◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)2日目
関東インカレの1、2日目にかけて男子十種競技が行われ、高橋諒(慶大)が7250点1年生優勝。U20日本最高記録(7175点/土井翔太、早大)を塗り替えた。
「総合得点は意識していません」とスタートした1日目。100mを10秒94(+0.2)で滑り出すと、走幅跳はセカンドベストの7m33(+0.5)、砲丸投は11m42の自己新、走高跳も1m99の自己新と、好調ぶりを見せる。
2日目も110mハードルは14秒54(+0.9)のセカンドベスト、円盤投(32m51)、棒高跳(3m60)と立て続けに自己新。やり投も60m99でベストを塗り替えて1500mに臨んだ。
当初の19時25分から大幅に遅れ、20時45分にスタートした最終1500m。最後は「2位に抜かれそうになったので」とスパートし、4分45秒67でカバーし、両手を広げて“キング”の座に就いた。
「優勝は狙っていましたが、まさか本当にできるとは思いませんでした」とあどけない笑顔を見せる高橋。5種目自己新、2種目セカンドベストという圧巻のパフォーマンスだった。
400mを制した豊田兼と同じ桐朋高(東京)出身。1部でしっかり戦うために「桐朋高の2人で点数を取ろう」と声を掛け合ったという。
高校時代は八種競技では高1からインターハイを勝つ離れ業。2年時は連覇した。記録面でも高1、2歴代2位にランクインしている。
ただ、試練は高3。史上初のインターハイ3連覇を狙ったシーズンで故障。夢がついえた。だが、「僕の持ち味はポジティブに切り替えられるところ」。すぐに秋の“記録”を見据えると、丸山優真(信太高、現・住友電工)が持つ高校記録を塗り替える6264点をマークした。
すでに十種競技を見据えて棒高跳や円盤投などにも取り組むと、高校最後に出た初十種競技で6766点、4月の東京選手権で6938点と着実に伸ばし、今回の得点につなげた。特に「棒高跳で3m60の自己ベストを跳べたら勝てる、と思いました」。身長178cmと、決して体格が特別に恵まれているわけではないが、スピード、そして“合わせる力”は並外れている。
今年の目標はU20世界選手権。そのために、6月のU20日本選手権に照準を絞り、「できるだけ高い点数を取りたいです」。丸山の持つU20規格の7790点にどこまで近づけるか。
混成界期待のスーパールーキーは、初の関東インカレで堂々の“キング”として輝きを放った。
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