりも利いたスパートが、目標タイムの大幅クリアにつながった。 4月12日の金栗記念5000mでも、佐藤圭汰(駒大)とのラスト勝負を制して優勝。5月末のアジア選手権代表に選出されている。好調、成長の要因に「1戦1戦、試合にうまく持って行くところが、自分の中で確立できている」ことを挙げる。チームのスタッフと「どういう合宿がいるのか、どういう練習がいるのか」綿密にスケジュールを話し合い、決めた内容を着実に遂行。「会社のバックアップがあるので自分のやりたいことをさせてもらえる」ことに感謝しつつ、結果を出すことで「会社のため、たくさんの応援してくれる人たちのためにもなっていると思っています」。 中大を卒業して4年目。ついに日本代表の座を勝ち取り、アジアの舞台に立つ。そしてそれは、初めての世界のスタートラインに向けた重要なレースでもある。もちろん、それを踏まえた調整を進めており、「アジアで期待されるところはメダル。もっと言うと、その先の世界陸上だと思うので、そこにつながる走りをしたい」と森。気持ちを引き締め、韓国・クミでアジアの強豪たちに挑む。

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