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2025.06.12

高知農・岡林姉妹にスプリントに注目!棒高跳は全国トップ級の激戦、男子短距離は井手が軸/IH四国
高知農・岡林姉妹にスプリントに注目!棒高跳は全国トップ級の激戦、男子短距離は井手が軸/IH四国

岡林沙季(25年織田記念)

広島インターハイ(7月25日~29日)を懸けた地区大会が6月に各地で行われる。

インターハイ四国地区大会(香川、徳島、愛媛、高知)は6月14日から16日までの3日間、愛媛県総合運動公園陸上競技場(ニンジニアスタジアム)で開催。5~6月に行われた県大会など、直近の戦績をふまえ、注目種目や選手、見どころなどを紹介していく。

注目は女子短距離、高知農の岡林沙季(3年)、結衣(1年)姉妹によるマッチアップだ。沙季は昨年のインターハイで200m8位、国民スポーツ大会少年A100m5位、結衣は1年時に全中100m、2年時に全中200mを制し、昨年は国民スポーツ大会少年B100m優勝の実績を持つ。高知県大会では100mと200mでワン・ツー・フィニッシュ。100mでは沙季が11秒92(+1.8)で優勝し、結衣が0.03秒差で続いた。結衣は走幅跳でも昨年のU16大会を6m01で制しており、こちらもV候補になる。

100mは11秒台の自己記録を持つ藤井満月(徳島市立3)と河野由奈(済美3愛媛)がいて、ハイレベルな争いとなりそうだ。

男子短距離は昨年に200mで高1初の20秒台(20秒96)を出した井手友郎(済美2愛媛)が県大会で100m、200m、4×100mリレー、4×100mリレーの4冠を達成。四国大会でもさらにギアを上げてくるか。

400mハードルで今季高校トップの51秒40を出している酒井大輔(四学香川西3)は、110mハードルでも県大会で14秒03をマーク。13秒台が視界に入ってきた。

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男子棒高跳では昨年の国スポ少年AとU18大会覇者・井上直哉(阿南光3徳島)と、昨年のインターハイ6位の大西亮暉(観音寺一3香川)が対決。県大会は井上が5m21、大西が5m12を跳んでおり、全国トップレベルの激戦となりそうだ。男子三段跳では小坂羚叶(四学香川西2香川)が県大会で今季高校ランキングトップの15m49をマークしている。

男子中長距離は一昨年のインターハイで当時高1歴代5位の3分49秒36をマークした山本聖也(高知農3)が中心。男子5000m競歩では昨年のU18大会3000m競歩5位の池畠良汰(高知工3)を軸に優勝争い展開されそうだ。

女子は跳躍にも注目選手が多数。走高跳では上田伊織(松山工3愛媛)が県大会で1m70を成功させている。

棒高跳では昨年のインターハイ6位で3m80の自己記録を持つ新延愛子(藤井2香川)に、2023年U16大会5位の片山実紅(済美1愛媛)などが挑む構図となりそう。

三段跳では昨年のU18大会3位の実績を持つ古林凛乃(鳴門渦潮3徳島)と、昨年のU16大会覇者で5月に高1歴代3位の12m29をマークした大西海優(新居浜東1愛媛)の熱戦が予想される。

女子投てきも充実。砲丸投は昨年のインターハイ8位の林暖來春(生光学園2徳島)が、5月に14m06をプット。円盤投ではU18大会6位の山口凜桜(生光学園3徳島)が中心。ハンマー投では51m28の自己記録を持つ永田陽菜乃(四学香川西3)が連覇を狙う。やり投は昨年の国民スポーツ大会少年Aで7位の坂井杏月(松山西3愛媛)が有力だ。

全国インターハイは7月25日から29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

◎文/馬場 遼

広島インターハイ(7月25日~29日)を懸けた地区大会が6月に各地で行われる。 インターハイ四国地区大会(香川、徳島、愛媛、高知)は6月14日から16日までの3日間、愛媛県総合運動公園陸上競技場(ニンジニアスタジアム)で開催。5~6月に行われた県大会など、直近の戦績をふまえ、注目種目や選手、見どころなどを紹介していく。 注目は女子短距離、高知農の岡林沙季(3年)、結衣(1年)姉妹によるマッチアップだ。沙季は昨年のインターハイで200m8位、国民スポーツ大会少年A100m5位、結衣は1年時に全中100m、2年時に全中200mを制し、昨年は国民スポーツ大会少年B100m優勝の実績を持つ。高知県大会では100mと200mでワン・ツー・フィニッシュ。100mでは沙季が11秒92(+1.8)で優勝し、結衣が0.03秒差で続いた。結衣は走幅跳でも昨年のU16大会を6m01で制しており、こちらもV候補になる。 100mは11秒台の自己記録を持つ藤井満月(徳島市立3)と河野由奈(済美3愛媛)がいて、ハイレベルな争いとなりそうだ。 男子短距離は昨年に200mで高1初の20秒台(20秒96)を出した井手友郎(済美2愛媛)が県大会で100m、200m、4×100mリレー、4×100mリレーの4冠を達成。四国大会でもさらにギアを上げてくるか。 400mハードルで今季高校トップの51秒40を出している酒井大輔(四学香川西3)は、110mハードルでも県大会で14秒03をマーク。13秒台が視界に入ってきた。 男子棒高跳では昨年の国スポ少年AとU18大会覇者・井上直哉(阿南光3徳島)と、昨年のインターハイ6位の大西亮暉(観音寺一3香川)が対決。県大会は井上が5m21、大西が5m12を跳んでおり、全国トップレベルの激戦となりそうだ。男子三段跳では小坂羚叶(四学香川西2香川)が県大会で今季高校ランキングトップの15m49をマークしている。 男子中長距離は一昨年のインターハイで当時高1歴代5位の3分49秒36をマークした山本聖也(高知農3)が中心。男子5000m競歩では昨年のU18大会3000m競歩5位の池畠良汰(高知工3)を軸に優勝争い展開されそうだ。 女子は跳躍にも注目選手が多数。走高跳では上田伊織(松山工3愛媛)が県大会で1m70を成功させている。 棒高跳では昨年のインターハイ6位で3m80の自己記録を持つ新延愛子(藤井2香川)に、2023年U16大会5位の片山実紅(済美1愛媛)などが挑む構図となりそう。 三段跳では昨年のU18大会3位の実績を持つ古林凛乃(鳴門渦潮3徳島)と、昨年のU16大会覇者で5月に高1歴代3位の12m29をマークした大西海優(新居浜東1愛媛)の熱戦が予想される。 女子投てきも充実。砲丸投は昨年のインターハイ8位の林暖來春(生光学園2徳島)が、5月に14m06をプット。円盤投ではU18大会6位の山口凜桜(生光学園3徳島)が中心。ハンマー投では51m28の自己記録を持つ永田陽菜乃(四学香川西3)が連覇を狙う。やり投は昨年の国民スポーツ大会少年Aで7位の坂井杏月(松山西3愛媛)が有力だ。 全国インターハイは7月25日から29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 ◎文/馬場 遼

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