HOME 駅伝、大学

2025.10.14

NEWS
早大・山口智規が学生駅伝初区間賞! 「取らないといけないプレッシャーがあった」/出雲駅伝
早大・山口智規が学生駅伝初区間賞! 「取らないといけないプレッシャーがあった」/出雲駅伝

25年出雲駅伝2区で学生駅伝初の区間賞を獲得した早大・山口智規

◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ)

学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たした。早大が2時間9分50秒で2位に続いた。

早大の2位へ大きく流れを引き寄せたのが、駅伝主将の山口智規だった。意外にも学生駅伝初の区間賞で、「取りたいというか、取らないといけないというプレッシャーがありました」と、吐露した。

広告の下にコンテンツが続きます

自身2度目の2区となった山口は、10位でタスキを受ける。「もらう場所によって、すごく変わるのが2区の難しいところです」と自覚し、「毎回レース展開を考える中で、すごく緊張して自分にプレッシャーをかけてのレースになっていました」と話す。

それでも今年は最終学年として、駅伝主将として迎えているシーズン。「割り切って3kmまでしっかり突っ込んでいこうとレース前から想定していました」と決めていた。10秒前に走り出していた創価大の小池莉希(3年)の背後でレースを進めた。

4.2kmで2位集団から抜け出すと、4.7kmで先頭の駒大に追いつき、しばらく並走しながら一気に前に出る。そのまま9人抜きのトップでタスキを渡し、「キャプテンとして、そういう位置で後輩につなげられたことはプラスにはなると思います」と実感を込める。

広告の下にコンテンツが続きます

5.8kmのスピード区間ながら区間2位に26秒差をつける快走。だが、山口自身は「最低限の役割」と言い切るところに、主将としての矜持を感じさせた。

今季は前半シーズンから絶好調だった。6月の日本インカレで1500mと5000mの2冠に輝くと、7月の日本選手権では1500mで2位。さらに7月には5000mで日本人学生歴代3位、早大新記録となる13分16秒56を叩き出している。

しかし、学生駅伝では1年時の全日本で4区3位、2年時の出雲2区3位が最高。昨年度は出雲(1区)と箱根(2区)でともに区間12位、全日本は2区5位ともどかしい結果が続いていた。

個人としては持ち前のスピードを披露する結果となったが、15年ぶりの学生駅伝優勝に38秒届かなかった悔しさが残る。

「國學院さんには力の差を見せつけられましたし、中大さんや駒澤さんは絶対に上がってくると思います。この結果に慢心せずに、もっと向き合っていかないといけません」

頼もしいWのエースが、力強くチームを導いていく。

◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たした。早大が2時間9分50秒で2位に続いた。 早大の2位へ大きく流れを引き寄せたのが、駅伝主将の山口智規だった。意外にも学生駅伝初の区間賞で、「取りたいというか、取らないといけないというプレッシャーがありました」と、吐露した。 自身2度目の2区となった山口は、10位でタスキを受ける。「もらう場所によって、すごく変わるのが2区の難しいところです」と自覚し、「毎回レース展開を考える中で、すごく緊張して自分にプレッシャーをかけてのレースになっていました」と話す。 それでも今年は最終学年として、駅伝主将として迎えているシーズン。「割り切って3kmまでしっかり突っ込んでいこうとレース前から想定していました」と決めていた。10秒前に走り出していた創価大の小池莉希(3年)の背後でレースを進めた。 4.2kmで2位集団から抜け出すと、4.7kmで先頭の駒大に追いつき、しばらく並走しながら一気に前に出る。そのまま9人抜きのトップでタスキを渡し、「キャプテンとして、そういう位置で後輩につなげられたことはプラスにはなると思います」と実感を込める。 5.8kmのスピード区間ながら区間2位に26秒差をつける快走。だが、山口自身は「最低限の役割」と言い切るところに、主将としての矜持を感じさせた。 今季は前半シーズンから絶好調だった。6月の日本インカレで1500mと5000mの2冠に輝くと、7月の日本選手権では1500mで2位。さらに7月には5000mで日本人学生歴代3位、早大新記録となる13分16秒56を叩き出している。 しかし、学生駅伝では1年時の全日本で4区3位、2年時の出雲2区3位が最高。昨年度は出雲(1区)と箱根(2区)でともに区間12位、全日本は2区5位ともどかしい結果が続いていた。 個人としては持ち前のスピードを披露する結果となったが、15年ぶりの学生駅伝優勝に38秒届かなかった悔しさが残る。 「國學院さんには力の差を見せつけられましたし、中大さんや駒澤さんは絶対に上がってくると思います。この結果に慢心せずに、もっと向き合っていかないといけません」 頼もしいWのエースが、力強くチームを導いていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.14

開幕戦から連覇で強さ見せた國學院大 高まる地力「全日本と箱根がかなり楽しみ」/出雲駅伝

◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]

NEWS 早大・山口智規が学生駅伝初区間賞! 「取らないといけないプレッシャーがあった」/出雲駅伝

2025.10.14

早大・山口智規が学生駅伝初区間賞! 「取らないといけないプレッシャーがあった」/出雲駅伝

◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]

NEWS 「もうひとつの出雲駅伝」 青学大・椙山一颯がトップ! 「1着になるしかない思いで」/出雲市陸協記録会

2025.10.14

「もうひとつの出雲駅伝」 青学大・椙山一颯がトップ! 「1着になるしかない思いで」/出雲市陸協記録会

出雲駅伝で各大学のメンバー外だった選手たちが出場する第4回出雲市陸協記録会、通称「もうひとつの出雲駅伝」が10月13日に島根県浜山公園陸上競技場で行われた。 5000mを2組実施し、計53人が出場。出雲駅伝でチームが7位 […]

NEWS ライルズやジェファーソン・ウッデンがワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤーのトラック種目候補選手にノミネート!

2025.10.13

ライルズやジェファーソン・ウッデンがワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤーのトラック種目候補選手にノミネート!

世界陸連(WA)は10月13日、ワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」のトラック種目候補選手を発表した。 陸上競技の年間最優秀選手にあたる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イ […]

NEWS 月刊陸上競技2025年11月号

2025.10.13

月刊陸上競技2025年11月号

Contents 東京世界陸上 SPECIAL REPORT Tokyo2025 JAPAN 三浦龍司 夢のメダルにあと一歩 Interview 「これから先の世界大会でメダルを取っても、この特別感は消えない」 藤井菜々 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top