陸上競技の世界ナンバーワンを決める世界陸上競技選手権(以下、世界選手権)が8月19日から8月27日まで、ハンガリー・ブダペストの国立競技場で行われている。
日本とハンガリーとの時差は7時間。現地の午前セッションは日本時間の昼過ぎから20時頃まで、午後セッションは深夜から未明にかけて実施される。
Day8(日本時間26日~27日)は、14時からの女子マラソンでスタート。日本は前回9位の松田瑞生(ダイハツ)、加世田梨花(ダイハツ)、佐藤早也伽(積水化学)が、同種目2大会ぶりの入賞を目指す。
優勝争いは青森山田高出身のローズマリー・ワンジルをエースとしたケニアと、前回Vのゴディトム・ゲブレスラシェを擁するエチオピアの、長距離王国同士のプライドを懸けたレースとなる。
そして、アフタヌーンセッションには男子4×100mリレー決勝が控える。前日の予選を1走から坂井隆一郎(大阪ガス)、栁田大輝(東洋大)、小池祐貴(住友電工)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)のオーダーで、37秒71の3着で通過。2大会ぶりにファイナル進出を決めた。
予選では3走までに米国、ジャマイカにリードを奪われる展開だったため、前半の流れが2大会ぶりメダルへのカギとなりそう。東京五輪金メダルのイタリア、英国、南アフリカも交えた激戦が漂う。2021年の東京五輪は決勝で途中棄権、昨年のオレゴン世界選手権は予選で敗退した日本男子継続の“復活”のメダルはなるか。注目のレースは8月27日午前4時40分に行われる。
その50分前、午前3時50分スタート予定なのが女子5000m決勝だ。1500mとの2種目に出場してきた田中希実(New Balance)が、今大会のラストレースを迎える。3日前の予選で従来の日本記録を15秒近く塗り替える14分37秒98の衝撃の走りを見せた。3大会連続のファイナルでは、同種目日本人初入賞に挑む。
また、1500mに圧勝したフェイス・キピエゴン(ケニア)、10000m女王のグダフ・ツェガイ(エチオピア)にはともに2冠が懸かり、3種目出場でここまで無冠のシファン・ハッサン(オランダ)も意地を見せるだろう。女子長距離“頂上決戦”からも目が離せない。
午前2時30分には男子4×400mリレー予選が実施。個人の400m予選で32年ぶり日本新の44秒77を叩き出した佐藤拳太郎(富士通)、準決勝で44秒88をマークした佐藤風雅(ミズノ)、ファイナルにあと0.1秒と迫った中島佑気ジョセフ(東洋大)の最強トリオを軸に、前回4位とあと一歩届かなかったメダルを目指す戦いが幕を開ける。
このほか、男子十種競技は2日目が17時05分の110mハードルからスタート。前半を3936点の17位で折り返した初出場の丸山優真(住友電工)が、後半でどこまで順位を上げられるか。
海外勢では、男子棒高跳決勝に注目。前回、当時世界新の6m21で初優勝を飾ったアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が、2大会連続世界新Vを目指して登場する。
女子4×100mリレーは米国、ジャマイカが白熱の2強対決を繰り広げるだろう。女子砲丸投、男子800mも混戦が予想される。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
2025.12.13
編集部コラム「あっという間の2025年」
-
2025.12.13
-
2025.12.13
-
2025.12.13
-
2025.12.07
-
2025.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝は14日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。都道府県大会を勝ち抜いた男女 […]
2025.12.13
編集部コラム「あっという間の2025年」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
2025.12.13
箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」
箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]
2025.12.13
連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025