2019.07.15
激戦! インターハイ地区大会ハイライト
注目の女子短距離戦線
青山 11秒61の快走(高2歴代3位)
4継は45秒78の大会新
水を打った静けさを破る号砲。近畿大会100mの決勝がスタートすると、大きな歓声の中で1人抜け出した選手がいた。青山華依(大阪2)だ。「スタートを切って頭を上げたら、みんな前。スタートの対応が遅いんです」。苦手とする序盤で出遅れたが、青山に焦りはなかった。
持ち味である加速のついた中間疾走で、アッという間にトップに出ると、一気にフィニッシュへ。追い風を背に受けて出した11秒61(+1.1)の大会新記録は、近畿高校記録(11秒66)を4年ぶりに更新する高校歴代5位タイ(当時)、高2歴代3位の快走だった。200mでは吉岡里奈(西京3京都)に0秒03先着されたものの、24秒04(+4.0)の2位。個人2種目で全国を決めた。
昨年のインターハイは100m準決勝止まり。だが、秋には国体少年B100m優勝、U18日本選手権100m優勝、200m2位と一気に飛躍した。167cm の長身で、両親ともにインターハイ優勝の経験を持つ青山。日本選手権100mでも3位に入り、大舞台でも力を発揮した。「追い風に恵まれれば、11秒5台を狙って優勝したい」。親子制覇を目指して沖縄に乗り込むつもりだ。
青山が狙っているのは100mだけではない。アンカーを務める4× 100mリレーでは、本田理乃(3年)、酒井日菜美(1年)、山本珠菜(3年)とつないだバトンを受け、45秒78の大会新をマーク。本田が「45秒台前半で優勝したい」と言えば、山本は「45秒台前半か、45秒を切りたい」と、3年生2人は高みを目指している。
小塚湖先生の「トップスピードにいかに乗せるか」という練習で鍛え上げられてきた大阪のスプリンター陣。この夏、沖縄でどんな旋風を巻き起こすのだろうか。
(力武敏昌)
激戦! インターハイ地区大会ハイライト 注目の女子短距離戦線
青山 11秒61の快走(高2歴代3位) 4継は45秒78の大会新
[caption id="attachment_3734" align="aligncenter" width="400"] 近畿大会の女子100mを高校歴代6位タイ、高2歴代3位となる11秒61(+1.1)で制した青山華依(大阪2、右)[/caption] 水を打った静けさを破る号砲。近畿大会100mの決勝がスタートすると、大きな歓声の中で1人抜け出した選手がいた。青山華依(大阪2)だ。「スタートを切って頭を上げたら、みんな前。スタートの対応が遅いんです」。苦手とする序盤で出遅れたが、青山に焦りはなかった。 持ち味である加速のついた中間疾走で、アッという間にトップに出ると、一気にフィニッシュへ。追い風を背に受けて出した11秒61(+1.1)の大会新記録は、近畿高校記録(11秒66)を4年ぶりに更新する高校歴代5位タイ(当時)、高2歴代3位の快走だった。200mでは吉岡里奈(西京3京都)に0秒03先着されたものの、24秒04(+4.0)の2位。個人2種目で全国を決めた。 昨年のインターハイは100m準決勝止まり。だが、秋には国体少年B100m優勝、U18日本選手権100m優勝、200m2位と一気に飛躍した。167cm の長身で、両親ともにインターハイ優勝の経験を持つ青山。日本選手権100mでも3位に入り、大舞台でも力を発揮した。「追い風に恵まれれば、11秒5台を狙って優勝したい」。親子制覇を目指して沖縄に乗り込むつもりだ。 青山が狙っているのは100mだけではない。アンカーを務める4× 100mリレーでは、本田理乃(3年)、酒井日菜美(1年)、山本珠菜(3年)とつないだバトンを受け、45秒78の大会新をマーク。本田が「45秒台前半で優勝したい」と言えば、山本は「45秒台前半か、45秒を切りたい」と、3年生2人は高みを目指している。 小塚湖先生の「トップスピードにいかに乗せるか」という練習で鍛え上げられてきた大阪のスプリンター陣。この夏、沖縄でどんな旋風を巻き起こすのだろうか。 (力武敏昌) [caption id="attachment_3735" align="aligncenter" width="400"] 青山(右から2人目)をアンカーに配置した大阪は女子4×100mRを45秒78の大会新で優勝した[/caption]
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2025.01.20
青学大の皆渡星七が悪性リンパ腫を公表「がんになっても箱根を目指したい」
-
2025.01.20
-
2025.01.20
2025.01.19
【大会結果】第30回全国都道府県対抗男子駅伝(2025年1月19日)
-
2025.01.15
-
2025.01.19
2024.12.22
早大に鈴木琉胤、佐々木哲の都大路区間賞2人が来春入学!女子100mH谷中、松田ら推薦合格
-
2024.12.22
-
2024.12.30
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.01.21
男子ハーフでマンツが59分17秒の北米新!女子もケラティ・フレズギが自身の北米記録更新/ヒューストンマソン
1月19日、米国テキサス州でヒューストンマラソンが開催され、ハーフマラソンでは男子、女子ともに北米記録が樹立された。 男子では、59分17秒で優勝した20歳のA.ゴベナ(エチオピア)と最後まで競り合ったA.マンツ(米国) […]
2025.01.21
【プレゼント】ハーツ&ハーツクリニックの 「スーパーシール」 ~「レギュラー」と「ベタ貼り」セット/2025年2月号
ハーツ&ハーツクリニックのベストセラー商品である独自の「周波数加工®」…「ハーツ加工®」を施した「スーパーシール」。 貼るだけで呼吸が楽になり、ピッチ&ストライドアップをアシストするなど、アスリート間で非常に高 […]
2025.01.20
青学大の皆渡星七が悪性リンパ腫を公表「がんになっても箱根を目指したい」
今年の第101回箱根駅伝で連覇を達成した青学大に所属する皆渡星七(3年)が自身のSNSを更新し、昨年11月に「悪性リンパ腫」と診断されたことを公表した。 皆渡は大阪・関大北陽高出身。昨年は箱根駅伝のメンバー16人にも入っ […]
2025.01.20
【プレゼント】鼻パッドのないスポーツサングラス「AirFly」 クレーマージャパン限定モデル!/2025年2月号
眼鏡の聖地・福井県鯖江市で誕生し、より良いパフォーマンスを求めるすべてのアスリート、スポーツを愛する人へ、世界特許取得の鼻パッドのないスポーツサングラスとして人気を博している「AirFly(エアフライ)」。この製品を生み […]
2025.01.20
棒高跳・諸田実咲が4m25 シュマンスキが男子60mHで7秒41/WAインドアツアー
1月19日、ルクセンブルクで世界陸連(WA)室内ツアー・シルバーのCMCMルクセンブルク室内が開催され、女子棒高跳に日本記録保持者の諸田実咲(アットホーム)が出場し、4m25で6位に入った。 諸田は4m00から跳び始め、 […]
Latest Issue 最新号
2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝