HOME 国内、大学

2024.05.10

男子4継・早大が12年ぶりV!!エース・井上直紀「先輩からの思いと去年の悔しさ」ぶつける/関東IC
男子4継・早大が12年ぶりV!!エース・井上直紀「先輩からの思いと去年の悔しさ」ぶつける/関東IC

関東インカレ1部4×100mRを制した早大

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)2日目

関東インカレの2日目に男子4×100mリレー決勝が行われ、早大が39秒06をマークして優勝。早大としては第91回(2012年)に九鬼巧らを擁して以来、12年ぶりの関東インカレのタイトルだった。

走順に髙須楓翔(2年)、千田杜真寿(4年)、関口裕太(2年)、井上直紀(3年)のオーダー。成田高時代から世代トップとして活躍する髙須は「1走らしいスタートができました」と先輩へつなぐ。今季好調の千田はただ1人の4年生。予選から「体幹、骨盤周りを動かすように」修正した走りで差を広げる。

2年前のインターハイ、国体の100mチャンプの関口は100m個人の準決勝で10秒36を出すなど調子を上げてきて「よい流れで走れました」。コーナーも「アップの段階で作り上げられました」と巧みな走りでエースの井上につないだ。

シーズンイン直前にケガと体調不良が重なり、「出遅れた」という井上。100mも本来の走りではないなかでの2位だった。今回の優勝も「チームに感謝」と話すも、仲間たちは「エースに渡せば勝てる」という思いが詰まったバトンをしっかりフィニッシュに一番で持ち帰った。

「今年は六大学対校、関東インカレ、日本インカレ、日本選手権リレー、全部勝つのが目標。2つ達成できてよかった」と千田。12年ぶりというのも聞かされていたようで、「プレッシャーもありましたが、僕らは力に代えることができる」と胸を張った。

広告の下にコンテンツが続きます

井上は「先輩たちもずっと優勝候補でも勝てていない状況が続いていたので、先輩たちの思いもありますし、去年は自分が貢献できなかった悔しさもあり、勝ちたいと思って冬季からずっとやってきました」と話す。

臙脂の伝統と強さを示した12年ぶり4継V。個々が本来の力を取り戻せば、さらなる歴史を作る可能性を秘めたチームであることを証明するリレーだった。

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)2日目 関東インカレの2日目に男子4×100mリレー決勝が行われ、早大が39秒06をマークして優勝。早大としては第91回(2012年)に九鬼巧らを擁して以来、12年ぶりの関東インカレのタイトルだった。 走順に髙須楓翔(2年)、千田杜真寿(4年)、関口裕太(2年)、井上直紀(3年)のオーダー。成田高時代から世代トップとして活躍する髙須は「1走らしいスタートができました」と先輩へつなぐ。今季好調の千田はただ1人の4年生。予選から「体幹、骨盤周りを動かすように」修正した走りで差を広げる。 2年前のインターハイ、国体の100mチャンプの関口は100m個人の準決勝で10秒36を出すなど調子を上げてきて「よい流れで走れました」。コーナーも「アップの段階で作り上げられました」と巧みな走りでエースの井上につないだ。 シーズンイン直前にケガと体調不良が重なり、「出遅れた」という井上。100mも本来の走りではないなかでの2位だった。今回の優勝も「チームに感謝」と話すも、仲間たちは「エースに渡せば勝てる」という思いが詰まったバトンをしっかりフィニッシュに一番で持ち帰った。 「今年は六大学対校、関東インカレ、日本インカレ、日本選手権リレー、全部勝つのが目標。2つ達成できてよかった」と千田。12年ぶりというのも聞かされていたようで、「プレッシャーもありましたが、僕らは力に代えることができる」と胸を張った。 井上は「先輩たちもずっと優勝候補でも勝てていない状況が続いていたので、先輩たちの思いもありますし、去年は自分が貢献できなかった悔しさもあり、勝ちたいと思って冬季からずっとやってきました」と話す。 臙脂の伝統と強さを示した12年ぶり4継V。個々が本来の力を取り戻せば、さらなる歴史を作る可能性を秘めたチームであることを証明するリレーだった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]

NEWS 新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

2025.04.30

新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]

NEWS 中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成

2025.04.30

中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成

女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]

NEWS 女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

2025.04.30

女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

4月25日から27日まで、アルゼンチンのマル・デル・プラタで南米選手権が開催され、女子七種競技ではM.アラウホ(コロンビア)が6396点(13秒13、1m73、13m55、24秒43/6m55、47m62、2分17秒38 […]

NEWS 【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

2025.04.30

【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

4月29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で行われた織田記念。その男子100mは上位5人が10秒1台、それも0.03秒差以内にひしめく大熱戦となり、大学4年の井上直紀(早大)が自己新の10秒12(+0.4)で制した。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top